はやぶさ、そうまでして君は の商品レビュー
中学生の頃に読んだけれど、ちと難しすぎたかなと後悔。中盤まで全く理解できなかった。 映画ならわかりやすいのかもしれない。のめり込むことはできなかった。 大人になったら面白いのかも、と思い星3つ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んだのはかなり前ですが、今思い返してパラパラと見直してみても、ぐっときます。 私はあまり宇宙工学の話が好きというわけではないけれども、(手の届かない方の話が好きなので。)それでもはやぶさプロジェクトのあの物語はやっぱりロマンを感じるし、7年の冒険はドキドキします。 本の最初に、はやぶさが撮影した最期の地球の写真が載っています。大気圏に突入する直前、かすれながらもはやぶさが見たであろう地球の写真を見ると、やっぱり泣けてきます。 最期に隼が燃え尽きてしまうあたり、日本人が好きそうな結末だなぁなんて皮肉も覚えたりするけど、それ以上にはやぶさの何度も立ち上がる姿に涙したり、JAXAの職員の努力に手に汗握ったり、とっても面白く読めます。 学術的なところはもちろんですが、はやぶさの7年の冒険を物語として読める面白い本です。
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はやぶさが、昨年、2010年の6月に戻ってきたとき、ずいぶんテレビで報道されていたのでしょうか?お恥ずかしながら、私は全然知りませんでした。この6月に川口先生のご講演をうかがう機会がありまして、その時に初めて知った、というわけです。 その時の講演でも感じたのですが、川口先生...
はやぶさが、昨年、2010年の6月に戻ってきたとき、ずいぶんテレビで報道されていたのでしょうか?お恥ずかしながら、私は全然知りませんでした。この6月に川口先生のご講演をうかがう機会がありまして、その時に初めて知った、というわけです。 その時の講演でも感じたのですが、川口先生はなかなかお話が上手です。本当は、科学的にも技術的にも難しい話がベースになっているのだと思いますが、非常に単純に分かりやすくお話をされます。また、ユーモアのセンスもおありになって、本の中にも中和神社の話が出てきますが、そういう科学者らしからぬセンスに、何とも親しみを感じてしまうわけです。 本の中には興味深い話が満載ですが、私が気に入っているのは、イオンエンジンの仕組みです。一円玉くらいの重さのものを持ち上げる程度の力しか出せないため、3億キロ離れた小惑星を往復するのに燃料がたった66kgで済むとうのは、何だかとっても画期的です。そういう発想って、だれが考え出したのでしょうか。 それと、イトカワの地名の中に国分寺があるそうです。昔、糸川先生がペンシルロケットの水平発射の実験を行った場所があるからだそうですが、地元住民としてはとてもうれしいです。
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はやぶさプロジェクトマネージャー川口さんの「はやぶさ」開発から帰還までの苦闘を中高生でも読めるように簡易に分かりやすく、ご本人が書いてくれている。子どもから大人まで楽しめる宇宙開発科学ロマン。 しかし改めて、神や仏を信じたくなるレベルの苦闘ですは。
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川口先生の講演を聞いて購入した本。 川口先生の講演会での熱きメッセージとともに、川口先生のエンジニアとして、プロジェクトマネージャとしての気概が感じられる本でした! おおむね、講演会でお話されている内容でした。しかし、NASAとの交渉や打ち上げ前の苦労については、講演会では語ら...
川口先生の講演を聞いて購入した本。 川口先生の講演会での熱きメッセージとともに、川口先生のエンジニアとして、プロジェクトマネージャとしての気概が感じられる本でした! おおむね、講演会でお話されている内容でした。しかし、NASAとの交渉や打ち上げ前の苦労については、講演会では語られてはいなかったので、その分新鮮でした。プロジェクトマネージャなるもの、やはり交渉力は重要。 そして、本書の後半での、はやぶさ帰還までの物語り。川口先生の熱い思いが伝わってきます。 さまざまな奇跡のもと、帰還しカプセル回収となるのですが、それらを奇跡と呼ぶわけにはいかないと思います。チーム全員がやるだけのことをやって、考え抜くことを考えて、その結果が導き出した結果なのだろうと思います。エンジニアとしての執念がそれを実現できたのだと思います。 講演会でも触れていましたし、本書でも触れていましたが、二番では駄目なんです。一番になることの意味とそのリスクをとる勇気。 宇宙開発のみならず日本における技術開発で決して忘れていはいけないメッセージだと思います。 お勧めの一冊です。 うーん、映画も見なければ!!
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「はやぶさ」に対する科学者たちの熱い想い、願い、親心がひしひしと伝わってきて…とにかく泣ける!読み返すたびに同じところで泣いてます。帰還のシーンとか涙で続きが読めないくらい。川口さんは科学力に加えて文章力まで兼ね備えていらっしゃる… 日本のものづくりの精神は宇宙に飛び出しても健在...
「はやぶさ」に対する科学者たちの熱い想い、願い、親心がひしひしと伝わってきて…とにかく泣ける!読み返すたびに同じところで泣いてます。帰還のシーンとか涙で続きが読めないくらい。川口さんは科学力に加えて文章力まで兼ね備えていらっしゃる… 日本のものづくりの精神は宇宙に飛び出しても健在…いや、宇宙という未知なる世界に飛び出したからこそ、尚挑戦者として輝き続けられるのだと強く訴えかけてくれる、とにかく素敵な本です。
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難しい部分もあったが、全体的に感動出来る。はやぶさについては初めて知ったが、子供のように思えるという作者の考えは理解出来る。はやぶさ、お疲れ様。
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著者は小惑星サンプルリターン計画「はやぶさ」のプロジェクトリーダー。ハッタリと執念と愛情でプロジェクトをまとめ上げた。 最悪の次には好転の兆しがあると信じ、はやぶさとの通信が途絶え行方不明になったときもストレスは感じなかったという。 はやぶさの命名理由は、獲物に向かって一...
著者は小惑星サンプルリターン計画「はやぶさ」のプロジェクトリーダー。ハッタリと執念と愛情でプロジェクトをまとめ上げた。 最悪の次には好転の兆しがあると信じ、はやぶさとの通信が途絶え行方不明になったときもストレスは感じなかったという。 はやぶさの命名理由は、獲物に向かって一直線に飛ぶ猛禽類のイメージと、漢字の「隼」という字体が探査機はやぶさの形状に似ているから。 なぜ小惑星なのか。小惑星は内部が熱で解けていないため、太陽系が生まれた当初の物質や地球を作ったものと似た物質が変質しないで残っている可能性が高い。はやぶさが目指したイトカワもそのひとつ。ここに探査機を送りサンプルを持ち帰れば太陽系や惑星の起源が分かるかもしれないという。 長い旅の末、期待以上の任務を達成したはやぶさは、機械とは思えない特別な存在になっていた。 カプセル切り離し後、大気圏再突入一時間前、地球の撮影を指令。最後に自分の目で故郷を見せてやろうとの心遣いから。 【再突入の際、詠んだ歌】 まほろばに 身を挺してや 宙(そら)まとう 産(うぶ)の形見に 未来必ず (メモ) ・成功ありきの減点法でなく、加点法のミッション。~が出来れば何点。 イオンエンジンの運転が出来れば及第点だった。 ・専門家同士の化学反応を期待したマトリクス組織。他の仕事をやりながら個別のプロジェクトに参加する兼業方式。指揮系統・責任所在が不明確な面も。 ・世界初づくしのプロジェクトは「興味ある人は、ここに集まれ」で最高のメンバーがそろった。 ・イオンエンジン1基の推進力は1g。これを数百日噴射させ続けて、秒速数kmの加速を得る。 ・太陽の熱圧を推進力に利用。
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様々な苦難に遭遇し、満身創痍になりながらも 7年間60億キロの宇宙の旅を成し遂げた物語を読んで、 たかが機械のはずの『はやぶさ』に魂の輝きを感じた。 つくも(憑物?)神って、やっぱりいるんだろうなあ ... ふと、そんなことを思った。
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初心者でもとても分かりやすい。最終章涙無くして読めない。奇跡、神に愛されたはやぶさ。科学的じゃなくても良い。それが一番しっくりきます。 次回は運を実力に変えて。二番じゃだめなんです。 たくさんたくさん素敵な言葉と出会えました。ありがとうはやぶさ。 JAXA、大好きです。
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