季節風 春 の商品レビュー
季節風シリーズの「春」 別れの春、旅立ちの春。不安や希望に胸を膨らませながらそれぞれの春を迎える人を描いた短編集。 都会に旅立つ息子へのメッセージをポンカンに記してそっとカバンへ忍ばせる両親、 その両親の最期の旅立ちへ向けて同じようにポンカンへメッセージを残す息子を描いた...
季節風シリーズの「春」 別れの春、旅立ちの春。不安や希望に胸を膨らませながらそれぞれの春を迎える人を描いた短編集。 都会に旅立つ息子へのメッセージをポンカンに記してそっとカバンへ忍ばせる両親、 その両親の最期の旅立ちへ向けて同じようにポンカンへメッセージを残す息子を描いた「拝復、ポンカンにて」と、 変わってしまった故郷の風景に切なくなりながらも、公衆電話のダイヤルの音を蘇らせる「ジーコロ」に心を揺さぶられた。 私にとっても懐かしい昭和の情景は、二度とは帰って来ないけど、思いはいつでも心に残しておくことができるんだ。 そして、時々それに浸るのも良いなと感じた作品でした。
Posted by
◾️サマリー ・春は出会いと別れの季節。 ・短編12個で構成 ・寂しさと哀しさ、楽しさの入り混じった春を描く ◾️所感 別れと新たな出発は紙一重であることを12の物語が伝えくれる。 春は不安や期待がいつも心にモヤモヤと湧いてくる。 不安定な季節である。 「霧を往け」はどこか毛色...
◾️サマリー ・春は出会いと別れの季節。 ・短編12個で構成 ・寂しさと哀しさ、楽しさの入り混じった春を描く ◾️所感 別れと新たな出発は紙一重であることを12の物語が伝えくれる。 春は不安や期待がいつも心にモヤモヤと湧いてくる。 不安定な季節である。 「霧を往け」はどこか毛色が異なる内容である。 ある男性が酒に酔ってよろつき、線路に落ちて電車に轢かれ亡くなる。その男性を助けようとした青年も巻き込まれて亡くなる悲しい話である。酒に酔って亡くなった男性の実家へ赴くある取材記者の話だ。 その内容には短いながらも様々な人々が描写される。 もっとも違和感を感じるテーマなのに、もっとも春らしい悲しい内容だった。 皆、なにか悲しみを胸に抱いて生きている。
Posted by
普段はミステリーばかり読んでいる私には新鮮な作品でした。 家族のエピソードには自分も親を大切にしないといけないな…とほんのり心が痛くなりました。 1番好きだったのは【せいくらべ】でした。 自分も長女なので、子どもなのに大人みたいに気を遣うお姉ちゃんの気持ちは私もよく分かったし、...
普段はミステリーばかり読んでいる私には新鮮な作品でした。 家族のエピソードには自分も親を大切にしないといけないな…とほんのり心が痛くなりました。 1番好きだったのは【せいくらべ】でした。 自分も長女なので、子どもなのに大人みたいに気を遣うお姉ちゃんの気持ちは私もよく分かったし、だからこそ隣のお姉さんの優しさに涙が溢れた。 優しい気持ちになれる素敵なお話ばかりでした。 もう少し季節が進んだら、夏編も読んでみたいです。
Posted by
思わずほろりと来てしまう優しさに溢れる人情物語の数々。 ①新旧のお雛様。自分を想ってくれた亡き母を、懐かしみ慕う娘。そんな彼女も母親になった。②僕のヒーローは、たとえ戦力外通告を受けても、ヒーローのままだった。③上京の折の俺のバッグにも。その30年後、母の棺にもポンカン。いず...
思わずほろりと来てしまう優しさに溢れる人情物語の数々。 ①新旧のお雛様。自分を想ってくれた亡き母を、懐かしみ慕う娘。そんな彼女も母親になった。②僕のヒーローは、たとえ戦力外通告を受けても、ヒーローのままだった。③上京の折の俺のバッグにも。その30年後、母の棺にもポンカン。いずれも旅立ちの時に。④島を出て行く若者達、見送る大人達。これもまた、双方の旅立ち。⑤母は土方に出ていた。土の匂いがした。よもぎが母と自分を繋いてくれた。⑥ジーコロだなんて、変なのと思ったら、電話のダイヤルの音だった。26年前に上京。妻子持ちの44歳になった。⑦沖縄から北海道までの桜の花びらが、毎年届けられるさくら地蔵。⑧突然の借家住まい。隣のおねえさんは、とても優しかった。⑨駅のホームで転落死した男の墓参り。彼は左利きだった。⑩お兄ちゃんの帰郷⑪目には青葉⑫ツバメ記念日 ハッピーエンドを迎える。ただし、はっきりと結論が出るわけではない。フェイドアウトする感じ。ほのぼのとした気持ちになる……話ばかり。作者は、ぽかぽかを使っていた。
Posted by
季節風シリーズで唯一読めていなかった春を漸く読むことができた。 新たな世界へ羽ばたく前の別れの話が多く、切ないながらも優しく書かれていて、あたたかい気持ちになれる本。 重松清の昔話もこの短編集の中の一遍に収録されており、それも見どころの1つ。
Posted by
ほわっとした、優しい雰囲気がした。 実際にはこんなにも心温まるストーリーを体験する事なんて無いんじゃないかと思うけど、この本を読んで、心がほわっとしたのがなんか嬉しかった。無気力に生きてるとまでは言わないけど、ただ毎日をなんとなくでやり過ごしてる私は、心を使えてないような気がした...
ほわっとした、優しい雰囲気がした。 実際にはこんなにも心温まるストーリーを体験する事なんて無いんじゃないかと思うけど、この本を読んで、心がほわっとしたのがなんか嬉しかった。無気力に生きてるとまでは言わないけど、ただ毎日をなんとなくでやり過ごしてる私は、心を使えてないような気がした。 「変わりゆく「四季」の風景と「ひと」の心」 帯に書いてあった言葉が一番響いた気がする。 特に良かったのは、 せいくらべ ツバメ記念日
Posted by
短編集なので、通勤時間に読みやすいなと思って読み始めましたが、、、涙涙で、電車で読むには向いてません。 この作家さんの本は他にも読みましたが、主人公の気持ちや感じ方、考え方が私自身の気持ちと重なり合う部分が多く、感情移入してしまいます。 この短編集では『目には青葉』という物語が私...
短編集なので、通勤時間に読みやすいなと思って読み始めましたが、、、涙涙で、電車で読むには向いてません。 この作家さんの本は他にも読みましたが、主人公の気持ちや感じ方、考え方が私自身の気持ちと重なり合う部分が多く、感情移入してしまいます。 この短編集では『目には青葉』という物語が私のお気に入りです。主人公と私自身が似ていて、何度も読んでしまいました。 春らしい素敵なお話がたくさん入っているのでおすすめです。
Posted by
12のストーリーが収められた「季節風」シリーズの春。どれも重松さんらしい、愛情いっぱいで心温まるストーリーでした。中でも、さくら地蔵とせいくらべが、よかったです。季節にあわせて、次は夏を読んでみようと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
重松清、四季シリーズの「春」 出会いだったり別れだったり、季節の中でも切り替わりの季節。人生の節目は春ともいわれている。こういう季節だから色々な出来事があって、重松の筆でその人間模様が描かれるのだから間違いないわけで。 「ジーコロ」と「目には青葉」は間違いなく好き。「島小僧」はなんとなく千鳥大吾を思い出す。「せいくらべ」はちょっと卑怯やけど泣ける。 「ツバメ記念日」は考えさせられたなぁ。子供を可愛く思えない夫婦の問題は、個人の資質もあるけど社会環境にもあるってことか。 「子育て支援」って言うけど、育児はもっとプライオリティが高いものでどっちかというと「子育て世代の就業支援」という立ち位置で考えていかないと、少子化は解消されないのかも。
Posted by
相変わらず高いクオリティ。やっぱり春といえば出会いと別れに三寒四温な気温。これが人生というものなのかぁ。どれも名作揃いだった。
Posted by
