ゴールデンスランバー の商品レビュー
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青柳が森田から言われたことを思い出す場面が何回もあってそこで青柳の中の森田の存在の大きさが分かっちゃう…なのに死んじゃう…森田……。みんなの助けがあって逃げ切れたのはそりゃあそうだけど一番最初に手を差し伸べたのは森田だから彼が亡くなってしまったことがすごく悲しい。
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2冊目の伊坂さんの作品。 とても面白かったです。 機会があればとりあえず読んでみて欲しいです。 ドキドキ、ワクワクです。(笑)
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あまり好きな作家ではないと思っていた伊坂幸太郎。『アヒルと鴨のコインロッカー』や『砂漠』を読んでそう思っていた。しかし、この『ゴールデンスランバー』は素直に面白いと思った。 ケネディ暗殺になぞらえた金田首相の暗殺。身に覚えのない罪にかけられようとする青柳雅春。もし自分が青山雅春...
あまり好きな作家ではないと思っていた伊坂幸太郎。『アヒルと鴨のコインロッカー』や『砂漠』を読んでそう思っていた。しかし、この『ゴールデンスランバー』は素直に面白いと思った。 ケネディ暗殺になぞらえた金田首相の暗殺。身に覚えのない罪にかけられようとする青柳雅春。もし自分が青山雅春だったら、もし事件の視聴者だったら…。登場人物への様々な仮想体験を通じて、過激な監視社会をどう捉えるかが読者に問われている。一種の思考実験のような作品だ。 また、日本が首相公選制を採用している設定なのも興味深い。金田首相は国民での選挙による民意で選ばれたために、パレードが行われる図式となっている。翻って菅首相は民意で選ばれているのだろうか。選挙時に総裁だった安倍晋三が民意で選ばれたと言うことはできても、菅義偉は民意で選ばれたと言えるのだろうか。 現実世界では考えにくい思想も、このような現実とSFの中間作品のような名著を通じて、思考を張り巡らせることができる。
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首相パレードでの爆殺事件、身に覚えのない証拠が次々と報道され、警察は市中でも銃撃、暴力おかまいなしで追いかけてくる。理不尽な状況が次々と襲いかかる主人公・青柳雅春の逃走劇を描いた678頁の巨編。 あまりのスリルに、後半から一気に一日で読み切りました。 セキュリティポッドが街中に...
首相パレードでの爆殺事件、身に覚えのない証拠が次々と報道され、警察は市中でも銃撃、暴力おかまいなしで追いかけてくる。理不尽な状況が次々と襲いかかる主人公・青柳雅春の逃走劇を描いた678頁の巨編。 あまりのスリルに、後半から一気に一日で読み切りました。 セキュリティポッドが街中に置かれた監視社会、巨大な陰謀が一人の人間を追い詰めるという、リアルと非現実のギリギリの世界設定がすごい。 青柳雅春と樋口晴子、事件の三日間、学生時代、事件から三ヶ月後、20年後。人物・時間軸が変わる中、スリルにドキドキし、時にセンチメンタル、ノスタルジーに浸ります。 そして最後に、物語のいろいろな「点」が「線」になり、「面」となり、そう来るか!と思わせる。 「アヒルと鴨のコインロッカー」同様、伊坂ワールドにどっぷり浸かりました。 そして舞台は仙台市。 東二番丁通り、北四番丁、八乙女駅、七北田川…。 情景が浮かぶアドバンテージをもらい作品を楽しめました。 好きな言葉 「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」 「偉い奴らの作った、大きな理不尽なものに襲われたら、ままぁ、唯一俺たちにできるのは、逃げることくらいだな。」 そして 「だと思った。」 です。 映画では青柳雅春を堺雅人、佐々木一太郎を香川照之とあの二人が主要キャラを演じていますが、樋口晴子は竹内結子…今観るのはちょっと辛いかな。
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久々のハードボイルド小説だったので、読み進めるのに時間がかかってしまいました 評判通り、伏線の回収が素晴らしい作品でした 緊迫する場面と学生時代ののんびりとした場面の差の大きさに、何とかついていきながら引き込まれていきました 登場人物が個性豊か 青柳くんは、容疑者にされても、根のいい仲間が手を貸したくなるような主人公でした 初志貫徹、森田森吾の「逃げろ」を全うした青柳くんは「たいへんよくできました」と思いました 映画も気になったので、観てみようと思いました
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伊坂幸太郎さんの本屋大賞受賞作であるゴールデンスランバーを読みました! 登場人物のキャラ設定やそこから繰り出されるユーモアが今回もキレッキレでした! 巨大な敵が襲ってきたら逃げるしかないといった意味合いのセリフがありますが、この作品を読んで、自分の正義が全て他人に伝わるわけで...
伊坂幸太郎さんの本屋大賞受賞作であるゴールデンスランバーを読みました! 登場人物のキャラ設定やそこから繰り出されるユーモアが今回もキレッキレでした! 巨大な敵が襲ってきたら逃げるしかないといった意味合いのセリフがありますが、この作品を読んで、自分の正義が全て他人に伝わるわけではないということに気づかされました。 今回は主人公の青柳雅春は無罪にも関わらず警察に追われることになってしまっているため、読者である僕は警察に嫌悪感を抱きましたが、自分の正義だけが全て正しいわけではないということは学びとれると思いました。 しかし、その中でも主張をし続けることで自分に信頼をおいてくれる人間は少数出てきてくれるということにも気づきました。そういう人たちを大事にしていこうと思いました。 にしても、今まで十数冊伊坂幸太郎さんの作品は読んできましたが、今回は圧巻でした! 最高です!
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ケネディ暗殺がモチーフ。 巨悪の渦に巻き込まれて首相暗殺の犯人に仕立てられてしまう主人公。 仲間に助けられながら見えない敵から逃げ切ろうとする姿が、元に戻りたいのに戻れないやるせなさをアビーロード収録の表題曲に載せて描かれている。 自分自身が追い立てられていくような臨場感と...
ケネディ暗殺がモチーフ。 巨悪の渦に巻き込まれて首相暗殺の犯人に仕立てられてしまう主人公。 仲間に助けられながら見えない敵から逃げ切ろうとする姿が、元に戻りたいのに戻れないやるせなさをアビーロード収録の表題曲に載せて描かれている。 自分自身が追い立てられていくような臨場感とスピード感❗️ いやぁ、またすごい作品に出会えたもんだ
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読み応えあり。登場人物多いからメモった。 構成が好き。伏線があって回収するとことか。 アイドル、そこかよ。と。 ハッピーエンド…とは言い切れないけど、両親、晴子さんには分かってもらえる終わり方。 佐々木一太郎、後半出てこない。 今の世の中でもあるのかね殴ったり撃ったり。 主人公、堺雅人がチラつく笑。
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途中は面白かったが、最後が切なすぎて・・・。 悪いことはしてないのにあんな生活を送るだなんて。 最後もいろいろと明らかになると思っていたので謎がいっぱい残った感じだった。 あまり心に残らない作品。
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人間にとっての武器は、信頼と習慣 まさに、誰を信頼して生きていくのかが問われていた。 警察や政府が絶対に正しいと思い込んでいる日本人はなんと多いことだろう。 自分で考えもせず、ただ言われたことを鵜呑みにして生きている。 利用されていることに気づかなければならない。 そして、自分...
人間にとっての武器は、信頼と習慣 まさに、誰を信頼して生きていくのかが問われていた。 警察や政府が絶対に正しいと思い込んでいる日本人はなんと多いことだろう。 自分で考えもせず、ただ言われたことを鵜呑みにして生きている。 利用されていることに気づかなければならない。 そして、自分の頭で考えて、自分の答えを見つけて生きていかなければいけない。
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