どんぐり姉妹 の商品レビュー
よしもとばななさんの作品をはじめてよんだ 大人になるまでの経験によりどこか不安定な姉妹 妹の目線で語られていく話は、現実なのか想像なのか読者も迷うような話 生きていく上で後悔含めていろいろな思いを抱えることもあるが、それがあるから今の自分があるわけで 疲れてしまったら一度やすんで...
よしもとばななさんの作品をはじめてよんだ 大人になるまでの経験によりどこか不安定な姉妹 妹の目線で語られていく話は、現実なのか想像なのか読者も迷うような話 生きていく上で後悔含めていろいろな思いを抱えることもあるが、それがあるから今の自分があるわけで 疲れてしまったら一度やすんで、生きることをゆっくり咀嚼しながら過ごしていきたいな、て思った
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よしもとばなな、初めて読んだのがこれでよかったと思った。 おじいちゃんに、 「家に人がうろうろしてるの嫌じゃないですか」 と聞く場面がすき。 こういう"柔らかい愛"を見つけるために生きたいと思えた。
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海の色や葉っぱの緑の色、おじいさんと暮らした家のにおいがしてきた。 どんさんとぐりさんは今とても幸せそうで、先のことはわからない、色んなものを積み重ねて今幸せにしているんだなと思ったら救われるような、沁み渡るような気持ちになった。 何かを分け合うような、寄り添うような暮らしがそう...
海の色や葉っぱの緑の色、おじいさんと暮らした家のにおいがしてきた。 どんさんとぐりさんは今とても幸せそうで、先のことはわからない、色んなものを積み重ねて今幸せにしているんだなと思ったら救われるような、沁み渡るような気持ちになった。 何かを分け合うような、寄り添うような暮らしがそういう風に感じさせるんだろうなと思った。 誰かを亡くしてその存在がエネルギーのようなものになることを考えると、もう2度と会えない訳ではなくて次に自分がそういう存在になった時はまた会えるし、もっともっと自由だからずっと一緒にいることもあり得るのかな、とこの本を読んだ後でぼんやり考えたりしました。
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2人だけの家族がいろんなことを考えながら生きていることが伝わってきた。家族とは、生きるとは、を考えられる作品。
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両親を早くに亡くした、姉と妹の話。 妹は奔放な姉の姿を見ながら、愛のある目線で冷静に見つめる。これまでのことと向き合いながら、自分の内面・生活を整理し、初恋の人とも気持ちを通わす。 ぐり子の内面は、今の私には呑まれてしまいそうなくらい、危うかった。 私はどん子の恋愛観に共感してしまう。 彼女のようなしなやかさは持ち合わせていないけれど。
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本の終わりの文章そのままだけど、旅をしてる時もしてない時も、旅をするように生きたいなあ、としみじみ思った。 どんぐり姉妹のメール業の話かと思うけど、本当にそれが彼女たちの人生の一部であるだけで、話の中でも、重要ではあるけど中心ではない。サバサバして、男を切らさず恋愛体質だけど結婚できないお姉さん、すごく好きだなあと思った。 日常のさりげなさと儚さと美しさが、いつも通り一番きれいで押し付けがましくない形で表現されている。なんでこんなに優しい話を、優しい言葉で紡げるんだろう。本当に吉本ばななの作品を読むことで、生きるのが少し楽になるし、生きることがすごく希望のあるものだと思える。高校生の時も、30を越えた今も変わらず、純粋にそういう前向きさをもらえるので、本当に一生読んでいたいなと思うんだよね。
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幼い頃に事故により両親を亡くした姉妹が、ふたりで共に頑張って生きていくお話。 そんなふたりがネットで「どんぐり姉妹」として相談事などを匿名でメールを送れて、だれかに話したいけれど知っている人には話したくない時にちょうどいい、というサイトを運営する。 ぐり子ちゃんが返信の内容を考え、どん子ちゃんがその内容を上手くまとめて返信する。 妹のぐり子ちゃんの考え方にものすごく共感した。あまりにも共感しすぎてちょっとびっくりしたくらい。 ある一通のメールが来た後、ぐり子ちゃんの初恋の人である麦くんが亡くなったという夢を見て、ぐり子ちゃんは麦くんの現在が気になり始める...。 そのぐり子ちゃんの初恋の話に泣いてしまった。 私の初恋の人は名前も顔も覚えてないし、今どこにいるかもわからないけれど、この世界のどこかで元気に暮らしてたらいいな。
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現実と夢と思い出が混ざった、不思議なストーリーだった。 「だれかにメールしたいけれど、知っている人にはしたくないというときにちょうどいい存在」という理念で、お悩み相談室のようなサイトを経営している、どん子ちゃんとぐり子ちゃんの「どんぐり姉妹」。 どうやって収入を得てるんだろう?と...
現実と夢と思い出が混ざった、不思議なストーリーだった。 「だれかにメールしたいけれど、知っている人にはしたくないというときにちょうどいい存在」という理念で、お悩み相談室のようなサイトを経営している、どん子ちゃんとぐり子ちゃんの「どんぐり姉妹」。 どうやって収入を得てるんだろう?という野暮な疑問もありつつ、自分にも「だれかに聞いてほしいけど、知り合いには話したくない」みたいなことはあるので、コンセプトはすごくいいな〜、と思った。どんぐり姉妹からのお返事も、悩みが解決するようなズバッとした回答ではなく、相手への共感に満ちているのがよかった。私もどんぐり姉妹にメールで聞いてほしいこともあるし、自分もどんぐり姉妹のように誰かの話を聞いてお返事するのもいいな、と思った。
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常に恋愛をしていたいのに本当の愛は知りたくない姉と、静かに内側に潜るように自らを見つめる妹。二人の世界との関わり方は対照的だけれども、どちらも自分に通じるところがあるような気がする。 生と死、夢と現を行き来するのはなにも特別なことではなく、私達は無意識のうちにそういうことをやりの...
常に恋愛をしていたいのに本当の愛は知りたくない姉と、静かに内側に潜るように自らを見つめる妹。二人の世界との関わり方は対照的だけれども、どちらも自分に通じるところがあるような気がする。 生と死、夢と現を行き来するのはなにも特別なことではなく、私達は無意識のうちにそういうことをやりのけていて、それが"生きている"という状態なのかもしれないと思う。
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十代で両親を亡くした姉妹(姉のどん子と妹のぐり子!)の話。成長途中で突然事故で両親が死んでしまったためか姉妹ともちょっと不安定というかアンバランスなところがあるのですが、自分(たち)にそういうところがあるというのは冷静に分かっていて、そんな風でもなんとか暮らして行けるよう、独特の...
十代で両親を亡くした姉妹(姉のどん子と妹のぐり子!)の話。成長途中で突然事故で両親が死んでしまったためか姉妹ともちょっと不安定というかアンバランスなところがあるのですが、自分(たち)にそういうところがあるというのは冷静に分かっていて、そんな風でもなんとか暮らして行けるよう、独特の過ごし方をしています。全編妹の目線で語られるのですが、不思議なんだけれどそういう気持ちは分かるような、分からなくても想像できるような、そんなお話でした。
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