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本と図書館の歴史 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2011/03/27

私の勘違いなんですが大人向けかと思ったら児童図書コーナーにありました・・・^^; よみがなをふっているだけなので(平仮名が多いとかで)読み難いということもなかったです。 タイトル通り本と図書館の歴史、の概説簡易版て感じです。イラストが多く説明の内容がイメージしやすくていいです。

Posted byブクログ

2011/03/06

何気なく図書館で手に取ったのですが、すごく面白い本でした。絵本ですが、本好きの大人が読んでも収穫がある内容です。 「古代図書館の誕生」では、断片的に知ってはいたようなことでも系統立てて説明があるので、とても分かりやすかったです。 アレクサンドリアのヒュパティアについては、いま「...

何気なく図書館で手に取ったのですが、すごく面白い本でした。絵本ですが、本好きの大人が読んでも収穫がある内容です。 「古代図書館の誕生」では、断片的に知ってはいたようなことでも系統立てて説明があるので、とても分かりやすかったです。 アレクサンドリアのヒュパティアについては、いま「アレクサンドリア」という映画が公開されているので、つい最近そういう人がいたことを知ったばかり。私にとってとてもタイムリーで、映画が見たいなあと。でも県内で一つの映画館しかやってないの・・・。 図書館が破壊されたり、修道士が写本を作る様子とか、なかなかドラマチック。 ドイツのマインツに住むグーテンベルクの発明による印刷機のこと。著者はカナダの方なのですが、印刷機を世界で初めて発明したのは実際には中国だったと説明しています。ただ中国は木版で、その情報は他国には知られていなかったので、グーテンベルクのアイデアは独自のものだったことも。 以前マインツに行った時、博物館でグーテンベルクが発明したのと同じやり方での印刷を見ました。印刷というより版画を刷っている感じでした。それでも写本と比べ、スピード、精度とも格段の違いです。印刷機械も大変なスピードで進化していました。 後半はアメリカ大陸の図書館の歴史に比重が置かれています。歴史あるヨーロッパと違い、何もないところからどうやって図書館を発展させていったのかの苦労話はとても興味深かったです。図書館こそ教育の原点で、教育することが国作りにとっていかに大切か、そういう考え方から多くの人が図書館を作って行ったのだと。 本の分類法のこと、電子図書館のこと、など盛りだくさん。 古代アレクサンドリア図書館が消えて1500年以上のち、全く同じ場所に2002年に新しいアレクサンドリア図書館がオープンしたとのこと。著者はこの図書館の規模は小さくても、独自の取り組みを高く評価しています。 新アレクサンドリア図書館の外壁には、世界のほとんどの文字が刻まれているそうです。日本の文字もあるのかな、見てみたい。 翻訳本なので、内容はヨーロッパとアメリカ(一部アフリカ)に偏っていますが、インターネットのアドレス紹介では国立国会図書館などは日本のHPのアドレスになっています。著者との了解がなされているのでしょう。 表紙が良いんですよ、表だけ見ると砂漠にラクダの姿。これはラクダの移動図書館の絵でしょう。でも全体を広げると・・・。素敵です!

Posted byブクログ

2016/09/08

古代図書館から現代の図書館に至る道のりを、分かり易い絵と解説で教えてくれます。 紀元前2700年頃にはメソポタミアのシュメール人が図書館を築いていました。 それ以来、粘土板などの様々な媒体に刻まれた文書を収集してきた司書たち。 しかし、その努力も虚しく社会情勢によって脆く簡...

古代図書館から現代の図書館に至る道のりを、分かり易い絵と解説で教えてくれます。 紀元前2700年頃にはメソポタミアのシュメール人が図書館を築いていました。 それ以来、粘土板などの様々な媒体に刻まれた文書を収集してきた司書たち。 しかし、その努力も虚しく社会情勢によって脆く簡単に崩れる図書館。 失われた書物は何万に登るのでしょうか。 しかし司書やその他の重役、詩人などの努力によって今日までに少なくない数の古典が残されています。 その努力が写本から印刷に変わり一般大衆も手にすることができる現代は、恵まれている時代なのでは…と認識させられます。

Posted byブクログ