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はやぶさ、そうまでして君は の商品レビュー

4.4

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先ごろSLIMが日本で初めての月面着陸に成功したが、日本の宇宙探査の金字塔「はやぶさ」の本を読みたくなり、本書を手にした。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授 川口 淳一郎氏による「はやぶさ」プロジェクトが完遂されるまでの軌跡。著者は数百億円の巨費が投じられた巨大プロジェクトを率いた。満身創痍で往復60億キロ、足掛け7年におよぶ旅を終えて故郷の空に消えた「はやぶさ」の最期を見守る描写が感動的で、電車で涙が止まらず大変だった。

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2022/08/01

はやぶさ初号機についてそのプロジェクトマネージャー自らが語った本の中でも一番初期に出版された原点。 これの前に読んだ「のぞみ」の話に「軌道の魔術師(みたいな感じ。正確には失念)」としても出てきた川口氏が一般向けを非常に意識した平易で冷静なトーンでまとめている。おかげでとても読みや...

はやぶさ初号機についてそのプロジェクトマネージャー自らが語った本の中でも一番初期に出版された原点。 これの前に読んだ「のぞみ」の話に「軌道の魔術師(みたいな感じ。正確には失念)」としても出てきた川口氏が一般向けを非常に意識した平易で冷静なトーンでまとめている。おかげでとても読みやすい。科学的な報告書はお仕事としてちゃんと出ていて公表もされているのだから、そういう方向の興味がある場合はそちらを読めばいいわけで、はやぶさの一生を親の立場から語る、という一貫した姿勢で正解だったのだろう。 そのおかげか、科学者でありながら論理性を超えた一種の親バカ的な感慨が抑えきれず出てくるところがかえってとても好印象で、これを読んだらそりゃあはやぶさの映画作りたくなっちゃうよね、と変な方向で納得した。

Posted byブクログ

2020/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「はやぶさ」の帰還に感動したのは今から約10年前の2010年6月13日。 そこから遡る事約7年の2003年5月9日に「はやぶさ」を乗せたロケットは打ち上げられ、往復60億㎞の旅に。 様々なトラブルに見舞われながら、ゴールである地球への帰還を諦めずに著者であるプロジェクトマネージャーを中心に、悪戦苦闘を繰り返した多くの技術者と「はやぶさ」の実話。 幾多の苦難があった人類初のプロジェクトの実話には多くの感動を覚えた。 そこには「はやぶさ」がボロボロになりながらも皆んなの期待に必死に応えようとしている姿が描かれていました。 「はやぶさ」にとって帰還とはすなわち大気圏突入と共に跡形も無く燃え尽きてしまうこと。 タイトルにある「そうまでして君は」と言う一言に生みの親である著者と「はやぶさ」の絆を感じる事が出来ました。 何気に手にとり、読んだのは「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」が地球への帰還を目指している2020年。 不思議な縁だと思いながら、「はやぶさ 2」の帰還を応援したいと思います。 説明 内容紹介 「大気再突入で燃え尽きてしまう運命であるにもかかわらず、どうして君は、これほどまでに指令に応えてくれるのか」——「小惑星探査機はやぶさ」の生みの親である川口淳一郎教授が、JAXAのホームページに寄せたはやぶさへのメッセージです。2009年11月、すべてのイオンエンジンの寿命がつき、地球帰還を目前に運用停止に追い込まれたのち、奇跡的にエンジンが復活したとき、川口教授は深い愛情と熱い想いをメッセージに込めたのです。本書はプロジェクトをゼロから進めてきた川口教授による、「はやぶさ」のすべてがわかる初めての著書です。 内容(「BOOK」データベースより) 人類初の快挙、サンプル回収に成功!「はやぶさ」生みの親・川口教授がはじめてすべてをつづった!日本の宇宙開発の歴史を変えた、前人未到のプロジェクトの全容がここに。 著者について 川口 淳一郎 (かわぐち じゅんいちろう) プロフィール 宇宙工学者、工学博士。1955年青森県生まれ。京都大学工学部機械工学科を卒業後、78年、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻に進学。83年、同博士課程を修了後、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任。88年に助教授、2000年に教授に就任。ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」、工学実験衛星「ひてん(MUSES-A)」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、「はやぶさ(MUSES-C)」では、プロジェクトマネージャーを務める。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 川口/淳一 宇宙工学者、工学博士。1955年青森県生まれ。京都大学工学部機械工学科を卒業後、78年東京大学大学院工学系研究科航空学専攻に進学。83年、同博士課程を修了後、旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任。88年に助教授、200年に教授に就任。ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」、工学実験衛星「ひてん(MUSES‐A)」、火星探査機「のぞみ」などのミッションに携わり、「はやぶさ(MUSES‐C)」では、プロジェクトマネージャーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2020/02/29

はやぶさのPMだった川口先生が、 プロジェクトの一部始終を綴られています。 大変読みやすい本ですが、 最初から涙が止まらず、 なかなか進みませんでした笑 なぜ、地球に帰ってきた はやぶさが、あんなにも美しく 夜空に輝いたのか、 心からわかった気がしました。 夢というのは、分かり...

はやぶさのPMだった川口先生が、 プロジェクトの一部始終を綴られています。 大変読みやすい本ですが、 最初から涙が止まらず、 なかなか進みませんでした笑 なぜ、地球に帰ってきた はやぶさが、あんなにも美しく 夜空に輝いたのか、 心からわかった気がしました。 夢というのは、分かりやすく 人間の生きる希望なんだなと。 はやぶさプロジェクトの 経験を通して、川口先生が 愛国心や1番になる意味など 色々ためになることを書かれて いるので、ぜひ読んでみてください。 名著です。

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2020/02/19

はやぶさへ親が子に向けるような愛着を感じる本だった。 数々のプログラムを仕込んではいるが、宇宙の彼方でたった一人で律儀に通信してくるんだから、可愛く感じるよね。 日本とアメリカは予算に10倍の差があること。 国内でも予算の奪い合いで、プロジェクトの日本側のスピードが遅すぎること...

はやぶさへ親が子に向けるような愛着を感じる本だった。 数々のプログラムを仕込んではいるが、宇宙の彼方でたった一人で律儀に通信してくるんだから、可愛く感じるよね。 日本とアメリカは予算に10倍の差があること。 国内でも予算の奪い合いで、プロジェクトの日本側のスピードが遅すぎること。国の宇宙研究に対する力の入れようの違いを感じるし、それでもはやぶさに300億円の予算が付いているから、航空宇宙学の果てしなさを思う。 とても軽いイオンエンジンの採用、イオンエンジンと観測装置を切り替えることで節電。のテクニカルな軽量省エネが正に日本的!そういえば、製作者も主だったのは日本人ばかりだし、はやぶさは純日本産なんだね。 あやかったのか、2010年当時生まれた赤ちゃんに「隼」の字、多かった気がする。新幹線もそうですね! ターゲットマーカーに載っている88万人の署名、イトカワに残ってるなんて羨ましい。 はやぶさ2は2020年に帰還予定だから、楽しみになってきた。 学ぶことの多い、夢と浪漫あふれる一冊だった。

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2019/08/29

6/13ははやぶさの日 今日は、小惑星探査機初代「はやぶさ」が地球に帰還した日。 「はやぶさ2」も活躍中です!

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2018/12/26

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB04185328

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2018/11/05

JAXA(元宇宙研)のプロジェクトマネージャー自らによる記録。まだ、はやぶさ帰還の興奮も覚めやらぬ中で書かれているため、思い入れタップリの書きぶりだ。もう少しマニアックと言うか突っ込んだ記述を期待する所もあったが、あくまで一般読者向きに平易である。なぜか充電池が指示もされていない...

JAXA(元宇宙研)のプロジェクトマネージャー自らによる記録。まだ、はやぶさ帰還の興奮も覚めやらぬ中で書かれているため、思い入れタップリの書きぶりだ。もう少しマニアックと言うか突っ込んだ記述を期待する所もあったが、あくまで一般読者向きに平易である。なぜか充電池が指示もされていないのに充電されて生き残っていたなど、ほとんど人事を超えた幸運があったことがよく分かる。また、世知辛い世の中であるが、大きなリスクをとる研究開発と言うものにしっかりお金を使える国でありたい。太陽系の大航海時代が始まろうとしているようだし。

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2018/11/06

「高い塔を建てなければ、新たな水平線は見えてこない」「幸運を、本当の実力に変えなくてはならない」コレに尽きる。はやぶさが実証した小惑星サンプルリターンの技術とハヤブサに鍛えられたヒトを次のはやぶさ2(仮称)で活かさなければならないとの思いをさらに強くした。

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2016/06/15

7年60億キロという途方もない旅をした惑星探査機はやぶさ。 このプロジェクトが立ち上がる迄の長い年月と立ち上がってからのNASAや上層部とのやりとり。「はやぶさ」の開発の苦労は並々ならないものがあった。 サンプルリターンという構想はあるけれど誰も実行出来なかったプロジェクト。 4...

7年60億キロという途方もない旅をした惑星探査機はやぶさ。 このプロジェクトが立ち上がる迄の長い年月と立ち上がってからのNASAや上層部とのやりとり。「はやぶさ」の開発の苦労は並々ならないものがあった。 サンプルリターンという構想はあるけれど誰も実行出来なかったプロジェクト。 4年という予定を大幅に遅れ地球に戻ったのは7年後。 はやぶさとプロジェクトチームが一丸となってそれをやり遂げた。 はやぶさでなければ出来なかった。 そして「一番でなければダメなんですか?二番ではダメなんですか?」は絶対にダメ。 そんな気持ちでいるのなら進歩はしない。 反骨心がなければ進歩はしない。 そして火星探査機「のぞみ」の存在は「はやぶさ」に取って大きいものだった。 去年「はやぶさ2」が打ち上げられた。 戻って来るのは2020年。 今度はどんな結果をもたらすのだろう?

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