嫌な女 の商品レビュー
遺言書を預かる業務の 一環として、 遺された妻に亡き夫の ビデオレターを届ける 主人公。 生前不器用だった故人 が、 妻に向けて真摯に語る 感謝の言葉に涙。 夫婦生活の中で退屈や 虚しさを感じることも ありますが、 それはきっと私の心が 風邪をひいてるだけ。 そんなと...
遺言書を預かる業務の 一環として、 遺された妻に亡き夫の ビデオレターを届ける 主人公。 生前不器用だった故人 が、 妻に向けて真摯に語る 感謝の言葉に涙。 夫婦生活の中で退屈や 虚しさを感じることも ありますが、 それはきっと私の心が 風邪をひいてるだけ。 そんなときこそお互い 存命で一緒にいられる ことに感謝。 つまらない愚痴なんか を口にする前に。
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読み始めた時は、タイトル通りイヤな女だと読み進めたけれど、読み進めると徐々に主人公の印象は変わっていく。 最後に涙を落とすなんて、読み始めた時は想像もしていなかったけれど。読み終わった今、すごく満足している。 このシリーズの他の本も読んでみたい。
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去年の日本シリーズよ。賭けようって言い出してさ。うちの店の客たちから金を集めたんだよ。ジャイアンツと阪急のどっちが勝つかって。(中略)あたし?あたしはのらなかったんだ。そしたら、阪急が勝ったんだって。 (P55)
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これ、ドラマでやってたか? やってたな。 ここまで人たらしだと気持ちがいいかもね〜。他人の心の中にスルリと入ってくる人っているんだよね〜。
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弁護士徹子先生の半生。 タイトルの嫌な女は、折々で徹子に仕事を依頼する遠縁の夏子のこと。 かなりの悪女ですが、人に幸せを与える天才で、直接関わらない分には、興味をそそられる魅力のあるひと。 徹子を取り巻く人々が素敵です。 事務所の人達、元夫など。 徹子の人生は、充実していたも...
弁護士徹子先生の半生。 タイトルの嫌な女は、折々で徹子に仕事を依頼する遠縁の夏子のこと。 かなりの悪女ですが、人に幸せを与える天才で、直接関わらない分には、興味をそそられる魅力のあるひと。 徹子を取り巻く人々が素敵です。 事務所の人達、元夫など。 徹子の人生は、充実していたものだったと思います。 腹が立ったこと、 おやっと思ったこと、 徹子が先輩弁護士荻原から教えられた質問。 これが随所で効いていました。 私の実生活でも使えそう、と密かに考えています。 最初は読みにくい?と思いましたが、途中から面白くなり、その時点で改めて最初から読み直してしまいました。 いいお話でした。 大好きです。
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うわー夏子うぜーと思いながら読んでいったらなんとなく憎めなくなるのが不思議。 徹子先生のさっぱりしたキャラも好きでした。
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桂望さん、平等ゲーム、に続き3冊目、 だんだんと夏子に引っ張られていくのだから不思議なものだ、作者の筆力と言うのかもしれない、 この作者の本を、また読んでみようと思わせる力がある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なかなか面白かったです。 最初は夏子のことを嫌な女だなぁと思っていたのですが、騙される人が束の間でも幸せを感じることが出来たら、それはそれで意義のあることなのかもしれません。夏子には嫌な面もあるでしょうが、それが夏子の全てではないのでしょう。 夏子と対照的な女、徹子は夏子の起こすトラブルを弁護士として片づけていきます。 予想より年月の経過があり、徐々に人としても弁護士としても成長していく徹子と、変わらずに思うまま生きている夏子。そしてそんな夏子をいつの間にか受け入れている徹子。 徹子が遺言状の仕事引き受けて、人生について考えていくところが印象に残ります。悔いを残さない人生なんてないのかもしれませんね・・。
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+++ トラブルを重ねる夏子、その始末をする徹子。特別になりたい女と平凡を望む女。それでも―私は、彼女を嫌いになれなかった。“鉄の女”と“性悪女”を描く、桂望実二年ぶりの長編。 +++ おもしろかった。嫌な女の夏子と、遠縁で弁護士の石田徹子。二人の女性の対比ももちろんだが、何か...
+++ トラブルを重ねる夏子、その始末をする徹子。特別になりたい女と平凡を望む女。それでも―私は、彼女を嫌いになれなかった。“鉄の女”と“性悪女”を描く、桂望実二年ぶりの長編。 +++ おもしろかった。嫌な女の夏子と、遠縁で弁護士の石田徹子。二人の女性の対比ももちろんだが、何かにつけて徹子に弁護を依頼してくる夏子と、毛嫌いしながらも依頼を引き受けて夏子の境遇を探る徹子の様子も興味深い。新米弁護士時代から、ベテランになり、セミリタイアするまでの徹子の変遷や、夏子が手を染めるさまざまな事柄にも興味は尽きない。いろんな要素がどれも面白いのは、反発し合うように見えて互いに必要としているからなのかもしれない。夏子なくして徹子の人生は成り立たなかったと言ってもいいくらいかもしれない。奪うばかりでなく惜しみなく与える嫌な女夏子と、その人生を追い続けた徹子を見守りたくなる一冊である。
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来年、黒木瞳と鈴木保奈美でテレビドラマ化され、さらに今度は黒木瞳監督で吉田羊と木村佳乃で映画されるというので、読んでみた。意外に面白くて、ドラマも見ようかと云う気になった。2人の関係がベタベタしてなくていいわ。
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