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新世界より(上) の商品レビュー

4

673件のお客様レビュー

  1. 5つ

    203

  2. 4つ

    227

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    6

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2024/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SF作品を何か読んでみたいなってことで、前評判の高かったので手に取ってみた。3巻構成で上巻500p弱かーって思ったけど5-6時間くらいで一気読みしてしまった笑 鳥を含めた生き物の名前が現存のものか架空のものかよくわからなかったのは内緒。 上巻は世界観の紹介とバケネズミとの戦闘が中心。伏線めちゃくちゃ張られているので、中巻が楽しみ。 なんとなく1984のディストピア感や、私を離さないでみたいな犠牲系を彷彿とさせているけど、果たしてどうなるのか。

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2024/01/04

 ずっと寝かせてた貴志作品。評判の良さで面白さはわかっていたが、ダークファンタジーのダークとはどの程度かが引っかかり積んでいた。搬球やバケネズミ戦のシーンなど『ダーク・ゾーン』を思い出し、貴志作品の魅力の1つは戦闘シーンで展開される戦略だったと再確認。キャンプに出るまでは進みが鈍...

 ずっと寝かせてた貴志作品。評判の良さで面白さはわかっていたが、ダークファンタジーのダークとはどの程度かが引っかかり積んでいた。搬球やバケネズミ戦のシーンなど『ダーク・ゾーン』を思い出し、貴志作品の魅力の1つは戦闘シーンで展開される戦略だったと再確認。キャンプに出るまでは進みが鈍かったが、その後からは一気読み。神栖66町まで帰れても無事とは限らず、正に進退窮まる状態にドキドキするがまだ上巻。急いで中巻へ。

Posted byブクログ

2023/12/24

八丁標の中と外の大きな隔たり、奇形の多さ、隠し事や隠されていそうな事の多さが不安感を呼ぶ。スクィーラの慇懃さもまたそう。

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2023/12/22

再読。1000年後の呪力が存在する日本。だいぶ昔に読んで、結末だけは知ってるけど内容はほとんど忘れて楽しめました。でも、前半部分はこんなに読みにくかったかなと思いながら読んでました。

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2023/12/15

この物語は、『主人公の早季』が過去を振り返る形で書いてある。……という事になっている。が、「小説の形式で書いていく」となっているので、中身は『当時の心境のまま書き綴られている』ような事になっている。 しかし、所々で「現在の早季」が出てきて、「今はこれを知っているからこう書いてある...

この物語は、『主人公の早季』が過去を振り返る形で書いてある。……という事になっている。が、「小説の形式で書いていく」となっているので、中身は『当時の心境のまま書き綴られている』ような事になっている。 しかし、所々で「現在の早季」が出てきて、「今はこれを知っているからこう書いてある」と注意書きが出てくる。そのせいか子供という設定なのにやたらと知識が深いし、子供らしからぬ考察が入りこむ。 なので、『今の早季の言葉』なのか『当時の言葉だったのか』がよく分からなくなる。 さらに、『仲良くなったお友達』が消えても気にしないという社会になっているが、そのせいなのか主要人物以外はキャラが薄いまま消えていく。同じグループの6人という設定のうち一人はほぼ描写もなく『誰?』と思う間もなく消えた。 残りは5人だが、男の子三人は「影が薄い」「知的」「わんぱく」というキャラ設定になっているというのが分かる。が、「影が薄い」キャラはとことん薄いので、時々出てくるたびにそう言えばいたな……という記憶しかない。さらに「知的」キャラも「わんぱく」キャラが途中で知的になってしまうので、もうどっちがどっちだか。 女の子は主人公ともう一人。その子は「女王様としての素質がある」となっていた……が、どこにそんな素質があるのだろうか?と思うほど平凡な女の子だと思う。女王様としての素質を感じるエピソードがない。 キャラの設定はおまけ程度で、それほど大きく区切られてはいない。 主人公は「優しいキャラ」になってるようなのだが、子供だからなのか差別世界だからなのかナチュラルに差別発言が飛び出す。 どちらにしても『キャラクター』に期待するのは無理な作品だった。 そんな感じなので『共感できるキャラがいない』 アニメでも薄っすら性表現があったので、性表現があるのは分かっていたがまさか「敵に捕らえられていても性行為を行おうとするシーン」があるとは思わなかった。ここで性行為に至ろうとする意味が分からない。疲れてるなら休むか、状況把握に徹した方がいいハズなのになぜわざわざそっちに行くのだろうか? アニメがそこまできつく出来ないからというのは分かってるけど、小説の描写は思ったよりもキツかった。そしてここでも、『処女検査がある』というファンタジーが出てくる。この作品もエロファンタジーをもってくるのかと思ってしまった。 『洗脳社会』なのだから、処女検査よりも洗脳薬で聞きだす方が手っ取り早いし確実だと思うのだが、なぜ『処女膜が傷ついていないか検査する』なのだろうか。 この作品も『悪の教典』と同じく知識満載なのに、エロだけがっつりファンタジー盛り込みなのが気持ち悪い。 さらに子供同士の性描写が多すぎなのも気になる。それだけフリーなら『妊娠対策』は必須なはずなのに、ただ『禁止されている』という事しか書いてない。避妊薬は? 男女間でも手軽に性行為(手で慰める)のだから、それ以上の関係になるのもそれなりの数いそうだけど。避妊薬、その他避妊法の描写がない。なのに、性的接触推奨って気持ち悪い。 同性間だって性病のリスクはあるはずだけど、その辺りもスルーなのかな。 性に関してはとことん気持ち悪い作品。アニメで『同性間の性的接触推奨』というのは覚えていたけどまさか、ここまで酷いものだったとは。 物語に関しては、前半の冒険部分は全く覚えてなかった……という事が分かった。 おかげでハラハラしながら読む事が出来た。確かあのキャラとあのキャラとあのキャラ辺りが、消えるんじゃなかったかとおぼろげな記憶を思い出したところで、上巻最後は覚えのあるシーンが出てきた。細かい事は忘れたが、業魔の話は覚えている。 次は悪鬼だなと思って下巻を読む事にする。 確かアニメでは主要キャラがほとんど消え去ったような記憶がある。 でも、小説の最初の方に『当時の関係者何人かに当たって記憶を確かめてみた』とある。 覚という名前が出てきているので、主人公と覚が生き残るのは間違いがない。しかし、他の主要キャラ達は消えるのではなかったか。だとするなら『当時の関係者』というのはどの位置にいるのだろうか……と思った。その前に「多くの人が亡くなった」とあるのに、それでも『生き残っている関係者』はどれだけいるのだろうか。 謎ばかりの上巻だった。

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2023/12/15

面白い! 作り込まれた世界観にぐんぐん読ませてくる文章で物語に引き込まれる。 特に橋本アッペルバウム症候群や塩屋虻コロニーというような造語が声に出して読みたくなるような語感且つ格好良くて素人目ですらセンスを感じた。 あと侃々諤々とか曙光とか節々に出てくる日本語が美しくて日本語の文...

面白い! 作り込まれた世界観にぐんぐん読ませてくる文章で物語に引き込まれる。 特に橋本アッペルバウム症候群や塩屋虻コロニーというような造語が声に出して読みたくなるような語感且つ格好良くて素人目ですらセンスを感じた。 あと侃々諤々とか曙光とか節々に出てくる日本語が美しくて日本語の文章って良いなって思った。

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2023/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  1000年後の日本を舞台にしたSF長編小説。もし人間に呪力が備わっているとしたら、社会にどのような影響を与えるのかを考えさせてくれる。SF小説と聞くと、現代以上に科学技術が発展して、街中にAI等の最先端技術があふれている世界を、多くの人は思い浮かべるかもしれない。ところが、本作は、呪力をきっかけに、社会全体に混沌をもたらし、その結果、これまで築き上げた文明があっけなく崩壊してしまう。このように、進歩主義を想定したSF小説とは異なり、むしろ衰退しているのが特徴的である。日本の神栖66町を舞台に、本作の主人公渡辺早季とその仲間たちの動向に注目する。この巻では、主に物語の世界観を淡々と説明するため、序盤の段階では、退屈に感じてしまうかもしれない。ところが、中盤に差し掛かって、主人公の仲間の一人がいつの間にか消えてしまう。不穏な空気が漂うにもかかわらず、登場人物は全員そのことに何も違和感を感じない。そのまま物語が進み、学校の行事でキャンプを行うが、そのとき、一定の領域外を出て、ミノシロモドキという謎の生命体に出会う。ここから物語が大きく動き出す。この出会いをきっかけに、主人公たちは、この世界の真実に迫る。

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2023/11/24

1000年後の日本。 我々が築いてきた世界は消滅… 人は、『呪力』を使うようになり、様々な生き物は現代と全く違う進化を遂げている。 注連縄に護られた世界から、全人学級のキャンプで外に飛び出す。 そこで明らかになりつつある、早季たちが知らなかった過去… 町の外に出る、という禁...

1000年後の日本。 我々が築いてきた世界は消滅… 人は、『呪力』を使うようになり、様々な生き物は現代と全く違う進化を遂げている。 注連縄に護られた世界から、全人学級のキャンプで外に飛び出す。 そこで明らかになりつつある、早季たちが知らなかった過去… 町の外に出る、という禁を犯した、早季たちに迫る危機… 神栖66町。 利根川、霞ヶ浦、筑波山…現代でも聞き慣れた地名が出てくるが、様変わりしているようだ。 東京は消滅?? 前半はなかなか進まない… なかなか馴染まない… ミノシロモドキが語り初めてから、一気に話が動き出す。 1000年前の世界に何があったのか… なぜ人は『呪力』を身につけたのか… 早季たちはどうなっていくのだろうか。 『呪力』、何か『フォース』っぽいな。 『Star Wars 』のような、『ハリーポッター』のような感じも…

Posted byブクログ

2023/11/06

1000年後の日本・・・ うまく想像できない新世界が延々と続いております。 しかし、なぜかスイスイと読み進んじゃいます。不思議。 「呪力」 絶対的なものでもなさそうなんだけどなぁ。 では中巻へ

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2023/10/18

上巻の中程まではずっと設定話のような感じで読むのに苦労したが、そこを超えてからの展開は「さすが貴志祐介」と言えるものであった。中巻から下巻はほぼノンストップで読んだくらい怒涛の2冊。 貴志祐介作品は「天使の囀り」「悪の教典」に次いで3作目だったが、どれもあまり好みではないジャンル...

上巻の中程まではずっと設定話のような感じで読むのに苦労したが、そこを超えてからの展開は「さすが貴志祐介」と言えるものであった。中巻から下巻はほぼノンストップで読んだくらい怒涛の2冊。 貴志祐介作品は「天使の囀り」「悪の教典」に次いで3作目だったが、どれもあまり好みではないジャンルなのに何故か引き込まれる。そして期待を裏切らずきちんと面白い。 次は「黒い家」に挑戦してみたい。

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