感染宣告 の商品レビュー
HIVに感染してもエイズの発症、そして死につながる確率は低くなっている。恐ろしい感染症ではなくなっていると思っていた。しかし、感染したら恐ろしいほど人生が変わるというのをこの本を読んで痛感した。 致死率が低くなる代わり、感染率は上がり続けている。みんなが「自分には関係のない病気」...
HIVに感染してもエイズの発症、そして死につながる確率は低くなっている。恐ろしい感染症ではなくなっていると思っていた。しかし、感染したら恐ろしいほど人生が変わるというのをこの本を読んで痛感した。 致死率が低くなる代わり、感染率は上がり続けている。みんなが「自分には関係のない病気」だと信じている。僕自身「感染の危険のある行為はしていない」から大丈夫だと信じている。 感染がわかるのが、エイズを発症してからという人が増えているそうだ。感染しているだけのときに検査で感染がわかれば発症を抑えることができる。積極的にHIV検査を受けるべきだというメッセージをもっと発信しなくてはいけないと思った。
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エイズになった人が皆同じようにふるまうわけでなく、一人ひとりの思いが違っていてそれぞれに苦しい思いを抱えている話。血友病の治療にあたる医師のひどい対応には驚いた。皆が皆そんな風ではなかったと思うけどやはり患者の立場は弱かったんだと思う。医は仁術。
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とても重かった・・・ でもいい勉強になったし、HIVに対する知識が増えて良かった。 それにしても色んな悩みに苦しんでいる人がいて、とても切なくなった。 そして感染率は低く死なない病気になっているとはいえ、とても特殊な恐ろしい病気だな、と思った。 ここにも書いてある通り、感染の仕...
とても重かった・・・ でもいい勉強になったし、HIVに対する知識が増えて良かった。 それにしても色んな悩みに苦しんでいる人がいて、とても切なくなった。 そして感染率は低く死なない病気になっているとはいえ、とても特殊な恐ろしい病気だな、と思った。 ここにも書いてある通り、感染の仕方が特殊だからだよな。。。 私は大丈夫なのか?ともちょっと考えるきっかけとなった。 自分に置き換えて、いろいろな事例を読んでたけど結論は出ないな、って思った。私も尋常ではいられなくなるだろう。。。 でも色んな意味で読んで良かった
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ひとつの出来事が自分の、そして相手の運命を変えてしまう。そのときにどれだけ相手のことを信頼し、寄り添いあえるか。相手の本当の人柄を知ることができるのは、嬉しいときでもなければ、人が多く集まっているときでもない。それは、まさに自分が苦しいときや辛いときに、その相手が手を差し伸べてく...
ひとつの出来事が自分の、そして相手の運命を変えてしまう。そのときにどれだけ相手のことを信頼し、寄り添いあえるか。相手の本当の人柄を知ることができるのは、嬉しいときでもなければ、人が多く集まっているときでもない。それは、まさに自分が苦しいときや辛いときに、その相手が手を差し伸べてくれるかどうかで決まる。重荷をいっしょに担いでくれるということは、もしものときは相手の人生までをも引き受けて生きていこうとすることを意味する。「人はいつ死ぬと思う。人に忘れられた時さ。」その言葉通り、この本の中で失われた命もまた、誰かの心の中で永遠に色あせることなく生き続けていくのである。ただ、ひとつ残念だったのは、(テーマ別に分けてはいるものの、)章立てとプロットがとびとびになっていたので、読み手としては読みづらく感じてしまったことだ。(読者が読みやすいように)編集しなおせば、十分に味のあるノンフィクションになるのではないかと思う。
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その数秒後、運命を一変させてしまう出来事が起きた。何年か後に恵吾にこのときのことをふり返ってもらっても、「ドラマのようにしか思えなかった」と語ることだ。著者である私自身、どう書いてもドラマチックになりすぎるという思いはあるが、聞いたとおりに話を進めよう。
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