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ビジネスのためのデザイン思考 の商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

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2018/11/28

・de+sign 従来の意味(記号)の組み合わせを否定し、変えること。 ・常識を否定し、眼前の複雑な状況をシンプルに解決しようとする「引き算」のアプローチ。 ・実践の為に最も重要な推論が、アブダクション。 A!C ・リセッションや経済危機こそ、イノベーションの最高の好機。 ・「は...

・de+sign 従来の意味(記号)の組み合わせを否定し、変えること。 ・常識を否定し、眼前の複雑な状況をシンプルに解決しようとする「引き算」のアプローチ。 ・実践の為に最も重要な推論が、アブダクション。 A!C ・リセッションや経済危機こそ、イノベーションの最高の好機。 ・「はじまり」は、ユーザー問題の状況、「おわり」は解決された状態。「途中」が変化を生じさせるコンセプトやアイデア、モデルである。 ・最初からビジネスモデルを綺麗にデザインしようと思ってはいけない。

Posted byブクログ

2021/08/08

デザイン思考は、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』で一部取り上げられていたり、過去に受けた研修でも取り上げられていたりしていたので、関心があり、読んでみた。 しかし、本書は正直馴染めなかった。 「デザイン思考とは顧客と主客一体となった『場』で、直観を活かして相互作...

デザイン思考は、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』で一部取り上げられていたり、過去に受けた研修でも取り上げられていたりしていたので、関心があり、読んでみた。 しかし、本書は正直馴染めなかった。 「デザイン思考とは顧客と主客一体となった『場』で、直観を活かして相互作用的に個別具体の諸要素の関係性を創出し、それらの要素を時間・空間のなかにダイナミックに組織化(形態化)していくプロセスである」とここまではよいとして、 「資産×デザイン=顧客価値→利益」とか言われるとちょっとついていけなくなってしまう。 デザイン思考は他の本でもう少し勉強してみよう。 そうは言っても、以下、参考として引用。 「私たちの日常生活に浸透しているウェブサイトを通じた販売やサービスは、こうした価値生産プロセスを具現化しています。20世紀の物販業や店舗が付加価値の高いモノあるいはコモディティを大量に『流通』する装置だったとすれば、これらのウェブサイトは、顧客の情報を獲得し、解決し、しかるべくモノやサービスあるいは知識へのアクセスを提供するという『デザイン・プロセス』が埋め込まれたプラットフォームと考えられるのです。  つまりデザインという考え方や方法論が、現代的な価値生産の中核的なプロセスになりつつあるのです。たとえば、ソフトウェア開発でも従来の工場型の流れ作業的なウォーターフォール・モデルに代わって、「アジャイル・スクラム」開発などの新しいアプローチが増えています。計画に基づいてステップごとに開発するのではなく、顧客と協調し、関係者が相互作用を通じて「作動するプログラム」を生み出すことを優先しつつ、モデリングを繰り返すという手法です。ここでは各技術者や専門家の協業のための「場」がデザインのプラットフォームとして重視されます。」 「サステナビリティは、CO2の削減(地球温暖化防止)など地球環境のことだけを考えるべきものではありません。そもそも人間のあり方がそれらに影響を与えるのであるから、人間の生き方の本質的あり方を問うのがサステナビリティだといえるのです。たとえば、CO2を削減しているからといって、人間を殺伐とさせてしまうようなデザインでは駄目なのです。人間の情感に訴えて、自然なライフスタイルをうながし、価値を生み出すアプローチが求められるのです。」  

Posted byブクログ

2014/09/25
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デザイン思考を日本の産業界に早くから紹介し、牽引役を果たしてきた多摩大大学院紺野登教授が、ビジネスパーソンの基礎リテラシーとしてデザイン思考の概念、活用方法を紹介している本。 デザインという言葉が日本では狭義に捉えられていることを憂い、実際にはよりダイナミックな「知のデザイン」が要請される時代である説く。 方法論の詳細にも字幅をさいているが、 ・エスノグラフィーデザイン:顧客や社会の現場から知を獲得する、デザイン思考の起点となる方法論 ・ビジネスモデルデザイン:コンセプトを顧客価値や市場のエコシステムとの関連性で綜合する方法論 ・シナリオデザイン:どのような視点をもって戦略を考えるか、またはイノベーションを志向するかの指針を与える方法論 という三つのアプローチをどう統合的に使うのかという問いこそ、もっとも重要なメッセージであると感じた。 著者自身は、次のように語っている。 「これらが、今後の経営の知の方法論のすべてというわけではないが、フォーマルな分析的戦略に対しての、現場の生命感(エスノグラフィー)、従来の企業の枠組みにとらわれない関係性(ビジネスモデル)、一元的なマインドセットにとらわれない可能性(シナリオ)など、これからの経営にとって、有意義な視点を補完する役割を担っているのである。」

Posted byブクログ

2014/04/11
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一貫して言っている事は、モノではなく、コトをデザインすることの必要性。 ところどころで起業の例を挙げながらデザインの重要性を述べているが、デザイン以外のファクターには触れず、イノベーション≒デザイン思考という短絡的に結論づけている印象を受ける。 内容のほとんどがデザイン思考の必要性に割かれていて、具体的な方法論などは内容が薄い。 デザイン思考というワードが出始めた頃ならば有益だったかもしれないが、デザイン思考の考え方、コンセプトが既知の人、具体的に何をすべきか知りたい人にとっては物足らないのではないか。

Posted byブクログ

2013/09/23

「デザイン思考ワークショップ」にてデザイン思考に興味をもったので購入。 難しすぎて理解できなかった。 「定量調査でマスの意見をきくのではなく、たった一人でも次の時代の現実となるユーザーを発見するのがビジネスのデザインでは重要になります。(p.154)」

Posted byブクログ

2013/02/10
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紺野先生の著書。2010年に出版されたころから実は気になっていたが、なかなか読む機会がなくて、今回ようやく読了。 20世紀的な工業社会気質を批判し、21世紀はデザイン思考であるべきであると主張されている。 個人的には、「アブダクション」が今かなりホットなトピックであり、その内容が記載されていたので、よかった。 従来の分析的な最適化では新しいものや考え方、イノベーションは生まれないとし、顧客基点(ディマンドサイド)の創発的なものでなければならないという。 JRのSuicaの事例も、交通マネーという枠を超えて、消費にも活用できるように志向したおかげで飛躍的に発展したという。以前、山中先生のデザイン本で、入り口の角度の話などを試行錯誤した話があったが、Suicaはイノベーションの宝庫であるなぁと感じる。 また、エスノグラフィー的なアプローチにも深く言及している。 僕もこれには賛同しており、なぜ、前時代的なアプローチの分析がダメかといえば、そもそもデータとして現れていないものが多すぎるからだ。そこでエスノグラフィーのように現場視点での改善案が生きてくるわけである。 最近の社会構成が階層型でなく、ネットワーク型である点にも触れており、その相互的作用がプロダクトに与える影響をいかに経営に活かすかという難しい提言もある。 とにかく、非常によい内容で、いい刺激をもらえました。 グラフィカルで読みやすいです。 ■目次 Part1 知のデザインの世紀 1、知識デザインとデザイン思考 2、産業社会の知となったデザイン 3、イノベーションを生むデザイン・マインド Part2 デザイン経営の知的方法論 4、コンセプトをデザインする―質的データのデザインの方法論 5、ビジネスモデルをデザインする―関係性のデザインの方法論 6、シナリオをデザインする―時間・空間のデザインの方法論

Posted byブクログ

2012/01/11

2012.01.12 エスノグラフィーなどの調査によるコンセプトデザイン。そしてビジネスモデルデザイン。さらには事業継続のためのシナリオデザインまで。具体的なメソドについて詳しく解説されていてとても参考になると同時に、とても刺激になる書籍であった。とってもグッド。

Posted byブクログ

2011/11/13

まず"デザイン”という言葉自体が内容をわかりにくくしているような気がします。内容はナレッジ・マネージメントに通じる本です。細かく拾っていくと事例も結構多くあげられているのでナレッジマネージメントとしては参考になる部分が多いです。ただこの本だけで完結する知識ではないので、...

まず"デザイン”という言葉自体が内容をわかりにくくしているような気がします。内容はナレッジ・マネージメントに通じる本です。細かく拾っていくと事例も結構多くあげられているのでナレッジマネージメントとしては参考になる部分が多いです。ただこの本だけで完結する知識ではないので、ナレッジ・マネージメントを勉強するために使う1冊と位置づけで読むのがよいかと思います。最初に戻りますが一般に”デザイン”という言葉から想像すること(形状のデザイン性)を前提にするとまったく期待はずれの内容になってしまうかもしれませんのでご注意を。自分も、もともとは違う意味で捕らえ購入してしまい積読でした。

Posted byブクログ

2011/11/12

まず、重要なのは何が起こるかわからない時代に今、自分がいるという自覚を持つことだろう。アップル社にみられるように、PC業界から音楽配信サービス業界、ウォークマン業界、ケータイ業界へと業界を超えての展開は、企業にとって業界内のシェア争いだけをしていた従来とは全く異なっており、どこに...

まず、重要なのは何が起こるかわからない時代に今、自分がいるという自覚を持つことだろう。アップル社にみられるように、PC業界から音楽配信サービス業界、ウォークマン業界、ケータイ業界へと業界を超えての展開は、企業にとって業界内のシェア争いだけをしていた従来とは全く異なっており、どこに将来の敵、あるいはどこから革新的プロダクトが出現するかわからない。これまでのデータが通用しない''不確実性''が政治、経済等すべての分野でいえる。つまりは過去の経験が通用しないということ。つまり、自由でクリエイティブな発想あるいは未来を自由にデザインする能力が求められている。構造においてもヒエラルキー構造下のトップダウン方式は圧倒的なカリスマによる例外で、ネットワーク型(横のつながり)であったり、ボトムアップ(下から上がってくる意見)ができるように組織の早期移行が急務だ。 思うに"個"の重要性が高まっているのが現代なのだろう。世界は急速に変わる中で、人任せ的な高度依存・現状維持愛好・先送り愛好社会の日本で個として自覚できるか、活動する勇気があるか、大きな分岐点に特に若年層は位置している。

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2011/10/27

挿絵が良かった。 デザインという単語を「形状を(目的に沿うように)決めること」という意味でとらえてしまうので、最後までデザインという単語が出てくるたびに違和感を持って読んだ。 ただ、ビジネス・商売をデザインというものの見方で切るとこうなるよという話なのかなと。 そう言う観点では、...

挿絵が良かった。 デザインという単語を「形状を(目的に沿うように)決めること」という意味でとらえてしまうので、最後までデザインという単語が出てくるたびに違和感を持って読んだ。 ただ、ビジネス・商売をデザインというものの見方で切るとこうなるよという話なのかなと。 そう言う観点では、どのような商売にも、誰のために何をするのかという目的があって、それに合うように商売のやり方(製品やサービス)を決めるのだとも言えるだろう。 またしばらく間を置いて読んでみたい。

Posted byブクログ