遥かなる未踏峰(下) の商品レビュー
マロリーが仲間たちと再度、チョモランマへ挑戦!ラストの頂上を目指す描写は圧巻です。1924年6月8日また9日に、サンディ・アーヴィンとともに命を落とすまで。頂上付近で分かれた仲間のノエル・オデールに登る姿を目撃され、そして愛妻宛の手紙が残ったという。そして頂上を極めたのかどうか?...
マロリーが仲間たちと再度、チョモランマへ挑戦!ラストの頂上を目指す描写は圧巻です。1924年6月8日また9日に、サンディ・アーヴィンとともに命を落とすまで。頂上付近で分かれた仲間のノエル・オデールに登る姿を目撃され、そして愛妻宛の手紙が残ったという。そして頂上を極めたのかどうか? その謎に作者は明確な答えを示しているのが、冒頭のシーンとは凄い伏線でした。有名な「そこに山があるから(Because it is there.)」と答えたという逸話もインタビュー場面の中で登場します。重要な登場人物であるジョージ・フィンチの子息ピーターが俳優という巻末の紹介も興を高めてくれました。
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ヒラリーとテンジンがエベレストを征服するまえのジョージマロリーのお話し。登山小説かなと思って読んだが、さすがジェフリーアーチャー。人物の魅力たっぷりにジェフリーの生き様が表現されていた。心折れていた時に読んだので勇気をもらった。
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山好きなら知らぬ者はいないジョージ・マロリーの栄光と悲劇に彩られた生涯と登山史上最大の謎であるエベレスト初登頂の真実について迫る。専門用語は殆ど出て来ず山岳本を読みなれていない読者も充分楽しめる筈。『百万ドルを取り返せ!』のジェフリー・アーチャーが書いたとは思えないくらい淡々とし...
山好きなら知らぬ者はいないジョージ・マロリーの栄光と悲劇に彩られた生涯と登山史上最大の謎であるエベレスト初登頂の真実について迫る。専門用語は殆ど出て来ず山岳本を読みなれていない読者も充分楽しめる筈。『百万ドルを取り返せ!』のジェフリー・アーチャーが書いたとは思えないくらい淡々とした筆遣い。山岳小説としてだけではなく所謂古き良き時代の英国風俗小説としても楽しめる。関係者が実名で出てくるうえ、巻末にそれぞれの後半生が記されているがこれは飽くまでも小説である。良書ではあるがまとまり過ぎて偏愛の書とはなり得ない。
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「未踏峰」は僕の大好きなジェフリー・アーチャーの作品。 人類初めてエベレストに挑戦する登山家のお話。「なぜ山に登るのか?」「そこに山があるからだよ」のセリフはあまりに有名。ジェフリー・アーチャーは「ケインとアベル」「チェルシーテラスへの道」が特に好きで何度も読んでました。成功譚...
「未踏峰」は僕の大好きなジェフリー・アーチャーの作品。 人類初めてエベレストに挑戦する登山家のお話。「なぜ山に登るのか?」「そこに山があるからだよ」のセリフはあまりに有名。ジェフリー・アーチャーは「ケインとアベル」「チェルシーテラスへの道」が特に好きで何度も読んでました。成功譚のようなものが得意で面白いと思っていましたが、僕がほとんど興味のない登山の話でこれだけ面白く感じれたということはきっと彼の文章が好きなのかもしれないなーと思いました。 章の終わりごとに洒落の利いたセリフがあることが多く、イギリスらしいなーといつも感じるわけです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山岳物はたくさん読んできたつもりだった。でもいざマロリーのことで知っているとすれば、エヴェレストに登頂したかしないか、それとも「そこに山があるから」と答えた、程度だった。 小説だからすべてそのまま鵜呑みにも出来ないが、彼がどのような人物で、なぜエヴェレストを目指し、何を得たのか、それが分かったような気がする。 決して冒険小説ではないと思うので、登山の描写や登頂成功のシーンは淡々としたものだが、それがまたマロリーという人物全体を描き出したこの作品にあっているように思えた。 淡々としながらも引きつけられるのは作者の力でもあり、そしてマロリーという人間の持つ力なのかもしれない。 また山岳関係の本をじっくり読んでいきたいな。
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この人の作品らしく、最後まで読みやすい。 マロリーとアーヴィンが本当に登頂できたのかはともかく、こういう結果しかないんだろうなあ。まあ小説だし。 危険な地への冒険心に富む夫たちを送り出すマロリーやスコットの妻たちは夫からしたら理想なんだろうけれど、残される妻としてはやっぱりやりき...
この人の作品らしく、最後まで読みやすい。 マロリーとアーヴィンが本当に登頂できたのかはともかく、こういう結果しかないんだろうなあ。まあ小説だし。 危険な地への冒険心に富む夫たちを送り出すマロリーやスコットの妻たちは夫からしたら理想なんだろうけれど、残される妻としてはやっぱりやりきれない部分があるんじゃないのかなあ。行かせないと自分も後悔する、なんてあまりにもキレイすぎる感じがするけど、自分にもこういう夫がいたらそう思うのかしらん・・・?
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さーっと読んでしまった。もうちょっと山詳細が欲しかった! 愛妻家なマロリー、きっと山頂まで行ったと思う!
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7月-16。3.0点。 エベレストに登頂したか、謎であるマロリーの物語。 下巻ではエベレスト登頂が描かれる。 伝記物かな。まあまあ。 アーチャーは、やっぱりサスペンス物の方が好きかな。
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久々に読むジェフリー・アーチャー。登山の世界のことは全く知らないのだけれども、「この作品は実話に触発されたものである」と筆者が最初に書いている通り、エベレスト登山に挑んだ、実在の登山家、ジョージ・マロリーを主人公にしたものである。ミステリーを含む、少ししゃれたエンターテインメント...
久々に読むジェフリー・アーチャー。登山の世界のことは全く知らないのだけれども、「この作品は実話に触発されたものである」と筆者が最初に書いている通り、エベレスト登山に挑んだ、実在の登山家、ジョージ・マロリーを主人公にしたものである。ミステリーを含む、少ししゃれたエンターテインメント作家というのがアーチャーに対する私のイメージなのだけれども、そういうイメージとは少し異なる内容の作品だ。もちろん、マロリーのエベレストへの挑戦がテーマになるのだけれども、私としては、マロリーと妻のルースの恋愛を綴った部分が結構気に入った。
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