伝わる！文章力が身につく本 の商品レビュー

小笠原信之【著】

2011/07/12

【概要】
上司の推薦図書。同氏より借用。
言わば「ライティングのコツ80選」という本。
見開きページに「1コツ」ずつ解説されている。

【メモ】
・形式名詞と補助用言はひらがなで書く
　→こと、もの、ところ、とき、etc

・修飾語句は長いものを遠くに、短いものを近くに

・重ね言葉に要注意
　→予め予定する/被害を被る/お体ご自愛ください/従来から/製造メーカー

・「と」「に」「や」は最初の語句の後に置く
　→昨晩の会合には山本と佐藤、田中、石井が参加した

・決まり文句を使うと文章が陳腐化する
　→「黒山のひとだかり」「一面の銀世界」「こだわりの逸品」etc

【感想】
文章は「何を伝えたいか」のみならず、
「誰に伝えたいか」を意識することが重要。
「誰に」が変わると、書き方も変わる。

この本では「(作文の)材料は多ければ多いほどよい」「(作文の際は)書くことよりも考えることに時間をかけよ」とあるが、
少ない材料をベースに仮説を生かして作文をするシーンや、
時間の制約がある中、書きながら整形せざるをえない場面も少なからずある。しかし、基本はこの本のとおりだと思う。基本あっての、応用。