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アンダスタンド・メイビー(下) の商品レビュー

3.7

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2011/01/30

う~ん…なんとも微妙な一冊。 前半から「どうなるの?どうなるの?」とすごくワクワクしながら読んでいたのだが、後半でその期待感が持続するかというと…あまりそうでもなく。 それだけならまだ良かったんだけど、最後の詰め、色々なところの帳尻合わせが下手すぎると思うなぁ。

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2011/11/04

上巻のほうが勢いというか、切迫したなにかがあってよかったかな。下巻は内容のわりにはさらさらーっと読めてしまった。 以下ネタバレふくみます。 尊敬するカメラマンのアシスタントになれたのはいいもの、カメラマンはだらしなく甘ったれだったり、西野くんていう妙にやっかいなのがでてきたり...

上巻のほうが勢いというか、切迫したなにかがあってよかったかな。下巻は内容のわりにはさらさらーっと読めてしまった。 以下ネタバレふくみます。 尊敬するカメラマンのアシスタントになれたのはいいもの、カメラマンはだらしなく甘ったれだったり、西野くんていう妙にやっかいなのがでてきたり、ふたたび彌生くんとの再会、交際に発展したりと相変わらずめまぐるしい。 ラストがよかった。浦賀仁からの手紙。 わたしも、わたしだけの神様をみつけたい。 重く苦しい小説だけど、救われる、そんなはなし。救われるのはいいことだ。

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2011/01/22

私がこの手の小説に日頃から親しんでいないからだと思うのですが、話を端折っているところが多々あり、一つ一つのエピソードが軽くなっているように感じました。掘り下げると面白くなったように思うので残念です。とはいえ、主人公がとった最後の行動には納得感がありました。

Posted byブクログ

2011/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私には輪姦や暴力の描写がやや激しすぎた部分もあり、なかなか理解できないところもあった。 主人公には体の関係を持つことなく好きだと言えた最後の人を本当に大事にしてほしい。

Posted byブクログ

2011/01/18

序盤は楽しく読み進めていたのだけど、物語が進むにつれ少しずつ歯車が狂っていく様が痛々しく、未熟すぎる主人公に共感できなくなってしまった。 「体の大きいおおらかな性格の男の子」は、これまでの作品にも多く登場したし、「どうしようもなく身勝手な男子」も、「強引な性行為によるこころの傷」...

序盤は楽しく読み進めていたのだけど、物語が進むにつれ少しずつ歯車が狂っていく様が痛々しく、未熟すぎる主人公に共感できなくなってしまった。 「体の大きいおおらかな性格の男の子」は、これまでの作品にも多く登場したし、「どうしようもなく身勝手な男子」も、「強引な性行為によるこころの傷」も、島本さんの作品ではよく扱われるテーマ。新鮮に感じたのは、写真と宗教の部分だけれど、この2点についてはうまく伏線を回収できないまま、力業でまとめられてしまった印象が強い。 読み終えてみると、「少女は踏み込んだ、愛と破壊の世界へ」というコピーは、いささか的外れというか、大袈裟すぎるように思う。なんとなく、他でもない作者自身がいちばん大きな傷を負っていて、セラピーの1つとして本作が描かれたように感じたのだけど、勘違いかな。

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2011/01/14

上巻に引き続き、読みだしたら続きが気になってやめられなかった。 「人から大事にされたい」と願う主人公が、何故か神様とまで崇める恋人を大事にできず、何故だろう、何故墓穴を掘って生きているのだろうと思いながら読み進めると、彼女が人とうまくやれない真の理由が明かされて、痛々しくて堪らな...

上巻に引き続き、読みだしたら続きが気になってやめられなかった。 「人から大事にされたい」と願う主人公が、何故か神様とまで崇める恋人を大事にできず、何故だろう、何故墓穴を掘って生きているのだろうと思いながら読み進めると、彼女が人とうまくやれない真の理由が明かされて、痛々しくて堪らなかった。 写真という仕事が、彼女を救う未来が示唆されていて多少救われる。 長い小説なのに、情景描写が手抜きなく美しいことが印象に残った。 何度も読み返す小説になりそうだ。

Posted byブクログ

2011/01/11

誰でも自分を必要としてくれる人を求めてる…。お互いに相手を大事に思い 些細な気持ちのすれ違があったとしても…修正してずっといい関係が続いていけたらどんなにいいだろうって…そう思う。どんな関係でも大事な人なら 永く繋がっていたいよね。

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2011/07/19

東京に出てきた黒江。カメラマンのアシスタントとして、家事全般も含めた業務をこなす毎日の話になって俄然、面白くなってきた。師匠である写真家・仁の人となりや過去、また、彼の仕事ぶり・写真に対する姿勢の描写がいい。また、徐々に黒江も彼女なりの写真を撮り始め、ようやく花が咲く展開かな、と...

東京に出てきた黒江。カメラマンのアシスタントとして、家事全般も含めた業務をこなす毎日の話になって俄然、面白くなってきた。師匠である写真家・仁の人となりや過去、また、彼の仕事ぶり・写真に対する姿勢の描写がいい。また、徐々に黒江も彼女なりの写真を撮り始め、ようやく花が咲く展開かな、となったあたりで、実は・・・という彼女の成育歴のあれこれが明かされる。ネタばれです。黒江の両親の離婚のわけ、母親がはまっていたカルト宗教、また、彼女が受けた父親による性的虐待など、だからだったのか・・・という悲しい背景が明らかにされ、でも、その中で彼女が写真家として大きくなっていけそうだ、という方向性が示されたのが嬉しかった。

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2011/01/11

さまざまなものを捨てて故郷を飛び出した主人公は、「師匠」と呼ぶ写真家のところに住み込みで働くことになる。 捨ててきたはずの過去は、相変わらず主人公に押し寄せる。 過去は覚えていないではなく、現実として受け入れることができなかったのだ。 傷つきながらも、真正面に対峙することにより、...

さまざまなものを捨てて故郷を飛び出した主人公は、「師匠」と呼ぶ写真家のところに住み込みで働くことになる。 捨ててきたはずの過去は、相変わらず主人公に押し寄せる。 過去は覚えていないではなく、現実として受け入れることができなかったのだ。 傷つきながらも、真正面に対峙することにより、前へ進んでいくことになる。

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2017/08/16

下巻は一転して生き生きと幸せそうな黒江に癒されました。夢を諦めず強く生きる黒江の姿に涙が止まらなくなりました。

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