新世界より(上) の商品レビュー
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1000年後の世界。 人間の中で特殊な能力を持った人たちが、戦争を起こし、世界を支配してしまった。そのとき、支配する側と支配される側の人たちはどのようになったのか。 はじめは、何を言っているのか分からなかったけど、読み進むにつれて、だんだんとのめりこんでいくような話だ。 全3巻
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貴志祐介氏がなんと30年もかけて構想を練ったという、超大作ファンタジー。舞台は1000年後の日本で、そこに住む人々は皆超能力を持っている。というより、超能力を持った者だけが、核戦争を生き延びたという設定。 未来が舞台とはいえ、その世界は極めて原始的である。主人公の少女は、クラスメ...
貴志祐介氏がなんと30年もかけて構想を練ったという、超大作ファンタジー。舞台は1000年後の日本で、そこに住む人々は皆超能力を持っている。というより、超能力を持った者だけが、核戦争を生き延びたという設定。 未来が舞台とはいえ、その世界は極めて原始的である。主人公の少女は、クラスメイト達と協力して、邪悪な敵(動物たち)と闘う、というRPGゲームのようなストーリーである。 次々に困難が襲い掛かり、最初から最後まで緊張感が途絶えないのはすごい。上巻は世界観の説明に費やされて、読んでいる途中に飽きてしまう人もいるだろう。 個人的には、主人公の少女に感情移入できなかった。ファンタジーとはいえ、あまりにもリアリティに欠ける設定に入り込めなかったのが残念。貴志祐介は大好きな作家で、本書も長年楽しみにしていたのだが、肌に合わなかった。
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面白し。さすが貴志佑介の人気作品。もっとハイテクな世界観を勝手に想像してたけど、超能力的進化はあるものの、住世界は寧ろちょっと古めかしい感じ。イメージとしては、恒川光太郎の諸作品とか、最近読んだ中だと”二千七百年の~”とか。漫画だと”ランド”みたいな。正直こういう世界観って、特に...
面白し。さすが貴志佑介の人気作品。もっとハイテクな世界観を勝手に想像してたけど、超能力的進化はあるものの、住世界は寧ろちょっと古めかしい感じ。イメージとしては、恒川光太郎の諸作品とか、最近読んだ中だと”二千七百年の~”とか。漫画だと”ランド”みたいな。正直こういう世界観って、特に目新しい部分は殆どない気がするけど、書き手の解釈とかによって、いかようにも面白く味付けが出来てしまうんですね。禁を破ったせいでネズミ軍団に追い掛け回されてみたいなドタバタ劇が繰り広げられてるけど、世界そのものがひっくり返るような秘密も隠されていそうな予感も満載で、まだまだ前巻が終わったところだけど、ここからの展開に期待が膨らみます。面白し。
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上巻を読み終えるのに二ヶ月もかかってしまった。何度ももう読むのをやめようかと思ったけど3冊かってしまったし。(図書館利用ばかりなので珍しい) 後半はなかなか面白くなってきたので残り2冊に期待したい。
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上・中・下巻全て読み終えました。これだけのボリュームなのにほとんど一気読みでした。内容に関しても世界観が細部まで作りこまれていて、圧倒されっぱなしでした。呪術が確立された世界、独自の進化をとげた生物たち、その理由、外界と隔離された町、前半を読み進めながら友人との交流の中にも漂う不...
上・中・下巻全て読み終えました。これだけのボリュームなのにほとんど一気読みでした。内容に関しても世界観が細部まで作りこまれていて、圧倒されっぱなしでした。呪術が確立された世界、独自の進化をとげた生物たち、その理由、外界と隔離された町、前半を読み進めながら友人との交流の中にも漂う不穏な空気感にこれから何が起こるのかドキドキしながら読み進めることができました。正直生物などの細かい描写は軽く流したところもありますが、内容の理解には大きな影響はなく、十分に楽しむことができました。 この物語では1000年後の未来が描かれているのですが、呪術抜きにしてもあり得る可能性だと感じました。結局全ての元凶は人間であり、私利私欲のために世界すら滅ぼしてしまうことは遠い未来十分に考えられます。過去の文明が滅んだ歴史やバケネズミの成り立ちなど、人間の怖い部分が存分に描かれており、フィクションではあるが妙なリアリティを感じさせられる部分もありました。読み終わってからの余韻も深く、直後に前半から読み直した作品は久しぶりです。グロい描写は得意ではないのですが、もう少しこの作者さんの作品を読んでみたいと思ったので、何か違うものに挑戦してみようと思います。
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人間が呪力を使えたり鬼が出てきたり不思議な生物が跋扈する街の生活を、子供たちの目線から描いている。 早季という子の回想として書かれているのだけれど、まずは生活の基本的なおさらいから登場人物の紹介、そして初めての冒険まで。 穏やかな中にも平和な生活だったのが、だんだん謎が増えてきて...
人間が呪力を使えたり鬼が出てきたり不思議な生物が跋扈する街の生活を、子供たちの目線から描いている。 早季という子の回想として書かれているのだけれど、まずは生活の基本的なおさらいから登場人物の紹介、そして初めての冒険まで。 穏やかな中にも平和な生活だったのが、だんだん謎が増えてきて、危険な目にも遭って、今まで疑っていなかった世界に疑問を持ち始める様子にほっとするやら恐ろしいやら。
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ミノシロモドキが過去の歴史をあぶり出すところから、にわかに物語が面白くなる。緊迫する。様々な学問が合わさっていたのだな。物理学の所だけ、怪しいが。
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※このレビューにはネタバレを含みます
不思議すぎる。が、早くどうなっているのか先を知りたくなって読んでしまう。 魔術や、忍術が出てくると一気につまらないと感じる自分だが、この本はおもしろく読めている。 どうしてこんな世界になってしまったのか、早く知りたい。
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『新世界より』の文庫本をBOFF100円で手にいれた。本書は2008年発行で2011年文庫化、そしてついに2017年に100円で読めるって凄い! 9年も待たされたけどね(笑 追記:なんと全3巻各100円で入手 レビューは次巻にて
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読み始めは宗教色の強い話かと思っていたら全く違いました。人間が呪力という力を手にし、日々の生活に利用しながら過ごしている未来の話。噂から主人公達が、一歩踏み出した事により、世界の歴史、自分達がどのような存在かを知ってしまうとそこから急展開なサバイバルに落とされ、どんどんストーリー...
読み始めは宗教色の強い話かと思っていたら全く違いました。人間が呪力という力を手にし、日々の生活に利用しながら過ごしている未来の話。噂から主人公達が、一歩踏み出した事により、世界の歴史、自分達がどのような存在かを知ってしまうとそこから急展開なサバイバルに落とされ、どんどんストーリーに引き込まれていきます。火のないところに煙は立たぬと言わんばかりに噂が立証されていくので、嫌な予感しか常にしません。しかし続きはとても気になるので読むしかないという八方塞がり感で、作者の思う壺です。
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