デザインの骨格 の商品レビュー
久々に愉しい「美学」な本でした。ものが、構造を持った、まさに「骨格」をもった肉体だという気がしてくる。 人という「筋肉」の収縮により、デザイナーが仕組んだ「関節」により「テコ」を効かせて、大きなゴリアテを打ち倒す利器なのだと。 以上ポエムでした。
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デザインというと何か芸術やアートのような、生まれもったセンスや才能がものを言う世界であるというイメージがあったけど、デザインも科学の中の一つの分野であるのだろうと思った。
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一線で活躍されるデザイナーさんが モノのそとかわ(surface)だけでなく 自然な使いやすさやわかりやすさを支 えるデザインの骨格部分をどのように 据えられているか?その一端が覗えま した。 何も知らずに読んだのですが、やはり 近頃亡くなられて講演や著書が話題の S・ジョブズ...
一線で活躍されるデザイナーさんが モノのそとかわ(surface)だけでなく 自然な使いやすさやわかりやすさを支 えるデザインの骨格部分をどのように 据えられているか?その一端が覗えま した。 何も知らずに読んだのですが、やはり 近頃亡くなられて講演や著書が話題の S・ジョブズ氏にまつわる "スティーブ・ジョブズの台形嫌い"の 項は興味深かったです。 Today's Knowledge No.1= 型抜きポンで作るものは必ず台形にな っている。
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とってもワクワク知的好奇心をくすぐられる本。 山中俊治さんがふと気になったことを、自分なりに納得がいくまで調べたことを1テーマ2ページ程度にまとめている。 もとはブログに書かれていたことをまとめて本に。 たまに読み返してハッとなりたい。
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ブログを読んでいるから、一度目を通したことがあるはずの文章なんだけれども、とてもよく編集されているのか、並びが変わると文脈が変わってくるのか、新鮮な気持ちで読むことができた。 人は同じモノを見ていても、決して同じように見えているとは証明ができない。山中さんという工業デザイナーがど...
ブログを読んでいるから、一度目を通したことがあるはずの文章なんだけれども、とてもよく編集されているのか、並びが変わると文脈が変わってくるのか、新鮮な気持ちで読むことができた。 人は同じモノを見ていても、決して同じように見えているとは証明ができない。山中さんという工業デザイナーがどんな風に世界を見ているか、ちょっと覗き見るような感覚。
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結論として、ブログの記事を転用しただけのものなので著者の私情や雑学の話しかないと感じました。 全体としては著者のプロダクトデザインという仕事がどんなものかが分かる内容で、モノをみる視点(物理学での)は面白いなと思えました。またデザインに関する考え方や知識は勉強になる部分もあり読んだ価値はあったと思えました。 読者によっては全く役立たない情報も載っているので価格に釣り合ってはいない本だと思います。 この本を読んで一番共感したのが日産自動車時代の 「全員が同じバスで一斉に出勤することや、お昼休みに一斉にご飯を食べるのがこわかった」という話。 私も画一的に集団行動させられる感じが精神的に苦痛なので非常に印象的な内容でした。
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山中さんは、漫画家になるかエンジニアになるか悩んだすえ、工業デザイナーというちょっと異色の方向に向かったとおっしゃっていますが、 漫画家という職業に夢をかんじたことがある人なら、共感できる本ではないでしょうか。たとえば、 「絵を描くとき、上手く描けたと思えるまで人に見せたくないと思う人は多いでしょう。芸術には確かに、人に邪魔されずに自分と向き合う時間が必要です。しかし一方で、(中略)ネイティブの人と語らないと語学が上達しないように、絵にも多くの人との関わりの中でこそ身に付けられる表現が確実に存在します。」(P163 なんて言葉は、かゆい所に手が届く文章といいますか…(^^;) マンガもプロダクトデザインも、商業主義の中でいかに美や利便性を、広く広げていくかが課題だから、似ているんですよね…! 漫画論としても、隠れた白眉。 「面白いことに、言語論理的思考の優秀な人間ほどしばしば、「かたち」を見ていない事に気がつきました。「なるほど、わかった」と判断したとたんに、そのものを見なくなるのです。これは人の認知の構造と関わると思われます。」(P165 「…ダチョウの骨。その人を寄せ付けない美しさは、完璧な機能を持っているからかもしれないけど、それはダチョウにとってであって、他者が使うようにはできてない。」(P225 「どこにでも、物語世界を投影できるというマンガの特性は、漫画がとても低レベルの印刷で普及してきたこととも関わりがあるような気がします。」(P262 「科学の法則は、単なる事実ではないからこそ美しいのです。」(P53 「人体のエッセンスを単純な描線に抽出する漫画と、自然現象の本質をシンプルな法則として表現する科学は、どちらも抽象化による心理の記述だということですね。」(P265 これは面白い本に出会ったなあと思いました。 これからブログチェックしに行きます。
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一気に読めた。ブログも購読しているが、本の形式で読むのもまた違った良さがあった。紹介する対象がどういった力学で成り立っているのか説明されており、学ぶ事が多かった。
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基本的に山中俊治さんのブログは数年前から読んできたので、特に目新しい記事はなかったり。ただ、ブログとか読んだことない人は第2章「デザインを科学する」だけでも読んでみてほしい。なぜSuicaの読み取り機は13.5°傾いているのか?という話などからデザインとは何かを科学の側面から探っ...
基本的に山中俊治さんのブログは数年前から読んできたので、特に目新しい記事はなかったり。ただ、ブログとか読んだことない人は第2章「デザインを科学する」だけでも読んでみてほしい。なぜSuicaの読み取り機は13.5°傾いているのか?という話などからデザインとは何かを科学の側面から探っていくのですがとてもまとまっていて良い。 文中で寺田寅彦のエッセイからの引用が散見されたので改めて読んでみたくなった。
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今自分が取り組んでいる、または取り組もうと思っていること、その根本部分はこうしたデザイン的なものではないかと思ってしまいました(^-^)/ 「極上の仕事」はそのための非常に有効なツール、といった感じかと(^^)
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