新世界より(上) の商品レビュー
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舞台は、1000年後の日本。 人々は念動力(サイコキネシス)を使えるようになっていた。 人ひとりが簡単に世界を滅ぼせる強大な力を持ちながら、 争いのない平和な世界を築き歴史を重ねていくためには、、、。 新たな足枷を必要とした新世界の話は、 何もかもが想像を絶していて面白かったです。
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日本人にしか書けない懐かしい未来絵図。娯楽でもどこか2040年の日本を議論する糧になればと手に取ったけれど、そんな次元の世界観ではなかったな。久々に主人公に感情移入したのは、彼女が平凡だからか、彼女が少女だからか。
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去年文庫版の上巻だけ読んで、改めて上下通読。 日本の要素の強いファンタジー… と思いきやこれはSFかなあ。 文章は主人公の一人称で綴られて、主人公が書き残した文書、という前提のせいか思い入れ込めすぎたレポートみたいな文体。 そこに違和感覚えつつも次第に見えてくる話と世界観とに引...
去年文庫版の上巻だけ読んで、改めて上下通読。 日本の要素の強いファンタジー… と思いきやこれはSFかなあ。 文章は主人公の一人称で綴られて、主人公が書き残した文書、という前提のせいか思い入れ込めすぎたレポートみたいな文体。 そこに違和感覚えつつも次第に見えてくる話と世界観とに引き込まれてしまう。 面白いと思うのは、これがあくまで主人公の住まう郷の話 ということで、知らないところでもっともっと色んな危機があってもおかしくないよなあ と思わせてくれるところ…
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まだ上巻のみの感想ですが、単純にかなり面白い! ファンタジーものは久しぶりなのもありワクワクしながら読みました。 ストーリーて思ったのは現代版ハリーポッターのような印象。学校に通いながら勉強や冒険で成長していく学園ものの側面と、教師を含め上層部に秘密を徐々に暴いていく点などが共...
まだ上巻のみの感想ですが、単純にかなり面白い! ファンタジーものは久しぶりなのもありワクワクしながら読みました。 ストーリーて思ったのは現代版ハリーポッターのような印象。学校に通いながら勉強や冒険で成長していく学園ものの側面と、教師を含め上層部に秘密を徐々に暴いていく点などが共通点でしょうか。 にしても、独自のこの世界を直接ストーリーに関係なさそうなところまで詳細まで作り込んでいる事に関心します。 続きを早く読みたい!
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コンセプトはとても面白いのだけれども、不必要な情報が多すぎて無駄に長いと感じた。ジェノサイドと同じ時期に読んだので、比べてしてまうとどうしても劣る感じで物足りなさを感じた…
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半分くらいから面白くなってきた。不思議な話で引き込まれる。読み終えたらアニメも見たい。それにしても分厚い。軽い腕のトレーニングになるレベル
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今から1000年後の日本、「呪力」と呼ばれる超能力を得た人類は、小さな集落を形成しバケネズミと言われる種を使役しながら、つましくも平穏な生活を送っていた。神栖66町で育つ主人公早希は、同級生達と共に呪力の研鑽に勤しむ日々だったが、ある日彼らと共に先史時代の人間が遺したと思われる情...
今から1000年後の日本、「呪力」と呼ばれる超能力を得た人類は、小さな集落を形成しバケネズミと言われる種を使役しながら、つましくも平穏な生活を送っていた。神栖66町で育つ主人公早希は、同級生達と共に呪力の研鑽に勤しむ日々だったが、ある日彼らと共に先史時代の人間が遺したと思われる情報端末機器を見つけてしまう。明かされる文明崩壊の理由、そして神栖66町の歪み。そんな彼らを、更に抗い得ない運命が襲う。中学時代『黒い家』を読んで死ぬ程恐い思いをしてから、大好きな筆者の作品。矢張り話に疾走感があって面白い!全く新しい世界が緻密に描かれていて、読んでいる方としては、まるでどこか異国を観光している様な気分。中盤あまり興味が無かったバケネズミの抗争にほとんど話が割かれていた点も後々合点がいく。ちなみにアニメも原作に忠実で絵柄も綺麗なのでオススメです。
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著者:貴志 祐介 発行日: 2008/1/24 評価:★★★★★ (所要時間:2.5時間) 読破冊数: 26/100冊 ■こんな人におすすめ ・怖い思いをしたい人 ・不気味なものを見たい人 ■概要 受賞歴 第29回(2008年) 日本SF大賞受賞 内容紹介 ここは汚れなき理想郷のはずだった。 1000年後の日本。伝説。消える子供たち。 著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説! 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。 いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!(amazonより) ■この本から学んだこと ・知人に薦めで読むことになった本。 「とにかく気持ち悪さに浸りたい。重松清の疾走みたいなのが理想なんだが、何か知らないか」 という私のリクエストに知人が 「不気味さが後を引くよ」と薦めてくれたのである。 内容だが、確かに不気味である。 (重松清みがあるかは不明) まだ上巻。 更なる恐怖が待ち構えている伏線がすでにあるし、読み進めるしかなさそうだ。 ・中でも興味深かったのは「ボノボ(ヒト科チンパンジー属に分類されるサル)」についての記述だ(ここはノンフィクション)。 ボノボは、ストレスが高まり、他の霊長類であれば暴力的になってしまう場面で、平和的に事態を解決する動物である。 その解決の仕方が、なんと「性交」だ。 普通チンパンジーは、繁殖目的でしか性行動をしない。 だが、ボノボは違う。 力で事態を解決する場面を、性交で解決するのだ。 しかも、おとなの雄同士や雌同士、おとなと子ども、子ども同士など幅広い組み合わせで。 びっくり。 だからと言って人間も試してみたらどうでしょう?とはいかない。 だが、この物語の世界では、登場人物たちもそれをする。 主人公の早季、優等生の瞬のことが好きなのに、いつも皮肉屋だが本当は優しい、覚とする。 その事実だけ記述すると、結構文春な事態だ。 確かに文中だとその流れが唐突なのだが、何と言うか、いやらしさがなくナチュラルだったのだ。 それくらい、この世界では普通の出来事だからそう書かれていたんだろう。 本来、繁殖や性的興奮どうこうのみでなく、 お互いを落ち着けたり、スキンシップの意味でのそういうことが もしかしたら大切なのかもしれない・・・ 人間に足りていないのはそこ、なのかも? そんな風に思った。
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圧倒的異世界感。この設定を思いつくことがすごい。この世界の中を自由に泳ぎ回ることが出来るのが、読書の一番のすごさかも。
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SFファンタジーと思って読んでいると、いつの間にかホラーやサスペンスを読んでいるような感覚に。 かと思えば少年少女たちの恋愛や冒険スペクタクルになったり、得体の知れない怪物や人間同士のバトルもあったり、と1つのジャンルではくくれない作品。 刺激的で、残酷で、過激な3部作になってま...
SFファンタジーと思って読んでいると、いつの間にかホラーやサスペンスを読んでいるような感覚に。 かと思えば少年少女たちの恋愛や冒険スペクタクルになったり、得体の知れない怪物や人間同士のバトルもあったり、と1つのジャンルではくくれない作品。 刺激的で、残酷で、過激な3部作になってます。 冒頭にある悪鬼と業魔の説明を最後まで忘れてはいけません。
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