嫌な女 の商品レビュー

桂望実【著】

2011/04/05

待望の新作‼私は結構楽しめました。
弁護士の徹子と、騒ぎを起こす夏子。夏子だけじゃなく徹子もはじめは「嫌な女」だったとこがいいな。
徹子の成長記としてのおもしろさもあるし、特に第八章なんかは泣き所もあった。量の多さ、本の厚さは読み応えありって解釈して、この評価。何だかんだで桂望実作品は好きです。［2011.04.05］

2011/07/16

お祖母ちゃんが孫達のためにお揃いの洋服を作ってあげるのはよくあることだと思います。女の子ですと可愛いですよね。でも、翌日にはその一つがハサミで切り刻まれるとなると、よくある話ではなくなります。切り刻んだ子と、切り刻まれた子の、その後の数十年に及ぶ物語。刻まれた子が弁護士になっていて、刻んだ子は詐欺師になって。でも、嫌な女って誰なんだろう？

2011/03/01

人生に意味を見いだせない弁護士見習いの女と、その遠戚で男を手玉にとって金を貢がせる女の人生を描いた人間ドラマ。二年ぶりの新作だけあって会心の出来映え。特に後半は涙ぐむこと必至、とても気持ちのいい成長物語です。いい女も、嫌な女も。

2011/02/20

　どうかな・・。なんだか不完全燃焼のような話・・？ごめんなさい。私にはあんまり主人公の二人の女性が魅力的には感じられませんでした。もっと面白く描けそうな雰囲気だったのにな。ちょっと残念です。

2011/03/29

序盤は、夏子も徹子も「嫌な女」に思いましたが、
年齢を重ねるうちに、２人とも魅力的な女になっている気がしました。
痛快！です。

2011/01/11

次々と男を手玉に取り、トラブルを重ねる女夏子と
人と関わることが苦手で、がむしゃらに勉強して堅物弁護士となった女徹子。

序盤は夏子は勿論徹子も十分『嫌な女』。

当事者や周辺の人達から話を聞いていく徹子。
とんでもないトラブルメイカーなのに
騙された人達は幸せな時間を得ている不思議に気付き
徐々に徹子自身も変わっていく。

夏子自身はほとんど登場していない構成が秀逸。

【図書館・初読・1/11読了】

2011/01/10

徹子は弁護士。遠戚の夏子から様々な依頼を受ける。夏子は詐欺をして人を騙す一方、騙される人を幸せにすることもでき・・・。