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どんぐり姉妹 の商品レビュー

3.4

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2012/04/09

ああ、よしもとばななだなあ、というかんじ。ただ、いままでだったらぐり子さんが恋をしたり、新しく踏み出す一歩まで描かれていたのが一歩の手前で止まっている。それには賛否あるだろうけれど、わたしは全然嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2012/03/18

こういう作品だったと言葉では確定しにくいけれど 読みながら、何箇所か知らないうちに泣いていた。 自分で気がついていながら、または無意識の世界で 知らず知らずのうちに傷つけられていた自分の 魂に対してばななさんの文章がふわっと触れてくる 瞬間に涙が出てきていると思う。 私は現実的だ...

こういう作品だったと言葉では確定しにくいけれど 読みながら、何箇所か知らないうちに泣いていた。 自分で気がついていながら、または無意識の世界で 知らず知らずのうちに傷つけられていた自分の 魂に対してばななさんの文章がふわっと触れてくる 瞬間に涙が出てきていると思う。 私は現実的だしナイーヴではないけれど それであっても生きているということは動き続け 様々な他者とのやりとりや自分で自分を好きになれなかったりして 自分の事を大事に出来ていないことが多い。 時々「疲れた」とひとりごちている。 そういう細かいささやかな澱のようなものが静かに静かに私の中に たまってくると動けなくなったりする。けど自分では気がついていない。 そういった部分にばななさんの文章は水中に届く光のように、 静かに注いでくる気がする。

Posted byブクログ

2012/03/11

どん子とぐり子~どん子とぐり子の2歳違いの姉妹はどんぐり姉妹という名でwebsiteを開き,メールボランティアをしている。妹がサイトとメールを管理し,女性誌のライターの姉が返事を書く。二人が生まれた産婦人科の裏庭で生まれるまで父がどんぐりを拾っていたことから名付けられたが,ぐり子...

どん子とぐり子~どん子とぐり子の2歳違いの姉妹はどんぐり姉妹という名でwebsiteを開き,メールボランティアをしている。妹がサイトとメールを管理し,女性誌のライターの姉が返事を書く。二人が生まれた産婦人科の裏庭で生まれるまで父がどんぐりを拾っていたことから名付けられたが,ぐり子が10歳の時,ジョギング中に生鮮魚介を運ぶ大型トラックに撥ねられて死亡して,静岡のおじさんのお茶農家を手伝っていたが,おじさんが心筋梗塞で亡くなって,医師に嫁いでいる母方のおばさんに引き取られたが窮屈で姉が家出して母方のおじいさんが一人で暮らしているマンションに移り,適度な距離を置いて懸命に介護に励んだ。おじいさんが亡くなって,二人にマンションが残され,取り敢えず二人で住み続けるが,ライターという仕事があり恋愛に忙しい姉と違って,やることがない私のために始めた仕事だ。もうし暫くこのままで良いかと思うのだった~いつ,どこで終わっても大丈夫だな。「小説新潮」掲載されたが,だらだらと書き綴っていって約束の枚数が来たら,切り上げてまとめればよい。折り込みで付いている写真は何だろうか,要らないんじゃない。ソウルの徳寿宮奧の現代美術館の写真?

Posted byブクログ

2012/02/24

どんぐり姉妹~姉のどん子と妹のぐり子~がはじめたのはたわいのないメールのやり取りを無償でするボランティアのようなもの。 両親の死からそこに行き着くまでの姉妹の物語とぐり子の幼馴染・麦くんの死の予感。 うーん、先日読んだ吉本ばなな時代の小説とどこがそんなに変わっているのか私にもよく...

どんぐり姉妹~姉のどん子と妹のぐり子~がはじめたのはたわいのないメールのやり取りを無償でするボランティアのようなもの。 両親の死からそこに行き着くまでの姉妹の物語とぐり子の幼馴染・麦くんの死の予感。 うーん、先日読んだ吉本ばなな時代の小説とどこがそんなに変わっているのか私にもよく分からないのだが、何故かしっくりこない。 作者の小説は好きだからたくさん読んでいるが、その中では印象に残りにくい作品かも。 独特の世界観は好きだが、どなたかも書いておられたが中途半端な感じがする。もっと遠くへ飛ばしてくれるかもう少し現実に沿うか。 期待してしまうから残念な気持ちもひとしおなのです。

Posted byブクログ

2012/02/17

さくっとするっと短時間で読了。 しかし ほっこりしたり考えたり ばななさんの世界観に浸ることができました。 そして相変わらず 食べ物の描写が美味しそうすぎる( ̄〜 ̄)

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2012/02/15

なんだか、いつものスピリチュアルな感じ。 嫌いじゃないけど・・・ たまに押し付けがましくて、言い訳がましいんだよね。 なんて、言って、新刊みかけたら、絶対読むけどね。 一日で読んでしまった。 たわいんたわいのない会話が人生には大事、 みたいな事は共感!

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2012/01/14
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図書館にて。 相変わらずの独特の言い回し、作品によっては鼻につく感じがしていたけれど、この作品ではそれほど気にならなかった。 でも、なんだろ、思ってたら夢に出てきたとか、その人に現実で会えたとか、スピリチュアルっぽい内容ってやっぱり毎回だときついなあ…嫌いではないんだけど、登場人物のキャラクターも、会話の言葉選びもちょっと私の生きている世界にはない気がして、おとぎ話を読んでいるよう。

Posted byブクログ

2011/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よくわからなかった。 社会とうまく付き合えない妹が初恋の相手の死を夢のお告げで知って、それを超えて一歩踏み出していく。 傷ついて立ち直れずにいる人にそれでもいいんだよ、て言っているのかなんなのか。 よしもとばななは読むタイミングが大事だな、と。 自分が落ちてたり癒されたいときにはいいんだろうけど ポジティブなときとか元気ありあまってるときとか、 反対に癒しなんてそれすら鬱陶しいてときにはだめだな、と。

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2011/11/06

人と住むこと 「最近はいいものだなと思うようになったよ」 とか 箱根の温泉 とか よしもとばななさんの本は 運命 と またおもった そして 歩いている人の髪が風に揺れること と 人が死ぬこと は 同時に起こっている 自分がかなりいい状態に...

人と住むこと 「最近はいいものだなと思うようになったよ」 とか 箱根の温泉 とか よしもとばななさんの本は 運命 と またおもった そして 歩いている人の髪が風に揺れること と 人が死ぬこと は 同時に起こっている 自分がかなりいい状態にいることがわかった本

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2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どん子とぐり子、どんぐり姉妹がネットでメールのやりとりを通して人々の心を癒す物語なのかな?と思って読み始めたのですが、ネットでの絡みは少しでどん子とぐり子2人の姉妹関係を妹のぐり子視点で描かれていました。つまりどんぐり姉妹の癒しに焦点があたってました。 幼い頃両親を失った後の人生でうまれた悲しみや心の傷を、どん子ぐり子2里の姉妹関係、ネットでの相談、夢と現実に出会った人々のシンクロニシティの中で癒していく再生の物語でした。 もう少しネットのエピソードがあったほうが物語に深みが出たのでは?という物足りなさも無きにしも非ずでしたが、ぐり子と麦君の初恋のエピソードがとても甘くて切なくて泣かせて、深く胸をうつものがあり、これだけでも充分読んだ甲斐があったなぁ、と思えました。かえってごちゃごちゃしたエピソードがあるとこの肝心な部分が薄れるので敢えて簡潔にしたのかな?とも思えました。 どん子の彼のお母さんが韓国人という縁で、2人で韓国旅行に行って徳寿宮を歩いたり、韓国料理(サムゲタンや骨付きカルビなど)を食べたりするエピソードが含まれてて、在韓者としてはうれしかったです。 ただしどん子が「彼は私のヨンさま、私のウォンビン。」 と言ってる所では思わず 「どん子ちゃんそれは錯覚だよ!ヨンさまもウォンビンもテレビの中だけに存在するんであって現実の韓国にはどこにもそんな男性いないよ~っ。そもそも彼は半分日本人で日本に住んでるんだ。生粋の韓国男子はもっと手ごわいぞ。優しいのは最初だけ、最初だけだぜ~!」と必要以上に突っ込みいれてしまってそんな自分に呆れてしまいました。(笑)でもまあ、刹那の恋に生きるどん子だからそうやって錯覚したままでもいいんだよな、って納得してしまいました。 「恋の最初の頃がいい」というどん子の気持ちにも共感できたし、初恋の麦君の面影を大切にしているぐり子の気持ちも深く共感できて、読後はゆったりとほっこりした気分に満たされました。

Posted byブクログ