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カルトローレ の商品レビュー

4.2

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2012/05/22

読むとおなかがすく。よだれが出そうなくらい、食べ物が美味しそう。情景を想像して楽しむ小説で、ストーリーの方はふわふわーとしている。

Posted byブクログ

2012/03/31

長野まゆみの描く「不思議」は好きだ。 謎は謎のままで、世界がいくつも広がってゆく。 いくらか露骨な性的描写が苦手で、何年も長野まゆみの作品から遠ざかっていた。 この『カルトローレ』には露骨な描写がとても少なくて、読みやすかった。 砂漠の中の一軒家で本の研究をする少年、 水をの...

長野まゆみの描く「不思議」は好きだ。 謎は謎のままで、世界がいくつも広がってゆく。 いくらか露骨な性的描写が苦手で、何年も長野まゆみの作品から遠ざかっていた。 この『カルトローレ』には露骨な描写がとても少なくて、読みやすかった。 砂漠の中の一軒家で本の研究をする少年、 水をの位置を探る能力のある遊牧民の子供、 中央から派遣された役人に、身元不明の青年。 少しずつ、主人公の世界が広がってゆく。 忘れられた過去あり、多少不穏な未来あり。 手元において、少しずつ読み返したい作品です。

Posted byブクログ

2012/03/24

砂漠が「清潔」だ、と云ったのは誰だっけ? 昔の誰ぞのセリフを思い出しながら読んでいました そんなにページ数のある作品ではないのですが いつものペースで読んだらなんだか砂が指の間から零れてしまいそうな もしくは大切だった何かが風化してしまいそうな そんな感覚に陥りそうな繊細な世...

砂漠が「清潔」だ、と云ったのは誰だっけ? 昔の誰ぞのセリフを思い出しながら読んでいました そんなにページ数のある作品ではないのですが いつものペースで読んだらなんだか砂が指の間から零れてしまいそうな もしくは大切だった何かが風化してしまいそうな そんな感覚に陥りそうな繊細な世界でした 話し言葉が「 」で括られていないと こうもテレパシーのように脳みそに直接語りかけられたような気分になるのかしら 「テレパシーのように」って体験したことも無いものの例えもどうかと思うけど ずっと遠い未来 地球が干上がった(?)あとの話だと 思っていますが そんなに遠い未来での 人間の日々の営みと 悠久のとき的な世界が あって 冒頭からなんだかうっとりでした こういう、個とか性とかそういういろんなものの境界があやふやな世界に弱い 「言葉も形を失う」 みんないずれは風化しちゃうんでしょうか 出てくる食べ物だの飲み物だのが本当に美味しそうで 沙(すな)に埋もれそうな世界で 豆一粒が宝石のように感じられる もっと丁寧な生活を心がけようと思う 久しぶりに手元に置きたいと思った一品 (図書館で借りてます)

Posted byブクログ

2012/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結局ラストまで読んでも、謎は謎のまま~~。 人々の関係性も進展してるような、そんなことないような??な状態で終わります。 でも、それでいい。 いろいろ想像を膨らまして楽しむもの、と思って読む方がいいと思う。 すっきりきっちりしたい人には全くおすすめ出来ない本。 途中に出てくる食事や、衣装がほんとに目に浮かぶようで、読んでいて匂いまで感じそうなくらいだった。 とにかく豆のスープを食べたくなる本(笑) この本を読んでしばらく豆スープブームだった。

Posted byブクログ

2011/12/12

やっと見つけた、文庫版。 読みたいのになかなか見つからなかったのでやっとこさ。 後半に差し掛かっているのですが、年内に読み終わるかなー。 やっぱり、レモンパイを食べてみたくなるのは前回読んだときと変わりません。

Posted byブクログ

2011/10/10

なぜもっと早く読んでいなかったのだろう! 後悔しきり。 最近の作品はほとんど読んでいなかったからか、それとも本作が対象としている読者がやや年齢高めなのか。たしかに長野まゆみの作品なんだけど、これまでとちょっと違う印象を得た。 どう違うのかといえば、その世界観はいつも通り確立して...

なぜもっと早く読んでいなかったのだろう! 後悔しきり。 最近の作品はほとんど読んでいなかったからか、それとも本作が対象としている読者がやや年齢高めなのか。たしかに長野まゆみの作品なんだけど、これまでとちょっと違う印象を得た。 どう違うのかといえば、その世界観はいつも通り確立しているし、出てくる単語やアイテムも独特なのだけれど・・・・・・、強いて言えば、会話のカギ括弧を取っ払っていることで、まるでこのお話すべてが誰か一人の頭の中で展開しているような感覚に陥ることや、主人公があまり主張らしい主張をしないところだろうか(彼女の作品の主人公は、腹に一物抱えていてそれを言い出せないで居ることが多い)。 物語は劇的に盛り上がることはなく、海面をユラユラ漂うみたいに進んでいく。でもそれが心地よくて、いつまでも航海していたくなる。

Posted byブクログ

2011/10/02

久しぶりに上質のファンタジーを読んだ感じ。 長野さんの文章はさらさらと透明できれい。 生活の表現が丁寧。 でもやっぱりすっきりしない。 続編が読みたくなる。

Posted byブクログ

2011/08/23

風紋のように常に形を変え、捉えところがなく、果てしなく、曖昧。 プロットの緻密かつ壮大さに、うっとり、言葉も出ない。

Posted byブクログ

2011/07/05

 読んでいてすごく心地よかったです。砂漠、白い光、うずまく紋様、空飛ぶ《船》、日誌と植物…この世界観。物事の輪郭がもやもやゆらゆらとしていて、最後まではっきりと語られることがないのがいい。もとはどこかに連載されていたんでしょうか、章ごとに区切りがついていて、寝る前に一章ずつ読んで...

 読んでいてすごく心地よかったです。砂漠、白い光、うずまく紋様、空飛ぶ《船》、日誌と植物…この世界観。物事の輪郭がもやもやゆらゆらとしていて、最後まではっきりと語られることがないのがいい。もとはどこかに連載されていたんでしょうか、章ごとに区切りがついていて、寝る前に一章ずつ読んでいくのにちょうどよかったです。  それにしてもひさしぶりに長野作品を読んでみたら、ずいぶんとやわらかい文体になっていたのでびっくりです。「!」とか「?」とか普通にあるし、ひらがなが増えましたね。  あと食べものがすごくおいしそうだった…そういえば長野作品ってそうなんでした。この意味では寝る前に読むのは危険だった!  新刊を追いかけなくなってずいぶんたちますが、今でもいいものを書いてくれているんだなあとうれしくなりました。また折に触れて読もう。

Posted byブクログ

2011/05/25

やばい、これはすごーーーい、良かった! なぜか、これを朗読してやると、息子は静かに聞いて、寝る(笑) (ちなみに、他の本は、朗読してもすぐ他の絵本読んでって持って来る)

Posted byブクログ