1,800円以上の注文で送料無料

愛という病 の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/11/29

新潮文庫の病シリーズ第3弾。「新潮45」の連載をまとめたもの。著者が批判している「オヤジ」週刊誌ではないものの、やはり読者層としてはオヤジをターゲットとしているこの雑誌だからこそ、意味がある連載だったのだなあ、と思う。読者への呼びかけ「諸君」というのがいいねえ。蒙を啓かれる、とい...

新潮文庫の病シリーズ第3弾。「新潮45」の連載をまとめたもの。著者が批判している「オヤジ」週刊誌ではないものの、やはり読者層としてはオヤジをターゲットとしているこの雑誌だからこそ、意味がある連載だったのだなあ、と思う。読者への呼びかけ「諸君」というのがいいねえ。蒙を啓かれる、というか、思わぬ切り口に納得したり疑問を抱いたり。自分を省みる、という点でもとても有意義な時間をくれる本だなあ。

Posted byブクログ

2013/02/14

「女とは?」というこの究極の問いに、中村うさぎが様々な視点から答え"ようとする"一冊。その効能(?)は解説の指摘が的確。p285「性役割に馴染めなかったオトコオンナたちに、うさぎさんは何と闘えと言っているのか。それは、本文中にもたびたび登場する「オヤジ」というやつだろう。〜略〜闘...

「女とは?」というこの究極の問いに、中村うさぎが様々な視点から答え"ようとする"一冊。その効能(?)は解説の指摘が的確。p285「性役割に馴染めなかったオトコオンナたちに、うさぎさんは何と闘えと言っているのか。それは、本文中にもたびたび登場する「オヤジ」というやつだろう。〜略〜闘う相手はもっと観念的なもの、社会にはびこる「オヤジの常識」だ。」p288「Cancam女にも、エリートパパにもなれなかった外れオトコオンナ達は、舗装されていないけもの道を歩き続けるしかないのだ。〜略〜そんな人々に、一緒に強く生きようぜとハスキーボイスでエールを送り続けているのが、うさぎさんの本なのだと思う。」要は旧来の凝り固まった「女」像からの解放を目指しているんだと思う。 中村うさぎ、そして彼女を支持する読者を苦しめるのは、この観念的な「オヤジ的なるもの」だ。「自分棚上げ精神」を持ち、「こうあるべきだ」を振りかざす「オヤジたち」。そのオヤジたちが唱える「女のあるべき姿」に順応できる素地のない人は、社会が求める自分と現実の自分にもがき続けることになる。「男」や「女」といった枠組みに拘るのは往々にして「オヤジ」たちであり、そのくせこの「オヤジ」たちは自分を傍観者に位置付けるのだ。 男の論理は基本的に自分が中心であるため極めて単純明快。一方の女は「女」であるが故に求められる役割やらそれに反する自意識やら、不一致要素がたくさん。これが女を苦しめる要因の一つであるような気がする。

Posted byブクログ

2012/10/10

もうエッチ(ぶっち)ぎりに愛餓エロ探究だね。「マイ・エロツボ」、これを読んだ図民のあなたのツボは何ですか?

Posted byブクログ

2012/03/07

幸福になるには自分をしることのほかに道はない。 男と女二つの間にさまざまな人がいる。愛とジェンダー。著者が日常感じている男と女の疑問を感じ考え結論を述べている痛快エッセイ。

Posted byブクログ

2012/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んだ時期*2012年1月9日~下旬 “飽きた人は、読んでくれなくても構わないのよ。いや、ホント、興味がなければ無理して読んでくれなくていいから。”

Posted byブクログ

2011/07/16

うさぎさんの容赦ない自己を追求する姿勢には頭が下がります。私にはここまで突き詰めることは出来そうにないなあ。 彼女は答えにたどり着けるんだろうか。

Posted byブクログ

2011/06/20

身につまされて痛すぎる。 「そうそう、そうなの。わかるわかる!」という部分と、「どうしてもそこは理解できない」という部分が入り交じっている。 でも、すごく考えさせられる。

Posted byブクログ

2011/01/28

中村うさぎの本を読むと、彼女の持つ「女の業」と「文筆業の者の業」に圧倒される。 女という地獄巡りの果てに、彼女はどこにたどり着くのだろう。

Posted byブクログ

2010/12/30

鋭い (中村)うさぎさんというファンタジックな名前とは かなり印象の異なる本質を見抜くような鋭い意見 愛(を求める)という言葉からは夢見がちな印象を受けるのに 内容からは徹底したリアリストぶりがうかがえる 勝手に想像したものとの落差も手伝ってとても面白い 男らしさ・女らしさと...

鋭い (中村)うさぎさんというファンタジックな名前とは かなり印象の異なる本質を見抜くような鋭い意見 愛(を求める)という言葉からは夢見がちな印象を受けるのに 内容からは徹底したリアリストぶりがうかがえる 勝手に想像したものとの落差も手伝ってとても面白い 男らしさ・女らしさという枠に縛られること、 露出という防御、 自分で選んだ人生の対立項の脅威、 関係性の中での自己確認としての愛情etc… 問題の本質を射抜く意見とストイックさ デリヘルだかウリセンだか整形だかしらないが この人は真面目で真実だけを求めて生きている 妥協のできない人…という印象 何だか天命の課題を研究する研究者のような感じがします

Posted byブクログ