ブタとおっちゃん の商品レビュー

山地としてる【著】

2011/09/18

本屋さんでふと手にとって、ぱらぱらめくっているうちに心を鷲掴みにされた。
おっちゃんが豚を眺める目の優しいこと。
豚も本当に気持ちよさそう。
自然と涙が出てきました。

2011/08/08

家畜保健所の獣医師として胸がつまる。本来、あるべき姿の畜産が、環境問題・伝染病対策で日々その姿を人間（特に畜産の恩恵を受けているにも係わらず無理解な人達）の都合に合わせざるを得なくなっている。今の畜産業の実態を、一般の人々に実際に見てほしい。
本書は昔ながらの本来の畜産の姿を撮している。近い将来、出荷される運命の子豚たち。でも、それまでの限られた時間に沢山の愛情を注ぎ、彼らにいかに快適に過ごしてもらうか。私達、畜産業に係わる全ての人間が、決して忘れてはならない使命が提示されている。

2011/10/29

素晴らしい！
豚とおっちゃん。
タイトルもいいけど、おっちゃんの豚に対する愛を感じる。
豚もおっちゃんも、とてもいい表情。
眺めていて、ほほえましいけど
見終わると、胸がいっぱいになり感動すら覚える。
どんな事でも心を込めて、愛を込めると伝わるものがあるんだと思う。
仕事にも愛は必要なんだと感じた作品です。
手元に置いておきたい一冊です。

2017/07/02

201年2月18日購入

週刊ブックレビューで紹介されているのをみて
思わず買ってしまった。

表情があり何度眺めても飽きない。
トイレに置いてときどき眺めては「ええなあ」と悦に入っている。

写真集をみてミニブタを飼おうかと思ったが
全然ミニではないのであきらめた。

2011/04/22

ブタとおっちゃんの写真集。
ブタを見つめる眼差しは愛に溢れています。
美味しいブタを育てるため、愛に溢れたおっちゃんの日常。
ギターを弾くよ、ブタの観衆の前で。
昼寝するよ、ブタと川の字で。
キスするよ、ブタの鼻さきに。
でも、ブタは食べられるためにいるのです。
愛ってなんだろう、生きるってなんだろう。
今はもう養豚場を閉鎖したという、おっちゃんの瞳はまっすぐ。
いい写真集でした。

2011/04/20

素敵な写真集。
人間と、家畜である豚。
でも確かに 愛を感じます。
豚がね、幸せそうに笑ってるんです！

モノクロ写真なので
ちょっぴりせつない感じも、好きです。

2011/07/18

＜図書館で借りた＞

読売新聞の記事・よみうり堂でみかけたのだが、
絶対読みたいと思っていた。

記事には、おっちゃんと仔豚が向かい合って笑っている写真に、心奪われた。

写真集には、のびのびとした豚や猿、犬や牛がおっちゃんとともに登場。
たいがいおっちゃんが彼らと一緒に寝ている写真。笑
この馴染み具合はまるでムツゴロウさんだ。
飼われているけど、お互い肩ひじ張らずに「らしく」生きている感じがする。

2011/03/02

ブタとおっちゃん、そのままなんだけど、なんか打たれる写真だった。写真見てるだけで泣けそうな感情。
ブタとおっちゃんの顔が、あんなに親しげにしてる姿を、自然体という以外は何ものでもないような。
　あんなに心が通じ合う表情は、おっちゃんの愛が注がれているかからなんだな～って。ほんとうにしみじみしてしまう。
　とっぽいおっちゃん。の写真、撮られた方の心情も分かる１冊です。

2011/02/27

おいしい豚をそだてるすごいおっちゃんと豚との日々をとらえた絶妙な写真集。タバコ吸いながら、豚にギターを聞かせてます。おれもここで育てられたい。

2011/02/27

　仔ブタが笑っている。
　おっちゃんがブタを枕に眠ってる。
　寝ているおっちゃんのおなかの上で仔ブタが寝ている。
　ギターを弾きながら歌うおっちゃんの唄をブタたちが聞き入ってる。
　ブタたちはおっちゃんを慕っている、おっちゃんはブタたちを愛している。
　圧倒的すぎて付け加える説明は全く必要ない。

　この凄い写真集の成り立ちについてだけは少しは言葉で説明できる。作者は四国丸亀市の市役所職員でアマチュアカメラマンの山地としてる氏。山地氏は農林水産行政に携わる中で「おっちゃん」こと山村さん夫妻と彼らのブタたちと出会う。以来１０年以上に渡り山村さんとブタたちを撮りつづけたものの集大成がこの一冊だ。

　今朝録画しておいた週刊ブックレビューを何時間か遅れで見て、この一冊の紹介に圧倒された。
　別の用があって渋谷に出掛けたら東急本店の中に大きな書店が出来ていた。一千坪を超える売り場面積というのも凄いし、丸善とジュンク堂書店とのコラボというのにも驚いた。コレだけの品揃えならきっと、と思い検索機で探したら当然ありました。
　ぱらぱら実物を見て再び圧倒され、もう買わずに帰ることなど到底できませんでした。

　ブタにこんなに表情があるということ。それは、手塩にかけ愛情を注げばこんなにも心が通うい合うのだという証だろうか。やがては殺され食われる運命のブタたちなのだが、薄っぺらなセンチメンタリズムなど入り込む余地がない力がある。そして、こうして育てられたブタならさぞかし旨いんだろうなあと、これまた圧倒的な現実感で想像力が喚起される。

　上村さんが体調を壊したことにより養豚場はもう閉鎖されたということだ。しかし、ブタとおっちゃんとカメラマンの圧倒的に濃密な１０年間は、しっかりと写し留められて永遠の生命を与えられたと言ってよい。

　二月には原宿で写真展もあるそうだ。行かずにはおられまい。