つながりの作法 の商品レビュー
マジョリティの認知が前提で社会が造られていることが非常に分かりやすく説明されている。 当事者研究という一つの解に対し、最後にスタートに戻ってしまったかのようなモノローグが展開されるのはなかなかに壮絶である。 でも本書で言及されているように、変動することそのものに価値があるなら、前...
マジョリティの認知が前提で社会が造られていることが非常に分かりやすく説明されている。 当事者研究という一つの解に対し、最後にスタートに戻ってしまったかのようなモノローグが展開されるのはなかなかに壮絶である。 でも本書で言及されているように、変動することそのものに価値があるなら、前に進んでいるということなのかなと思う。
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著者である綾屋さんは発達障害(自閉症スペクトラム)、熊谷さんは脳性まひという障害を抱えており、「自分がどう感じ、どう困っているのか」「他者とどう関わってきたのか」を、身体感覚や言葉、記憶を通して丁寧に語っている。 正直、専門的で難解な部分も多く、読み進めるのに時間がかかった。そ...
著者である綾屋さんは発達障害(自閉症スペクトラム)、熊谷さんは脳性まひという障害を抱えており、「自分がどう感じ、どう困っているのか」「他者とどう関わってきたのか」を、身体感覚や言葉、記憶を通して丁寧に語っている。 正直、専門的で難解な部分も多く、読み進めるのに時間がかかった。それでも、二人の語りからは、自分の感覚や苦しみを言葉にすることの切実さが、ひしひしと伝わってきた。 困難を抱えながらも他者とつながるとはどういうことか、その意味を深く考察しており、違いを認めたうえで関わり合うことの大切さを学ばせてもらった。 まだ咀嚼しきれていない部分もあるが、「違うまま共に生きる」ためのヒントをくれる、静かで力強い一冊だった。
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身体障害者当事者と、発達障害当事者による、当事者研究の本。言葉が、資本主義が、効率化が、わたしたちをこんなにも分断してしまった。もともと脳には差異やネガティブな事の方がよく見えるソフトウェアが走っている。それに抗するための方策を案じた本だと思いました。やはり心理的安全性を持ってゆ...
身体障害者当事者と、発達障害当事者による、当事者研究の本。言葉が、資本主義が、効率化が、わたしたちをこんなにも分断してしまった。もともと脳には差異やネガティブな事の方がよく見えるソフトウェアが走っている。それに抗するための方策を案じた本だと思いました。やはり心理的安全性を持ってゆるく繋がれる場が必要だな、と従来からの自分の問題意識が浮き彫りになりました。
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とても面白かった。自己と向き合う、をビジネス書に書いてないアプローチで理解したい人にも良さそう。(でも抽象では同じこと言ってる)。 弱さは終わらない、と最後の章にあるように、一生付き合っていく自己との折り合いの付け方、がリアルでよい。 本質主義的にならない=決めつける、無理に...
とても面白かった。自己と向き合う、をビジネス書に書いてないアプローチで理解したい人にも良さそう。(でも抽象では同じこと言ってる)。 弱さは終わらない、と最後の章にあるように、一生付き合っていく自己との折り合いの付け方、がリアルでよい。 本質主義的にならない=決めつける、無理に答えを出すことを控える、は、深い。
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アスペルガーの方と脳性麻痺の方による、それぞれの特性について当事者の立場で考察した交換書簡。特に自閉についてとてもよくわかった。
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「第六章 弱さは終わらない」と、「あとがきにかえて」の内容が興味深かった。 綾屋さんが感じている「弱さ」は程度の差こそあれ、誰もが感じたことのあることだと思うし、「ここならいつでも話して大丈夫」という安全に語れる場がほしいというのも、ほとんどの人が同じではないかと思う。 そのこと...
「第六章 弱さは終わらない」と、「あとがきにかえて」の内容が興味深かった。 綾屋さんが感じている「弱さ」は程度の差こそあれ、誰もが感じたことのあることだと思うし、「ここならいつでも話して大丈夫」という安全に語れる場がほしいというのも、ほとんどの人が同じではないかと思う。 そのことに関して、ダルク女性ハウスの上岡陽江さんが仰ってたという内容も心に残ったので、次は『その後の不自由』(上岡陽江、大嶋栄子)も読んでみたい。 自閉症診断の急増についての綾屋さんと熊谷さんの仮説「社会の流動化」にもなるほどと思えた。ここでも、個人だけではなく社会の側にも原因を探そうとする彼らのブレなさ?が流石だと思う。当事者達からの目線であるからこそ、さらに説得力がある気がした。
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第六章「弱さは終わらない」は、すごかった。 綾屋さんのぐるぐる沼感。 (そこまでは、淡々と当事者としての自己分析でわかりやすい。別にアスペルガー症候群の当事者でなくてもわかるところもある。) 第六章はなかなか生々しく、これはこれでそういうことなんだろうなと思った。 としか、言え...
第六章「弱さは終わらない」は、すごかった。 綾屋さんのぐるぐる沼感。 (そこまでは、淡々と当事者としての自己分析でわかりやすい。別にアスペルガー症候群の当事者でなくてもわかるところもある。) 第六章はなかなか生々しく、これはこれでそういうことなんだろうなと思った。 としか、言えない 「誰にも言えない」から「私には話さねばならぬ責任がある」へ。 「相手に迷惑をかけたくない」「相手をいやな気持ちにさせたくない」と思って話せないでいるのに、そうして黙り込むことこそが加害行為になってしまうと。 話すのは怖いけど、沈黙の暴力をふるわないために、私には「話す」責任がある。そこまで来てようやく、人に打ち明けることができると。 傷つきが深いほど、人は何度も同じことを話さないと良くならないとか、結局ユングだなー。 中井久夫の訳も本に出てきてなんだか、おーと思う。 決してマイノリティのための本ではなかったと思う。 ぐるぐるモードと、あたふたモード、すいすいモード 777のスイスイ人を思い出した。 熊谷さんのあとがきもよかった。 一人で傷つきを抱えこまないこと。そのための一つの方法が当事者研究。
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マイノリティのための本ではない 読んでみると、誰が読んでも学ぶことが多く、また抽象的になりがちな話が図解してわかりやすく書かれているので、内容もすっと入ってくる。マイノリティかどうかに関わらず、自分や他人の気持ちを考える上で有意義な内容だった。
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自立とは依存先を増やすこと。熊谷が言ったこの言葉を深堀できるかと思ったが、話の内容が難しく読み解くことが出来なかった。 自分が苦しい時に人と繋がる方法は様々。これが正解という繋がりはない。ただ自分自身が自分を語る言葉をもって相手に伝えられる関係性が重要なんだと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「個々人の差異はそのままに、同時に差異を超えた共感と合意を立ちあげる」これがなかなか実現できないのが実際の社内であり、だからこそ諦めずに追求していく大きな価値がある課題。
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