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遥かなる未踏峰(上) の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2023/02/14

イギリスの政治家・作家「ジェフリー・アーチャー」の長篇山岳作品『遥かなる未踏峰(原題:Paths of Glory)』を読みました。 ここのところ、山岳関係の作品が続いていますね。 -----story------------- 〈上〉 エヴェレストに眠る遺体の謎。 悲劇の登...

イギリスの政治家・作家「ジェフリー・アーチャー」の長篇山岳作品『遥かなる未踏峰(原題:Paths of Glory)』を読みました。 ここのところ、山岳関係の作品が続いていますね。 -----story------------- 〈上〉 エヴェレストに眠る遺体の謎。 悲劇の登山家「マロリー」の挫折と栄光。 世界最高峰への初登頂はいったい誰が、いつ成し遂げたのか? エヴェレストに挑み「なぜ登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」と答えた悲劇の登山家「ジョージ・マロリー」。 彼は頂上にたどり着くことができたのか? いまでも多くの謎に包まれている彼の最期──愛妻家としても知られる山男が残した手がかりとは……。 稀代の英雄の挫折と栄光に巨匠が迫る、山岳小説の白眉。 〈下〉 鍵を握るのは――愛妻の写真。 史実を元に巨匠が描いた山岳小説巨編。 想像を絶する過酷な条件でのエヴェレスト行。 防寒具は妻に編んでもらった毛糸の手袋程度、酸素ボンベは卑怯──。 だが、一方のベース・キャンプではバスタブが用意され、何ケースものワインにシャンパン、葉巻が運ばれる。 歓喜の絶頂と絶望の奈落を味わってきた「マロリー」、山頂に愛妻の写真を置いてくると誓った彼の最後の挑戦とは。 壮大な夢を追い続けた男を描く、冒険小説の頂点。 ----------------------- 2009年(平成21年)に発表された作品で、エヴェレストに消えた伝説の登山家「ジョージ・マロリー」の半生を追った青春冒険小説です。 19世紀の末にイングランド北部にあるチェシア州の司祭の息子として生まれた「ジョージ」は、幼い頃から恐怖という感覚が極めて薄く、冒険心に満ちた行動的な性格で、プレパラトリー・スクール(私立の初等学校)に進学してからは並外れた山登りの才能を発揮し始める… 山で様々な経験を積み重ねつつ、その成功と失敗の両方を糧にしながらアルピニストとして着々と成長、、、 青年になってからはパリのエッフェル塔に登って逮捕されたり、ヴェネチアのサンマルコ広場の鐘楼に登って警察に追われ、後に妻となる「ルース」とともに逃げ切ったり、汽船の煙突によじのぼったりという、やんちゃな一面を発揮する一方で、兵役が免除されていた教師の職をなげうって、第一次大戦に志願して出兵するという仲間や同志を思う心(倫理観・正義感)を持つ、変わり者ながら、周囲から愛される魅力ある人物に成長します。 「ルース」との結婚後は、夫から妻への手紙という手法で、夫婦愛・家族愛が描かれ、どんどん「ジョージ」という人物の魅力に引き込まれていきました、、、 そして、2度のチョモランマ登頂チャレンジ… このチョモランマ遠征中に書かれる手紙は、本作品のストーリー展開に核心的な役割を担っており、「ルース」との心のつながり・絆が強く感じられましたね。 遭難した「ジョージ」がその前にチョモランマの頂上を制覇していたのか!? 山頂に残すために持っていた「ルース」の写真、1999年(平成11年)の遺体発見時に、その写真を所持していなかったことは、きっと登頂したのでは… という展開、実際には、登れていないんだろうと思うんですけどねぇ、それが、どっちとも証明できないところが、神秘的であり、魅力でもあるんですよね。 なかなか巧くまとめてあったし、「ジョージ・マロリー」の人間的魅力を知ることができた良書でしたね、、、 「なぜ登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」という名言… 「ジョージ」がじっさいに言ったのかどうか、諸説がありますが、これは、きっと言ったんだと思います、そんな気持ちにさせられた作品でした。 以下、主な登場人物です。 「ジョージ・リー・マロリー」  英チェシア州モーバリーの司祭の息子。チャーター・ハウススクールの教師 「トラフォード」  ジョージの弟。英国空軍の軍人 「ガイ・ブーロック」  ジョージの親友 「ルース・ターナー」  チャーターハウス理事の次女。ジョージの妻 「ジェフリー・ヤング」  CUMC(ケンブリッジ大学山岳クラブ)名誉会長。エヴェレスト委員会副委員長 「ハワード・ソマーヴィル」  医師 「ノエル・オデール」  地質学者 「ジョージ・フィンチ」  化学者、オーストラリア人 「コティ・サンダース」  ジョージの友人 「フランシス・ヤングハズバンド」  エヴェレスト委員会委員長 「アーサー・ヒンクス」  エヴェレスト委員会事務局長 「チャールズ・ブルース」  英国陸軍の軍人 「エドワード・ノートン」  英国陸軍の兵士 「ジョン・ノエル」  カメラマン 「ヘンリー・モーズヘッド」  地図学者 「サンディ・アーヴィン」  登山家

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2021/02/05

マロリーの日常に焦点をあて、どれだけすごい登山家なのか、 エベレスト登頂するにはどんだけ大変なのか、 という部分にはあまり触れずに書かれているので あっさりとしたエベレスト登頂記になっている。 愛妻家なのはわかった。

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2020/06/14

「Because it's there. そこに山があるから。」 の名言で知られるイギリス人登山家ジョージ・マロリーが人類初エベレスト登頂を目指す、実話に基づいたストーリー。当時南極・北極への人類初到達をアメリカ・ノルウェーに先越されたイギリス政府の焦りから国を挙げてエ...

「Because it's there. そこに山があるから。」 の名言で知られるイギリス人登山家ジョージ・マロリーが人類初エベレスト登頂を目指す、実話に基づいたストーリー。当時南極・北極への人類初到達をアメリカ・ノルウェーに先越されたイギリス政府の焦りから国を挙げてエベレスト登頂に懸けていた様子がとても伝わってくる。エベレストを登ることの厳しさ・苦しさを何となく感じられました。 富士山登頂は勢いで行けたけど、エベレストはまじで無理なんだろうなあと当たり前ですが思いました。笑 有名な登山家もやりたい時に挑戦ができるわけではなく、エベレスト挑戦には多額の費用がかかることを改めて認識しました。自由に見える探検家・冒険家も当然使えるお金にも限りがあるんだろうなあと。 Because it's there. 運命を見つけた男の生き方は本当にかっこいいね。

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2019/03/29

<上下巻を通してのレビュー> 世界最高峰への初登頂はいったい誰が、いつ成し遂げたのか? エヴェレストに挑み「なぜ登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」と答えた悲劇の登山家ジョージ・マロリー。 彼は頂上にたどり着くことができたのか? いまでも多くの謎に包まれている彼の最期...

<上下巻を通してのレビュー> 世界最高峰への初登頂はいったい誰が、いつ成し遂げたのか? エヴェレストに挑み「なぜ登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」と答えた悲劇の登山家ジョージ・マロリー。 彼は頂上にたどり着くことができたのか? いまでも多くの謎に包まれている彼の最期――愛妻家としても知られる山男が残した手がかりとは・・・・・・ 冒頭にこの作品は実話に触発されたものであるとあります。 だからこそさらに読むスピードが速くなり、その世界に引き寄せられていきました。 山を愛する1人の人として、ジョージ・マロリーは最も尊敬する登山家の一人であり、登山家としてだけではなく一人の人間としての魅力を余すことなく引き出してくれている一作です。 家族思いで愛妻家で、頻繁に手紙を書いていたマロリー。 Wikipediaからは決して思い描けないマロリー像がこの作品にはありました。

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2018/03/04

迫真の登山シーンとか、過酷な状況での人間性が問われるとか、が無く淡泊な表現の文章なので、サラッと読めてしまう。まだ、エヴェレスト登頂が始まってないからしょうがないけど。 ただ、マロリーの事を殆ど知らない私でも、一気に読ませてしまうのだから、娯楽小説として一級なんでしょう。

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2015/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人類初のエベレスト登頂を果たした(と思われる?)ジョージ・リー・マロリーのことを描いた物語。 マロリーの登頂にかける熱い思い(これをイギリス人ではジョンブルというようだが)と、妻を愛する思いの葛藤の中で夢を追いかける男の姿にはぐっとくるものがある。 登山についての史記らしいものを初めて読んだが、こんなに過酷なものとは思いもよらなかった。 マロリーには、エベレストを制した初の人間であって欲しいと心底思わせる物語。 マロリーの名前はこの本を読むまでは全く知らなかったが、マロリーがアメリカにエベレスト登山体験談を講演に行った際、ある若者からの質問への回答は誰でも知っているだろう。若者『なぜわざわざ山に登るんです?』、マロリー『そこに山があるからだよ』と。 全2巻

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2014/11/15

これまで読んだ遭難記と比べると遥かにソフトな口当たり。物足りないといえば物足りないが、王立地理学会のお偉いさんとか遠征隊を率いたブルース将軍、オーストラリア人のフィンチなどの周辺の人たちの描写により、物語としては面白い。「そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記」の補遺として...

これまで読んだ遭難記と比べると遥かにソフトな口当たり。物足りないといえば物足りないが、王立地理学会のお偉いさんとか遠征隊を率いたブルース将軍、オーストラリア人のフィンチなどの周辺の人たちの描写により、物語としては面白い。「そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記」の補遺として読むとよい。

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2014/04/15

ジェフリー・アーチャーが、伝説の登山家ジョージ・リー・マロリーの生涯を描いた小説。マロリー自身のことや、当時のエベレスト登頂に対する時代背景などがよくわかる作品となっている。

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2013/08/15

冒頭は1999年5月1日、マロリーの遺体発見から始まります。そして遺体の所持品から、秘密が明らかに・・・。チョモランマ初登頂を成し遂げかも知れないというイギリスの著名な登山家ジョージ・マロリーの幼少時代から大学、教員時代。そしていよいよ登山隊隊長に選ばれ、インドに向かうまで。父・...

冒頭は1999年5月1日、マロリーの遺体発見から始まります。そして遺体の所持品から、秘密が明らかに・・・。チョモランマ初登頂を成し遂げかも知れないというイギリスの著名な登山家ジョージ・マロリーの幼少時代から大学、教員時代。そしていよいよ登山隊隊長に選ばれ、インドに向かうまで。父・牧師との将来の仕事について話合う場面は楽しいです。「僕は無神論者だから、牧師はなれない」に、父が答えた言葉が揮っていました。「無神論の牧師もいる」・・・幼少期からの高さに対する恐れを知らない憧れは、やはり稀代の才能です。

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2012/07/08

見える珍しいアーチャーの実話もの。マロリーのエベレスト登頂に至る物語。前半は、平和にある意味予定調和に進みます。、

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