新世界より(中) の商品レビュー
上の始めとは打って変わりサクサクと読めます。 ファンタジーとミステリーが合わさったような感じとでもいいましょうか。 果たして消された記憶を取り戻し変に歪んだ世界を立て直すことはできるのだろうか。 下巻も楽しみです。
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次はどうなるのか、沢山の疑問はどのように解決するのか、いろんな角度がら話の続きが気になり、どんどんページを読み進められる。 普段このようなミステリーの小説を読まないので、次の展開や結末が読めず面白かった。
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「呪力を使う人間」は何を象徴させようとしているのか。危険分子を発見して粛清するのは機密保護法の象徴?
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上で感じていた違和感や謎の種明かしをしてくてる一方で、さらなる謎がたくさん出てきた。 個人的には、3つの巻のなかで最も感動するシーンが多かったと思う。
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およそ知性を持った存在には、等しく権利が与えられるべきではないのでしょうか?私は、それを神様の本から学びました。民主主義の大原則です。
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まちの外に出てはならない。禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するぐろてすくな生物の正体と、伝説の真意が明らかにされるとき、『神の力』が孕む底なしの暗黒が暴れ狂い出そうとしていた。 ...
まちの外に出てはならない。禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するぐろてすくな生物の正体と、伝説の真意が明らかにされるとき、『神の力』が孕む底なしの暗黒が暴れ狂い出そうとしていた。 1人、また1人と仲間が減ってしまう。記憶からも仲間が消えてしまい、それをしているのは大人。少しでも危険だと判断されると、子どもに嘘をつき、不浄猫に処分させる。そこまでして手に入れた平和は、真の平和と言えるのだろうか…。 上巻では前半飽きたりとなかなか読み進まない部分があったが、中巻では飽きることなく最初から最後まで楽しめた。最後に瞬が言った台詞が気になる。『彼女は、死ななくてはならない』
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貴志氏が作り上げる世界観やディティールはいつもながら素晴らしい。我々の旧世界に対して「新世界」が存在するようかのように設定がしっかりしている。 とはいえ「何か」の予感をさせながら、瞬の一件以外、些か間延びしている感が出てしまっている。時折垣間見せる壮大で俊逸な発想が光るだけに、...
貴志氏が作り上げる世界観やディティールはいつもながら素晴らしい。我々の旧世界に対して「新世界」が存在するようかのように設定がしっかりしている。 とはいえ「何か」の予感をさせながら、瞬の一件以外、些か間延びしている感が出てしまっている。時折垣間見せる壮大で俊逸な発想が光るだけに、多少ものたりなさを感じさせる。
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話が大きく動き始めた中編。 ある程度予想はできていたけど、じわじわと世界が崩壊に向かっていくのが分かる。 下巻の展開が気になってしょうがない。
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上巻では明らかにされなかった世界の過去、町の秘密が徐々に明るみに出てくる。驚愕の真実と、受け入れがたい現実。それに立ち向かう主人公たち。。。 SFなのにすぐそこでおきているような気がするのは、ひきつける文章力がすごいからでしょうか。 早く最後の巻を読みたいです。
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ミステリやSFは嫌いではないが、スリルやサスペンス、スプラッタものは正直苦手だ。 この作品も、それらの要素が多分に含まれている。 だが、彼らの未来が気になり、読み進めてしまう。 呪力のない人間は無力。 人間に忠実なバケネズミも信頼はできない。 なんとか逃げ延び、仲間と再開。そして二年。 十四歳。 ボノボについては知っていたので、男性同士、女性同士の親密さは、なるほどこういう世界になっているかもしれないと思わせる。 しかし、個人的に主人公の初恋を応援していたのだ。 頭もよく力もあり、性格もよい。 その少年が、なんて惨い。 彼の最後の告白が忘れられない。 卑怯じゃないか。そんな場面で言うなんて。 そして、忘却の日々とさらなる別れ。 主人公の強さは、はじめからあったものだろうか。 たとえ偽りでも、周囲からの期待、それによる自分自身への想いが、彼女を強くしたのかもしれない。 バケネズミへの言い知れぬ恐ろしさ。 顔のない少年の助言の意味とは。 関係ないが、同著者の『悪の教典』もさぞや恐ろしく禍々しい描写がなされているのだろうと想像。
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