どんぐり姉妹 の商品レビュー
去年の11月に出た、よしもとばなな氏の最新刊。 このところ立て続けによしもと氏の本を読んでいるが、ここ数年の作品は同じようなものばかり書かれている印象がある。 どん子とぐり子の姉妹は、子どもの頃両親を事故で失い、親戚の家をたらいまわしにされてきた。その影響で、いささか変わったとこ...
去年の11月に出た、よしもとばなな氏の最新刊。 このところ立て続けによしもと氏の本を読んでいるが、ここ数年の作品は同じようなものばかり書かれている印象がある。 どん子とぐり子の姉妹は、子どもの頃両親を事故で失い、親戚の家をたらいまわしにされてきた。その影響で、いささか変わったところのあるふたりは、「どんぐり姉妹」というサイトを立ち上げ、誰からのどんなメールにも返事を書くという仕事を始める…。 ざっとこんな筋だが、肝心のメールはたいして物語には出てこない。 ただただよしもと氏お得意の、死んだ人を悼む気持ちで心も体も放浪する主人公たちの再生と、姉妹の深い絆が、中学生の作文のような文章で描かれるが、この主題は、これよりすぐ前に出版された『もしもし下北沢』とまったく同じではないか。 よしもと氏の死と再生の主題の集大成は、『王国その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』にあると、わたしは思う。作家は繰り返し同じ主題を書き続けるとは言うものの、それは新しい何かを提示できてこそだ。 そろそろ違うものを書く努力が必要なのではないか。才能あふれる人であるのだから。最近、よしもと氏が日本の文壇から注目されていないのも、そこに原因があるのではないか。
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立ち読みで読了。 まーばななさんだなっと。 メールしてきた人に癒しメールで返信とか、現代にはいいかも。
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なんだかぼんやりした印象の話です。 両親を失い、祖父を失った姉妹が、 他人とのささやかなメールのやりとりをしながら、 少しずつ心身ともに回復していく話。 と、自分で書いておきながら、 このあらすじ、なんだか違う気がする。 もっとメールがキーアイテムになる話なのかと 勝手に思い...
なんだかぼんやりした印象の話です。 両親を失い、祖父を失った姉妹が、 他人とのささやかなメールのやりとりをしながら、 少しずつ心身ともに回復していく話。 と、自分で書いておきながら、 このあらすじ、なんだか違う気がする。 もっとメールがキーアイテムになる話なのかと 勝手に思い込んで読んだ私が間違っていたのかも。
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なんでもない なんでもない毎日を綴った話 なんでもない毎日に幸せを感じること それだけ 僕の友人に読ませたい作品だった
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母の介護で明け暮れた後の喪失感は深刻でした。ようやく落ち着いたと思っていましたが、これで立ち直ったかも?癒されました。
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ばななさんの本にある、スピリチュアルな部分が時々すきで時々とても苦手ですが、今回は心地よかったです。麦君とのお話がとても読んでいてやさしい気持ちになれました。ばななさんの作品独特の心地よい不思議な気分を味わえました☆ただ、中の写真には人物を入れないでほしかったです。。
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近頃のよしもとばななは、まるで私の心の中を覗いているみたいだ、 とか、何所目線か分からないけど言ってみる。 幸せだなぁ、と日々思いながら生きていたい。
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いつにも増してスピリチュアル色が濃い物語上で、きちんと人生を生きていくことがロマンだといっているところが、かっこいい。
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「どん子」と「ぐり子」という名の姉妹、 ここからこんな物語を紡ぎだす、吉本ばななはやっぱり凄いと思いながら読み進みた。 今が、幸せだから、未来が不安になる、 そんな誰もが感じたことのある感情が、さらさらと綴られていた。
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姉:どん子と妹:ぐり子の二人のお話。ぐり子の語りが中心。 これまでの壮絶な人生さえも、恨むこともなく今を穏やかに過ごすことにできる大きな何か。 綺麗な沖縄の表情、韓国のエネルギーあふれる様子、逗子の海岸。おいしいものを食べて、空と風を感じて、生きていることをこの両手で感じた...
姉:どん子と妹:ぐり子の二人のお話。ぐり子の語りが中心。 これまでの壮絶な人生さえも、恨むこともなく今を穏やかに過ごすことにできる大きな何か。 綺麗な沖縄の表情、韓国のエネルギーあふれる様子、逗子の海岸。おいしいものを食べて、空と風を感じて、生きていることをこの両手で感じたいと思った。
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