ブタとおっちゃん の商品レビュー

山地としてる【著】

2012/04/23

2012/03/11　一番読みたい本。
購入して、一度、二度とみる。眺めて感じる。写真集を見てこんなに感じ入ることは久しぶり。おっちゃんお周りに群がるぶた達の顔が笑っている。そしてどんどん痩せていくおっちゃんの姿はもの悲しさを感じさせます。命と向き合っているのね。

2012/03/07

おっちゃんとブタが一緒に昼寝をしている
どちらも幸せそうだ

おっちゃんによるところが大きいんじゃないかなあ
おっちゃんがいい顔してるから、豚もなんか笑ってるように見える
おっちゃんは本当にいい顔をしている

いや、豚もかわいいな
台に首を持たせかけてこちらを見てる写真とかほのぼのする

いいなあ

2012/03/05

荒んだ心も温かくなる。煙草と酒とギターと豚と奥さん。
自分の愛しいものを並べたら、こんなに素敵な表情が生まれるんですね。人も豚も。

2012/04/20

なんとも、和む。

豚達が愛おしくてしょうがないといった、おっちゃんの表情に自然と笑みが零れる。

何か嫌なことがあった時に、この写真集は一つの救いになるだろう。

2012/02/12

モノトーンで構成。
おっさんの目じりが物語る。
動物の意思を読み取れる時代はいつ来るのだろうか。

2012/01/17

生きる為にブタを育てるおっちゃんと
生きる為に生きているブタたちを
写し取ったハートフル写真集。

おっちゃんとブタはまるで
家族のようで、恋人のようで
ほんとうに人間もブタも
“同じ生き物”なんだなァ。
と改めておもいました。

それでもブタたちはいつか
お肉にされてしまうわけで、
やっぱり切ないのなんの。

普通にこの写真がスーパーの
お肉売り場に張られていたら
豚肉が売れなくなるんじゃないかと
思うような幸せそうなブタの
写真に胸を打たれます。

そしておっちゃんのブタと
向き合う姿がほんとうに
人間らしくて、愛に溢れていて
素敵すぎました。

ファンキーなおっちゃんと
キュートなブタちゃん。

モノクロがニクい
最高の写真集です。

読むのにかかった時間：20分

こんな方にオススメ：ほっこりしたい方に...

2011/12/31

ブタとおっちゃんの境目が見えない。おっちゃんはタバコをくわえ、ビールを飲み、ギターを奏で、昼寝する。ブタは微笑み、目を細め、鼻を突っ込み、昼寝する。これって、美味しい豚を作るための秘訣、と後書きで語られているが、もはや手段より目的に見えてくる。命と命が対立しない、縄文ユートピア？でも、おっちゃん、豚ちゃん、食べてんだよね？写真家も、おっちゃんのところの豚ちゃん、美味しいね、って食べてんだよね？そこがすごい。

2011/12/12

モノトーンの写真集。
１２００頭の養豚業を夫婦でこなしている山地さん。
丑三つ時の三時半に起きて小屋の糞尿の掃除に始まる毎日。
いっとうから１０頭以上の子が生まれるお産に去勢手術が毎日のようにあるという。
ビールとタバコを傍らにブタたちと寝食を共にする暮らし。
まるで子豚の親父のように、親ブタの背中を枕に昼寝中のおっちゃんに群がって寝転ぶ子豚。

何とも人間臭いブタたちとの大家族。
それでも、肉ブタだから大きくなれば出荷が待っている。
それまで精一杯楽しく生きて欲しいのだろう。
こうして肉になって届けられたモノの味は本物の味がするらしい。

ブタと寝転んだりギターを弾いて聞かせたりビールを飲んだりで、
ほとんど世話をしている姿がない。
猿に犬に猫に牛も家族らしく親父に甘えている。

結局殺すんだということに嫌悪感を持つ人が多い
しかしすべての生命はその存在自体で他の生命の邪魔となることもできるし
お互いを知って楽しく暮らすこともできる
そして食物連鎖の中でこの世の暮らしを体験した後死ぬのであって
それまでの暮らしを積極的に幸福な環境の中で生きることが大事なのだと考えれば
死を迎えることにも何の問題もない

ペットにして自分勝手にもてあそんでいる情と
命ある間を精一杯共に暮らす愛情との違いを振り返る必要がる

結局殺すんだということに嫌悪感を持つ人が多い
しかしすべての生命はその存在自体で他の生命の邪魔となることもできるし
お互いを知って楽しく暮らすこともできる
そして食物連鎖の中でこの世の暮らしを体験した後死ぬのであって
それまでの暮らしを積極的に幸福な環境の中で生きることが大事なのだと考えれば
死を迎えることにも何の問題もない

ペットにして自分勝手にもてあそんでいる情と
命ある間を精一杯共に暮らす愛情との違いを振り返る必要がる

2011/11/26

全編モノクロ写真である。
声高に主張している本ではない。
養豚業を営むおっちゃんと、おっちゃんが育てているブタの日常を、ただ淡々と追っていく写真集である。

おっちゃんもブタもいい顔してるなぁ
おっちゃん、昼からビール飲んでいいなぁ（でも働いた後だからこそ、だよなぁ）
おっちゃん、ブタにギター聞かせてるよ
ブタって笑うんだ
小さいブタも大きいブタもどれもみんなかわいい
おっちゃんにこんなに大勢で群がって、ブタはおっちゃんが好きなんだなぁ
何でこんなに時計がたくさんあるんだろ（しかも同じ時刻を指しているのがなくて、どれがあってるのかわかんないし）
おっちゃんはイヌも、それにサルも飼ってるんだ
おっちゃんの奥さん（？）も娘さん（？）も美人だなぁ
そうなんだ、おっちゃんのブタは賞を取ったのか　すごいなぁ

あとがきによれば、現在の養豚は、機械化・効率化が主流であり、おっちゃんこと上村さんのように、のびのびした飼育をしている業者はないのだそうである。おっちゃんは体調を崩し、今ではもう養豚の現役を引退しているという。ブタとおっちゃんのこのユートピアのような暮らしはもう過去のものなのだ。
ぼんやりのんびり、行きつ戻りつ写真を眺めながら、このブタたちは食肉用であり、食べられるために飼われていた、という厳然たる事実もまた、思う。

でも、おっちゃんのブタ、確かにうまそうでもあるよなぁ。
生きるってそういうことなのかなぁ。

2011/10/29

普通の畜産担当だったおじさんが数年にわたりとりためた「豚とおっちゃん」の写真集です。

以前に１度出版され
今回フォイルから奇跡の再販となりました。

ブタへのおっちゃんの愛がとても良く伝わります。
ブタもとても幸せそう。
そしておっちゃんが凄くカッコイイんです。

発売当初の写真展もやっており、こちらもとても良かったです。