バチカン奇跡調査官 黒の学院 の商品レビュー
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平賀とロベルトの奇跡調査の第一弾。のんびり読み進めてたら『悪魔達の宴』でキャラクターが分からなくなってきたのでスタートに戻ってみた。 はじめのシリーズということで、バチカンの壮麗さに魅せられる。初期は詳細な建物描写に惚れこんだんだよなあ、と思い出した。平賀とロベルトのキャラクター紹介のくだりもあるのだが、新しいシリーズよりもいささか耽美な雰囲気もあるような。やはり長期シリーズ、作品を重ねるごとに人物描写も変化してきているのだろう。 事件の端々は覚えていたのだけど、学院とナチスとのズブズブな関わり具合はさっぱり忘れていた。残念な記憶力によって、新鮮に楽しめたのは再読で良かった点。地下の隠された施設とか、一つひとつ明かされていく度にゾクゾクできたので。あと終わり方は敢えての全容解明ではないのかな。奇跡調査官としてはあれが正解なのかもしれない。 改めて、信仰と科学のバランスが絶妙だなあと感じる。奇跡を追い求める心と、科学的真実を尊重する信念と。教義への疑念を抱かせながらも、最後は信仰にかえっていく流れとかも。ストーリー全般で心のあり方が揺さぶられるが、平賀がいることで矛盾しつつも両立させることが実現できている、としみじみと感心している。 一点、シリーズ内の時間経過に少し不思議が。今作の事件が2000年〜2001年と明記されているけれど、直近で読んだ『悪魔達の宴』が戦後70年とあって2015年辺りで。サザエさん方式なのか、皆年齢を重ねているのか、どっちなんだろう……。 最後に自分メモ。『悪魔達の宴』で思い出せなかったマギー神父、しっかり登場してました。シオンの鍵、ナチス撲滅のための組織。改めてインプットできました。1作目とは言え結構派手に活躍してたのに忘れるなんて、自分の記憶力はとんでもなく残念だなあ……と呆れた次第です。
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2007年刊。シリーズ第1作。 残念ながら自分とは全く相性が良くない。 500ページ超の長編で1つのエピソード、テンポも何も無い。背景の荘厳さや重厚さなど雰囲気表現力に費やされる文章の冗長さ。中心人物が滅多に出て来ず、設定の山盛り。真っ黒なページが続く絶望的な疲労感。 ゴメンなさ...
2007年刊。シリーズ第1作。 残念ながら自分とは全く相性が良くない。 500ページ超の長編で1つのエピソード、テンポも何も無い。背景の荘厳さや重厚さなど雰囲気表現力に費やされる文章の冗長さ。中心人物が滅多に出て来ず、設定の山盛り。真っ黒なページが続く絶望的な疲労感。 ゴメンなさい、ダメでした。
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再読。バチカンが好きな人には堪らない作品です。サウロ大司教の「サンタクロースの髭を剃ったらこうなるだろうと思わせる」という描写が気に入っています。
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宗教を交えたミステリーホラー好きな私には適してました。ただちょっと無茶があるのでは…?という設定もありましたが概ね楽しく読ませていただきました。 マリオのあざの流血は結局PTSDの血汗症ということかな…。 聖痕や処女受胎といった奇跡の調査というのは馴染みがない分新鮮で面白かったです。
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カソリックの総本山・バチカンの秘密の部署『聖徒の座』に属する、美形の天才科学者・平賀と、古文書・暗号解読を専門とするロベルトの神父コンビが、『奇跡』の真偽を見極めるホラーミステリ。 表紙の美麗イラストにつられて貸出。 藤木凛さん、初読。 美形の神父コンビ、美少年、そして連続猟奇殺人…と、材料はずらりと並んでいるものの、どうしてもバチカンに関わるだけに宗教関連の説明的な文章が多く、もたついた感じ。 うーん、シリーズ化もされているのに… 私には何かが合わないようだ。
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雑学好きには楽しい内容。 宗教、科学、伝承などいろいろな雑学がてんこ盛りで、二人のコンビもそれを取り巻く人たちも好きでした。宗教的な奇跡を科学で見るっていう見方が面白かった。 残念ながらアニメの噂が出た辺りで読むのを何となく止めてしまいました。
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高校生のとき好きだったバチ官シリーズもう一度読んでみようと思い電子書籍で再購入。 正直に言って宗教もナチスのこともよく分からないため、ずっと説明文は流し読みしてしまいました。 本当にあのときの自分は面白いと思って読んでたのかな?と疑問に。 多分2作目以降は読み直さないかな。
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シリーズ1作品目。 カソリック教を舞台としたサスペンスホラー。 奇跡を調査していくうちに、調査対象の学院の異常さがわかっていき、ナチスが絡んでくる。 世界観は好き。 自白剤で喋らせたりもします。 最後は全部中途半端な印象。 犯人が分かった理由も読者側からは見えないが、 主人公たちはすぐにわかったみたいだし、4人目以降の殺人はよくわからなかった。 都合よく話がポンポン進む。 宗教や信じるものがある人は強い。
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説明的すぎる、探偵助手の存在意義が薄い、フーダニットが論理的でないなど気になったけれど、事件の内容とその真相はロマンがあった。
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【2022年13冊目】 再読本です。登場人物が多いというのはわかっていたので、人物リストを作りながら読みました。よく人が死ぬなおい…文調はもう少しなんとかなるんじゃないかなと思いました。翻訳したみたいな文章て途中から違和感があるなと思いながらも、結末は全く覚えていなかったので新鮮...
【2022年13冊目】 再読本です。登場人物が多いというのはわかっていたので、人物リストを作りながら読みました。よく人が死ぬなおい…文調はもう少しなんとかなるんじゃないかなと思いました。翻訳したみたいな文章て途中から違和感があるなと思いながらも、結末は全く覚えていなかったので新鮮でした。 (2014年6月20日初読時のレビュー) 登場人物が多かったため、犯人が判明しても一瞬誰かわからず、?!ってなりましたが大筋としては面白かったです。著者の文の感じも嫌いじゃありません。シリーズで読んで行こうと思います。
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