プロタゴラス の商品レビュー
ブックオフ、¥400. 厳密に厳密に言葉を定義していく議論に辟易しつもつ、読みやすい訳文に助けられ読了。時間をおいてまた読みます。
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ソクラテスがプロタゴラスに徳をテーマに論戦を挑み三段論法炸裂によるカタルシスは痛快というか、物語性がある。 古典新訳文庫は本当に読みやすい。
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なんにしても、ソクラテスは本当に性格が悪いw プロタゴラスとの対話で見事に論破したにもかかわらず、自身がアポリアに陥っていることを示してちゃっかりおべっかを使い、その実、自身の立場はソフィストの教えていることは知識に過ぎないというものなのだから、アポリアに陥ったことも織り込み済み...
なんにしても、ソクラテスは本当に性格が悪いw プロタゴラスとの対話で見事に論破したにもかかわらず、自身がアポリアに陥っていることを示してちゃっかりおべっかを使い、その実、自身の立場はソフィストの教えていることは知識に過ぎないというものなのだから、アポリアに陥ったことも織り込み済みだったわけである。はあ。 この前にテアイテトスも読んでみたけれど、そちらと同じで、本当に議論して欲しいところには決して立ち入らず、瑣末な論理の問題に拘泥して本質の周辺を旋回し続けている印象を受ける。プラトンは合わないのかもしれない。 ただ、解説は素晴らしく、わかりやすく論旨をまとめるに留まることなく、あらゆる角度から本書の魅力を伝えようという意気込みが感じられた。
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若き日のソクラテスが、当代最強のソフィストであるプロタゴラスとの間でスリリングな論争を繰り広げる。 苦戦を強いられるソクラテス。 果たして戦いの行方は!? カジュアルな訳文で、心地よく読み進めていくことができる。また、いわゆるソクラテス・メソッドの実践本としても読むことができる...
若き日のソクラテスが、当代最強のソフィストであるプロタゴラスとの間でスリリングな論争を繰り広げる。 苦戦を強いられるソクラテス。 果たして戦いの行方は!? カジュアルな訳文で、心地よく読み進めていくことができる。また、いわゆるソクラテス・メソッドの実践本としても読むことができる良書。
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「人間は万物の尺度である」という言葉で知られる高名なソフィストであるところのプロタゴラスとソクラテスの徳に関する対話篇。ソクラテスというのは、本当に人を喰ったようなたぬきオヤジだなとつくづく思った(笑)。そして抜群に頭がいい。対話の主導権を握る方法の最も最古のものはソクラテスな...
「人間は万物の尺度である」という言葉で知られる高名なソフィストであるところのプロタゴラスとソクラテスの徳に関する対話篇。ソクラテスというのは、本当に人を喰ったようなたぬきオヤジだなとつくづく思った(笑)。そして抜群に頭がいい。対話の主導権を握る方法の最も最古のものはソクラテスなのではないかと思ってしまうほどに。
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まず一言にまとめるなら読みやすいということである。 古典だからとびくびくしながら手に取ったが読み進めるうちにものすごくのめりこんでいくのが心地よかった。さーっと読めてしまいそうで、実は一度突っかかってしまうと再起は困難である。毎項じっくり味わっていくのがいい。
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初めてプラトンの本を読んだ。非常に平易。ソクラテスが相手との対話を通じて真実を明らかにしようという姿勢だったことはよく分かった。ただ初心者としては,ソクラテスが詭弁を弄して相手を論破しているだけのようにも思えたのも事実。 本の感想ではないが,2千年以上前の人が考えたことを本を通...
初めてプラトンの本を読んだ。非常に平易。ソクラテスが相手との対話を通じて真実を明らかにしようという姿勢だったことはよく分かった。ただ初心者としては,ソクラテスが詭弁を弄して相手を論破しているだけのようにも思えたのも事実。 本の感想ではないが,2千年以上前の人が考えたことを本を通じて知ることができる,というのは凄いことだと改めて思った (勿論孔子とかにもいえます)。と同時に現在でも答えは出ていないと思うし,当時は現在ほど忙しくなくまた物質的にも豊かではなかったと思うので,逆に今以上によく考えられていたのでは,と思う。とすると寧ろ (なかなか哲学する時間や機運のない) 現在こそ古代の哲学に触れることは有意義ではないかと思った。
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快いことは善いもので苦しいことは悪いものだとすれば、人は何故、快楽を悪としたり、ある種の苦行を善としたりするのだろうか。本論とは少しずれるんだけど、クライマックスの議論の中で、そこのところの指摘が個人的には面白かったかな。
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徳は人に教えることができるか。 勇気とはどういうものか。 ソクラテスは対話の中で一定の答えを出すが、それがまた矛盾を生み結局うやむやになる。 それが哲学の宿命であることを理解せよと。 いかにも哲学っぽい物語だけど、正直面白くはない。
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ソクラテスの立論の仕方から感じるのは、「あいまいな応答」を許さない、ということ。質問に対して相手の答えを聞いたら、「それはどういうことか。AとBが考えられるが、そのどっちだ。」「その答えは、先に君が答えたこととは整合しない、つまり先に君が言ったことは間違いということだ」といった、...
ソクラテスの立論の仕方から感じるのは、「あいまいな応答」を許さない、ということ。質問に対して相手の答えを聞いたら、「それはどういうことか。AとBが考えられるが、そのどっちだ。」「その答えは、先に君が答えたこととは整合しない、つまり先に君が言ったことは間違いということだ」といった、混ぜ返しで本質に迫る、というもの。
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