PRIDE の商品レビュー

石田衣良【著】

2022/07/20

池袋ウエストゲートパーク10
前作ではマコト・キング・サルのトリオが、今作ではマコト・キング・吉岡のトリオが活躍
各章の、マコトの独り言からの始まりはいつも通りだけど、この導入部がおもしろくなってきた
初期の頃の残酷さは減って、より良い解決方法を探る形に登場主要人物の成長を感じたのはシリーズ本ならではかな
さてさて、シリーズ第一期が終わって、次作からは新シリーズのスタート！

2022/06/13

ここで一端幕を閉じたかったんだろうな、と、思わせる巻。
恋をからめているけど、そのあたりはサラッと。
っていうか、恋愛小説はあまり得意じゃないのか、あえて淡白に流しているのか。

2021/03/22

いつも通りの水戸黄門みたいな感じで、手堅く面白かったです。・・・ただ、何となくそろそろ本シリーズも終わりが近いような気もしないでは無い本作品でした＾＾；。ひとまず本シリーズファンの方は読んでおいて損は無い作品だと思います☆

2021/03/02

再読だと思うけれど、このあたりからあまり覚えていない。
シリーズの第一部完結らしい。
2021/3/2

2020/12/01

IWGPシリーズ第10弾。
「データBOXの蜘蛛」携帯を落とした金持ちが強請られる話。
「鬼子母神ランダウン」狭い道をピストバイクで走り学生とぶつかり轢き逃げした男を捕まえる話。
「北口アイドル・アンダーグラウンド」32歳の地下アイドルとオタクの話。
「PRIDE」連続レイプ犯と保護費詐欺の話。

鬼子母神ランダウンで、被害者の姉とキングが付き合う!春はそんなに長くなかったようだが、今までにそんな浮いた話は無かったのでビックリ!!
そして、「PRIDE」ではキングの元カノが襲われた。他の子も襲われて、事件解決後にキング&ユウリはヨリを戻し、マコト&リンはカップルになって、次のステージまで、ゆっくりすることになる。

2020/04/25

相変わらずマコトとタカシという強烈なキャラクターが駆け回る池袋の街を軽快に描写しつつ、社会の闇の部分や日の当たらない地味でしかし悲惨な地獄絵図を穿り出して世間の耳目を集めるニュースにする、といった手法は惚れ惚れするほど上手い。さすが。

2020/03/05

2020.02.24

〔データBOXの蜘蛛〕
今じゃ金では何も守れない
個人情報を詰め込んだ小箱が世界の全てだ
依頼人も罰を受けることとなったが
この20年前では起こらなかった用意でヤバめなトラブルがそこかしこにある
ある意味恐怖だ

〔鬼子母神ランダウン〕
まさか自転車にキングが乗るとは(想像しにくいなぁ)
ただの事故でも、人の一生はわりとすぐ大きな傷を負ってしまう
こういう事は今この瞬間にもどこかで起こっているのだろう

〔北口アイドルアンダーグラウンド〕
地下ドルもネタになるんか
どこでも夢とビジネスそして悪意はすぐそこにいる
若者の定義も少し変化しているかな

〔PRIDE〕
許さない話、許されない話
欲望と金銭と正義の顔をした悪魔の話
「負けるな」と言った、負けなかったのは人の道としての心
恋人ができるけど、この人はまた出てくるかな?
重苦しい話だけど読み応えはあった

2018/10/29

久しぶりに買ってみて今までのシリーズとなんか変わってるかなと思ったけど、特に変わっていなかった。これでこのシリーズは一区切りなのかな。

2016/11/14

先日、石田衣良さんの「PRIDE 池袋ウエストゲートパークX」を読みました。

安定のシリーズ作といった感じでした。

ちなみに、「PRIDE」は、第１期最後の作品です。

2016/08/19

大好きなシリーズを読み返そうってことで、やっと第10弾。この10冊目『PRIDE』が一番好きなやつかもしれない。
「データBOXの蜘蛛」…紛失した携帯電話の中の重要データを買い取るよう脅迫されたIT企業幹部の松永。恐喝犯マリオはタカシたちの協力もあって軽々御用。しかしパソコンおたくのスパイが松永の愛人オリエの家に。みんなで急行する。さくっと終わる冬の軽快なお話。
＞つぎの事件ではない事件でおれはやつに散々こきつかわれたので、今回の貸しはチャラになった。
こういう感じがこのシリーズの好きなところ。
「鬼子母神ランダウン」…まさかタカシの恋模様が見れるなんて。自転車事故でサッカー選手になる夢を絶たれた弟マサヒロのために犯人捜しをするナナと出会う。地道な張り込みの甲斐あって犯人を見つける。そこらへんはまあどうでもいいというか、タカシがさくっとやってくれて、いつものIWGPぽくて良いんだけど、とにかくタカシがかわいい。「あの女のアドレス、おれにも教えてくれ」って言ったあとのタカシとマコトのやり取りが最高。こういう人間的なタカシが見れると嬉しい。春のあたたかいお話。
「北口アイドル・アンダーグラウンド」…30歳を過ぎてもアイドルになる夢を捨てられず、小さなライブハウスで活動する地下アイドルのイナミ。ストーカー被害にあいマコトにボディガードを頼む。アイドルとオタクの距離感、女同士の嫉妬、一発当てたい夢見るプロデューサー。すごく池袋的で良かった。梅雨入り前の初夏、爽やかなお話。
「PRIDE」…このお話がやっぱり一番強く残ってる。題材もレイプ魔を追うってところが、すごくつらいけどIWGPらしいお話だなと。
負けるな、明日は必ずやってくる。
リンは本当に強くてきれいだと思った。マコトとリンはなんかすごく素敵なカップル。後日談でタカシと4人で高原にいこうってところがまたすごく良い。これはあれこれ感想を語るより、ちゃんと読むとすごく響く。節目の夏。心の底から何か強いものが湧いてくる、そんなお話でした。