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東大生の論理 の商品レビュー

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2011/12/20

講義を実際に受けていたので、あぁそんな話題もあったなぁ、とか、!!?この東大生Eって自分じゃない?などという楽しみ方ができた。 高橋昌一郎先生の講義は東大では一度しか行われなかったようで、受講することができて幸運な講義のひとつであると言える。(自慢できる) 学生の意見に対して口癖...

講義を実際に受けていたので、あぁそんな話題もあったなぁ、とか、!!?この東大生Eって自分じゃない?などという楽しみ方ができた。 高橋昌一郎先生の講義は東大では一度しか行われなかったようで、受講することができて幸運な講義のひとつであると言える。(自慢できる) 学生の意見に対して口癖のように「おもしろい!」と言って広げてくださる、大変おもしろい方であったと記憶している。 他の著書、「理性の限界」、「知性の限界」など変わった形式でわかりやすく書かれている。 この本がベストセラーになった暁には、講義を受けていた学生を集めてパーティーを開催してくださるようなので、広く宣伝して行きたい、いやパーティーに行きたい!

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2011/11/07

 駒場で行なわれたディスカッション形式の講義「論理学」を通して,東大生の思考を観察。若き優等生たちが,受験とは異質の哲学的な問いに対しどんな答えを返してくるか,著者も楽しんでいる。本の内容としては,同著者の『理性の限界』『知性の限界』の方が濃くてためになるが,「進振り」とか「シケ...

 駒場で行なわれたディスカッション形式の講義「論理学」を通して,東大生の思考を観察。若き優等生たちが,受験とは異質の哲学的な問いに対しどんな答えを返してくるか,著者も楽しんでいる。本の内容としては,同著者の『理性の限界』『知性の限界』の方が濃くてためになるが,「進振り」とか「シケ対」とか懐かしく読んだ。  理性と神秘の間,として例に挙げられていた,ファインマンの妻への手紙がしんみりした。高校時代に知り合い,病気を分かっていて一緒になった妻とお別れしたあと,彼は亡き妻へ手紙を書いて机にしまい,折に触れて何度も読み返していたらしい。いわずもがなだが,彼はノーベル賞もとった物理学者。といっても理性主義の権化ではなく,神秘主義というかとても人間らしい面があった。その後,二度目の結婚をしていることも人間くさい。

Posted byブクログ

2011/09/02

東大での講義をベースに、論理学と東大生の聡明さについて記されてある。どちらの事についても面白く読めた。理性の限界・知性の限界は自分の苦手な対談方式だったが、この書は高橋先生の文章で記されてあり、楽に読めた。

Posted byブクログ

2011/05/18

2011/5/17読了。 「理性の限界」の著書で知られる高橋昌一郎さんが、東大の教養学部(前期課程)において講義について、東大生の反応を交えて解説したもの。記号論理学の講義というよりも、その中での教授と東大生のやりとりを中心としたものになっているので、学問的なことを知りたいのであ...

2011/5/17読了。 「理性の限界」の著書で知られる高橋昌一郎さんが、東大の教養学部(前期課程)において講義について、東大生の反応を交えて解説したもの。記号論理学の講義というよりも、その中での教授と東大生のやりとりを中心としたものになっているので、学問的なことを知りたいのであれば他の著作を読むべきかもしれない。 駒場が実際にこれほどまでに熱心な学生の多い講義ばかりかどうかは疑問(もちろん熱心な学生が多いかという点についても)であるが、逆にいえば熱心な学生を集められるほどの講義であったということであろう。私自身も本を読んだ今、できることならぜひ講義を受けてみたい(もちろん真面目に出席して)と思えるほどの面白さであった。 内容に関しては、講義を通して、論理の重要性と理性の限界との両方を知ることで、バランスのとれた状態に落ち着くことを訴えているようだ。それは"a cool scientist with a warm heart"になってほしいという言葉にも表れており、論理と感情の両立という点で大いに賛成である。

Posted byブクログ

2011/05/07

駒場での「記号論理学」講義を通した東大生観察日記。本についての感想はまあ教授の大学関連エッセーくらいのものだが(「東大生はやっぱり違う!」的な)、「大学でもっと勉強すべきだった…」といういつもの後悔が頭をよぎる。論理学の内容はほとんど含まれていないのでご注意を。本格的な入門には野...

駒場での「記号論理学」講義を通した東大生観察日記。本についての感想はまあ教授の大学関連エッセーくらいのものだが(「東大生はやっぱり違う!」的な)、「大学でもっと勉強すべきだった…」といういつもの後悔が頭をよぎる。論理学の内容はほとんど含まれていないのでご注意を。本格的な入門には野矢茂樹『論理学』あたりがオススメです。

Posted byブクログ

2011/02/18

タイトルに釣られて購入。エッセイ風で頭を使わないと読み進められない内容ではないため、すんなり読了。東大生がどんな考え方をするのか、また学問(教養学部だけどね)に対する姿勢など、学生時代に東大生の知り合いがいなかった私にとっては興味深く読めた。

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2011/02/16

著者が東大で行った「論理学」の授業での、著者と学生とのやりとりを機軸に、「東大生の論理」について考察された本。エッセイ風で読みやすい。授業の雰囲気がよく伝わってくる。 著者と東大生のやりとりは、確かに知的で、読んでいて非常に面白かった。また、本書では論理学についてはあまり詳しく...

著者が東大で行った「論理学」の授業での、著者と学生とのやりとりを機軸に、「東大生の論理」について考察された本。エッセイ風で読みやすい。授業の雰囲気がよく伝わってくる。 著者と東大生のやりとりは、確かに知的で、読んでいて非常に面白かった。また、本書では論理学についてはあまり詳しく触れられていないが、本書を通して論理学についても興味がわいてきた。

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2011/02/07

東大の論理学の授業の雰囲気を伝えてくれる一冊。授業の内容を紹介しながら、その内容に対する東大生の反応から、「東大生の10の論理」を考察してくれる。東大生の頭はキレていることがわかる反面、普通の大学生のようなところもうかがえる。論理学という真面目な授業内容とのギャップが面白い。

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2011/02/02

高橋さんの本はスマリヤンから数えてこれで5冊目になるが、どれも外れがなく良書だといえる。今回の論理学の本も、うちの大学でもぜひやってほしいと思うほど中身に充実感があり、だからこそ、そこに集う学生も議論に花を咲かせることができたのではないかと思う。中でも特に面白かったのが、4回目と...

高橋さんの本はスマリヤンから数えてこれで5冊目になるが、どれも外れがなく良書だといえる。今回の論理学の本も、うちの大学でもぜひやってほしいと思うほど中身に充実感があり、だからこそ、そこに集う学生も議論に花を咲かせることができたのではないかと思う。中でも特に面白かったのが、4回目と5回目の講義であり、社会的ジレンマとナッシュ均衡に関するところは手をとめて考えさせられるほどであった。人間と動物を分けているのが理性だとされる中で、理性的であろうとするがゆえに、思惑であったり、感情であったりが付きまとい論理的でいられなくなるのが滑稽であった。論理をする上では、いかに心を捨てきれるかが大事になってくる。それはまた、その時だけでなく日常生活とも密着している問題である。心を捨てきれないうちは、冷静でいられることもできず、物事の本質を見極めることもできない。だからこそ、人は自分の価値基準・判断基準という軸に頼ることが必要になってくるのだ(その多くが、他の影響を少なからず受けたものであることは言うまでもない)。また、ナッシュ均衡においても、人間がそのバランスを失っているのが、理性ゆえだと言えるのではなかろうか。人間が人間的にあろうとすればするほど、その人間性ゆえに不自然な現象が生じるようになる。ただ凛として存在する自然の前に、面白い結果を突きつけられた哀れなピエロでたとえあるにしても、その踊りは見るものを楽しませ、また考えるきっかけを与えてくれることに対しては、大いに敬服を払いたいものである。

Posted byブクログ

2011/01/29

東大生だからといって、たいしたことない。考えて考えている人なんていない。 日本の大学には論理学科は1つも存在しないのに、論理的思考力くらい現在社会のあらゆる局面で求められている能力も珍しい。 論理学とは教養のシンボル。 分析力、適応力、洞察力、奮発力、独創力、行動力、批判力、忍耐...

東大生だからといって、たいしたことない。考えて考えている人なんていない。 日本の大学には論理学科は1つも存在しないのに、論理的思考力くらい現在社会のあらゆる局面で求められている能力も珍しい。 論理学とは教養のシンボル。 分析力、適応力、洞察力、奮発力、独創力、行動力、批判力、忍耐力、倫理力、機転力

Posted byブクログ