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感染宣告 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

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2013/02/28

HIVに感染したことが不幸なのではなくて、それによって今まで信じてきたものが崩れ、壊されていくことがこの病気の怖さなんだと、初めて認識しました。 場面が行ったり来たりしますが、石井さんの文章は読みやすかったです。

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2013/02/26

サブタイトルの「エイズなんだから」がどうにも気になって手に取ってしまった。まんまと出版側の思惑どおり…。「エイズなんだけど」か「エイズだからこそ」でいいじゃんって内容の、HIV感染者を取材したごく一般的なルポ本。 それにしても、感染者であることを、一夜限りの情事の相手にはもちろ...

サブタイトルの「エイズなんだから」がどうにも気になって手に取ってしまった。まんまと出版側の思惑どおり…。「エイズなんだけど」か「エイズだからこそ」でいいじゃんって内容の、HIV感染者を取材したごく一般的なルポ本。 それにしても、感染者であることを、一夜限りの情事の相手にはもちろん恋人にも告げずに性行為をしている人がけっこういるって信じられない。周囲へのカミングアウトは本人の自由だけど、性行為をする相手への告知は当然の義務だと思う。

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2013/01/25

HIVに感染した人達のドキュメンタリー。 当然、内容は物凄く重たい。 ただ、HIVという病気に関しての認識を改めるには充分な、HIVの本当のところを啓蒙してくれる。 今や日本の医療にとってHIVは糖尿病と同じようなものらしい。ただ、性行為によって感染するという事がHIVとい...

HIVに感染した人達のドキュメンタリー。 当然、内容は物凄く重たい。 ただ、HIVという病気に関しての認識を改めるには充分な、HIVの本当のところを啓蒙してくれる。 今や日本の医療にとってHIVは糖尿病と同じようなものらしい。ただ、性行為によって感染するという事がHIVというものに、非道で無慈悲な病という印象を与えていると作者は言う。 確かに。愛を仲介した悲劇があるんだろうね。 自分に置き換えて考えてみると、パートナーから移されたらとか、パートナーに移してしまったとか、 どうすらんだろうと、愛というモノについて考えさせられる内容。 私はいい本だと思う。

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2012/10/26

HIVはもう致死の病ではなくなったのに、なぜこうまで人に恐れられるのか。 それは感染症だから。性感染症だから。 職業に貴賤がないように病気にだって貴賤はないはず。 「はず」が「はず」じゃなくなるまでの道のりはまだ長いと感じます。

Posted byブクログ

2012/10/10

話が入れ替わりながら展開するからすこしごちゃっとなるけど、明日はわが身と思っていても、その状況におかれてみなきゃわからないんだろうなぁ…

Posted byブクログ

2012/09/22

HIVウイルスに感染した方、その家族や恋人、彼らをサポートする医師やボランティアの方にインタビューして、HIVに感染した経緯と彼らの人生がどのように変化していったかを綴ったドキュメンタリー。 私自身、HIVという病気の知識に乏しかったので色々と勉強になりました。 例えば、投薬に...

HIVウイルスに感染した方、その家族や恋人、彼らをサポートする医師やボランティアの方にインタビューして、HIVに感染した経緯と彼らの人生がどのように変化していったかを綴ったドキュメンタリー。 私自身、HIVという病気の知識に乏しかったので色々と勉強になりました。 例えば、投薬によってHIVウイルスの量を減らせばセックスでの感染率はぐっと下がり、夫婦が子供を作ることも不可能ではないとか。 とはいえ、病気を宣告された時点での患者さんの認識は「エイズは死ぬ病気」であり、自分がその餌食になった絶望感は想像を絶するものだろうと思います。 そして、その恐怖や絶望感は、患者さんの周りの人間をも襲います。 エイズが、患者さんやその周りの人の人生を大きく狂わすのは、「セックスで感染する病気だからではないか」と石井さんは言います。 セックスとは、愛する人と行う愛を確かめ合う大事なコミュニケーションのひとつであり、愛する人との間に子供を授かるための神聖な行為です。 誰もが自然に行う愛の営みを奪われた恋人たちや夫婦の間に、何らかの亀裂や葛藤が生じることは想像に難くありません。 HIV感染を宣言された方たちの人生を垣間見ることで、正しい知識があれば恐れる病気ではないということと、エイズという病気の本当の怖さを知ることができました。

Posted byブクログ

2012/06/22

HIVに感染した人とその関係者のヒストリーが複数まとめられている。 感染しても必ずしも死ぬわけではない病になっているが、本人と関係者の人生をどう大きく変えたのか? 小説風の描写で綴られている。(なので、どうしても、ルポルタージュというよりドラマ仕立て) ただどこかに医療or...

HIVに感染した人とその関係者のヒストリーが複数まとめられている。 感染しても必ずしも死ぬわけではない病になっているが、本人と関係者の人生をどう大きく変えたのか? 小説風の描写で綴られている。(なので、どうしても、ルポルタージュというよりドラマ仕立て) ただどこかに医療orサポート団体関係者の言葉として「ライターはどうしてもドラマティックなネタを探すだろうが」と筆者に語ったように、確かにここに掲載された事例はどれもセンセーショナルである。 不特定多数との性交渉(同性愛、風俗店での勤務、売春など)、またそれにいたった心の闇も。(醜悪な容姿、親への恨み、等) が、「普通に」感染する人もでてきている、という点に言及しきれていない気がする。 そこまで踏み込んでいたらよかった。

Posted byブクログ

2012/03/20

HIVに感染した人々とそのまわりの人たちのドキュメント。 同性愛者の話等、読みにくい部分もありました。 僕は特に同性愛者なのに女性と結婚した男性の第4章とHIVに感染しながらも妊娠した女性に関する第5章がよかった。 いろんな意味ですごい勉強になりました。

Posted byブクログ

2012/02/04

取材は綿密なのに終わり方が三文記事風で、残念だが良著だとは思えなかった。取材対象からの聞き書きを本にするのに「彼の妄想かもしれない」というまとめ方では誠意を感じ取れない。それは全てのエピソードにあてはまるリスクなのだから、気に入らないエピソードだけ免責事項を付記するのは妙だ(逆に...

取材は綿密なのに終わり方が三文記事風で、残念だが良著だとは思えなかった。取材対象からの聞き書きを本にするのに「彼の妄想かもしれない」というまとめ方では誠意を感じ取れない。それは全てのエピソードにあてはまるリスクなのだから、気に入らないエピソードだけ免責事項を付記するのは妙だ(逆にカットしなかったことは著者の誠意だと思う)。全編を通じて、書かれることで救われる当事者がいるということは理解したが、その救われる人の代わりに傷付く当事者がいることも想像がついた。それだけHIVの問題が難しいということでもあり、果敢なテーマ設定には敬意を表したい。

Posted byブクログ

2011/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現代の日本でHIVウイルスに感染しているということは、「=死」ではなく、糖尿病と同じようもの。 毎日きちんと薬を服用していたら死にはしないし、日常生活は無論、肉体関係を持ってもめったに感染しない。 だから自分の恋人が感染しても平気かというと、そこで感染源が問題になるんだよなぁ・・・。 HIVが危険じゃないとわかっても、乱交パーティーや売春で感染したという人間に、日頃から特定のパートナーとしか関係を持たない人間が心から同情するのは、難しい気が・・・。これがこの本を読んで一番感じたことでした。 でも、HIVに感染しても幸せに暮らしている人もたくさんいるという看護師さんの言葉が真実だと思いたい。

Posted byブクログ