アンダスタンド・メイビー(下) の商品レビュー
もうっ! あほか! 女はなんでみんなこんなにあほで悲しくて、人を落ち着かない気持ちにさせるんだ! というのが、総評です。 そんなに重いものなら手放しちゃえばいいのに、どうしてもそれができないんだなあ。 自分の悲しみに魅入られて目を離すことができないのは本人には辛いけれど、周りか...
もうっ! あほか! 女はなんでみんなこんなにあほで悲しくて、人を落ち着かない気持ちにさせるんだ! というのが、総評です。 そんなに重いものなら手放しちゃえばいいのに、どうしてもそれができないんだなあ。 自分の悲しみに魅入られて目を離すことができないのは本人には辛いけれど、周りからみたら「なんて不器用なんだ」とあきれられるんだろうな。 とても心苦しく読みました。島本さんの作品はいつも、壊されたといいながら、再生していくといいながら、その両方ともできていない。 ただ筋があってその流れのままに沈んだりちょっと浮かび上がったりするだけで。まあ、そこがいいんですけど。 印象的な言葉が多かったです。 以前あった、「読者を置いていくよう表現」が1つ2つ復活していたので、ちょっと驚きました。
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途中で止められず一気読みしました。 上巻よりは危なっかしくない主人公。 場面がころころ変わり、必要かな?と思うエピソードもありました。 沖縄で体調崩したとことか。 後半はこれでもかとばかり必須エピソードの連続。 今までのことの原因は分かりすぎるほどにしっかり書かれていました。 「宗教が悪いので離れさせる」という流れにしなかったのは良かったと思う。 主人公の恋愛は、行動には共感できないのに 読んでいて心がひりひりしました。 そのまま落ち着ければいいのに、そうできない心の揺れ。 恋愛したくない、無くてもいい、という方に気持ちが向いてもいいのに そうならないのは、恋愛に救いを求めてしまうからなのか。 最後の師匠の手紙の中の「アホです」という言葉に 作者も分かって書いているんだなと(当たり前だけど)なんだかほっとしました。
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人間関係・コミュニケーションがうまくいかないのって、やっぱり親子関係が影響しているよね。 読んでいて苦しくなったよ。 安心感・居場所が欲しいという若い子が増えてきたから、この話に共感する生徒は多くいるかも。 ただ、だれそれ構わず優しくしてくれた人と関係を持っちゃうので、学校に...
人間関係・コミュニケーションがうまくいかないのって、やっぱり親子関係が影響しているよね。 読んでいて苦しくなったよ。 安心感・居場所が欲しいという若い子が増えてきたから、この話に共感する生徒は多くいるかも。 ただ、だれそれ構わず優しくしてくれた人と関係を持っちゃうので、学校に入れるの迷うな。
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やっぱり一気読みしてしまいまったー 9時から読み始めてもう2時。 「ナラタージュ」で一つ突き抜けたと思ったけど、 今回のでまたひとつ、突き抜けましたね。 黒江の体験は、辛すぎて、 感情移入できなかったよ。 感情移入したら危険だと思って自然にシャットアウトしちゃう。 黒江の視点...
やっぱり一気読みしてしまいまったー 9時から読み始めてもう2時。 「ナラタージュ」で一つ突き抜けたと思ったけど、 今回のでまたひとつ、突き抜けましたね。 黒江の体験は、辛すぎて、 感情移入できなかったよ。 感情移入したら危険だと思って自然にシャットアウトしちゃう。 黒江の視点を通した世界は、極端で、 間違ってるよって言ってあげたかった。 考えると怖すぎることばっかだったけど、 羽場先輩・光太郎・彌生の三人はとても好きな人たちでした。 うちの夫は、私にとってはまるで、ちょっと気の利いた彌生君なので、 大切にしようって思いました。 あーでも彌生君との場面は辛すぎた。黒江も彌生君も辛かっただろうなぁ。 それでも、彌生君、黒江をなんとか守ってやれんかね、 と呟いてしまうのです。
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恋愛話で完結かと思いきや、もっと重い展開に。 愛は難しい…。 主人公の女の子がいつか、幸せになりますように。 個人的には「ナラタージュ」より好き。
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生々しくて痛々しくて、自業自得の部分も多いんじゃないの?と思いながらも、性的虐待を受けていた過去が出てきたり、生きていくのが苦しくなるほどの黒江の不安定さが伝わってくる。 羽場先輩、彌生君、光太郎、仁さん。 黒江の周りにはとても素敵な男性がいて、守ってくれている。 すれ違ったり...
生々しくて痛々しくて、自業自得の部分も多いんじゃないの?と思いながらも、性的虐待を受けていた過去が出てきたり、生きていくのが苦しくなるほどの黒江の不安定さが伝わってくる。 羽場先輩、彌生君、光太郎、仁さん。 黒江の周りにはとても素敵な男性がいて、守ってくれている。 すれ違ったり信じきれずに離れてしまっても、やっぱりどこかで黒江の事を思っている人たちばかり。 だからこそ、彌生君との関係性は大切にして欲しかった。 誰かに必要とされなくなる事が怖いという気持ちは誰でも分かるんじゃないかな。 【「どうか私だけの神様になって」ファインダーを通して見ていたのは誰の秘密なのか。デビュー10周年記念書き下ろし作品。 】
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上下巻2冊を一気に読んでしまった。 退屈させない内容だったということ。 黒江は、若くして自分のやりたいことが見つけられて恵まれている。それに向かって突っ走れたのも良かった。いい師匠に恵まれたこともラッキーだったし。きっとカメラマンとしてやっていけるだろうなぁ。 その後の物語も読ん...
上下巻2冊を一気に読んでしまった。 退屈させない内容だったということ。 黒江は、若くして自分のやりたいことが見つけられて恵まれている。それに向かって突っ走れたのも良かった。いい師匠に恵まれたこともラッキーだったし。きっとカメラマンとしてやっていけるだろうなぁ。 その後の物語も読んでみたい。
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羽場先輩とか賢二くんみたいな人って、絶対いそう。いそうだし、すぐに想像できる。島本さんの描く男性ってリアルやな~って思った。 やよいくんとかもなんとなくわかる。 最初は外見とかカッコ良さとかに惹かれるけれど、結局一緒にいたいって思えるのって少々ダサくても安心できる人やったりするん...
羽場先輩とか賢二くんみたいな人って、絶対いそう。いそうだし、すぐに想像できる。島本さんの描く男性ってリアルやな~って思った。 やよいくんとかもなんとなくわかる。 最初は外見とかカッコ良さとかに惹かれるけれど、結局一緒にいたいって思えるのって少々ダサくても安心できる人やったりするんよなぁ。分かるなぁって思って読んでた。
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図書館にて。 そうだったのか…と分かったが、どうにもつらくて納得いかない感じ…。 こんなに理不尽で辛いことが彼女に起きていたなんて、想像を絶する。 ただ、自分で選んだ道を力強く歩いて行く。信じていい人もちゃんと見つけられた。 立ち直れる、ということなんだろう。 小説としてではなく、自分のことのように、すぐそばで起きていることのように、息をつめて読んだ。 彼女のこれからが幸せでありますようにと願わずにはいられない。
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北上次郎氏が自分は実感できないから、この本の適当な読者ではないと評していた最後のほうに出てくる手紙に書かれていた、「女性というもの、多分僕らが思っている以上に多くのものから傷つけられて生きている」ということば。自分はどうかな。推測はできりけれど実感はというところか。下巻も一気に読めたがのめり込み深度は減ったように思う。
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