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A3 の商品レビュー

4.3

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

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2011/05/09

オウム騒動が一体なんだったのか、オウム自体への考察の不徹底さを含めていろいろ考えさせられる良い本だと思う。その感情過多、あまりにも感傷的な文面などちょっと首をかしげる部分も多いが、いわんとすることに一理ある。これだけオウム信者に肉薄したジャーナリストはいないのではないか。

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2011/05/02

2011.4.30 図書館 多面的なものの見方はとても大切。こいつが悪者だって見付けてそれで終わりではダメですね。そこから色々考えていかないと。盲目であること、最終解脱者であること、絶対的な教祖であることによって、側近から捻じ曲げられた情報が入力され、より危機感を募らせ、エスカ...

2011.4.30 図書館 多面的なものの見方はとても大切。こいつが悪者だって見付けてそれで終わりではダメですね。そこから色々考えていかないと。盲目であること、最終解脱者であること、絶対的な教祖であることによって、側近から捻じ曲げられた情報が入力され、より危機感を募らせ、エスカレートして行ったというのは、面白い見解と思う。国家とか企業とかでもこの傾向ってあると思う。

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2011/04/30

森達也さんの仕事はいつも素晴らしいので追いかけている。A3は本で出た。しかしながら、今の僕にオウムについての分厚い本を一冊読み切る時間はないので、最初と最後だけ読みました。相変わらずとても大切で信頼できることが書いてあります。

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2011/04/24

確かに、あの事件は何だったのか。何も解明されていないのではないか。 いや、そういったことすら、誰も気していないように思う。誰もが知っている事件なのに、実は誰も何も知らないと言えるのかもしれない。

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2011/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Aシリーズも3作目。オウム事件の本丸、麻原被告へと視点を移している。森さんが言いたいことは『A』の時から全くぶれていない。世間の大勢が目を向けようとしないものや価値にこそ目を向け、留まることの重要性を示す。ただし、世間の大勢はやはりこれをことごとく無視し続けている。森さんも少し息切れしてきているのか。ぶれない主張に新鮮さを求めるのは間違っているのかもしれないが、やはり『A』の衝撃と比較したり、題材に関する基礎知識の必要性を考えると、この作品から森さんの著書に入るのはあまり薦めない。『A』や『王様は裸だと言った~』から入るのがベターか。

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2011/09/18

読み終わったら、自分の立っている地面がぐらぐらしている感じがした。 息苦しい。「読むぞ」と気合いを入れて、体調の良い時に読まないと、 最後までたどり着けなかったかも。 「悪人であっても公正な裁判を受ける権利はある」 「断罪して終わりじゃ、同じようなことがまた、別の姿ででてくるだけ...

読み終わったら、自分の立っている地面がぐらぐらしている感じがした。 息苦しい。「読むぞ」と気合いを入れて、体調の良い時に読まないと、 最後までたどり着けなかったかも。 「悪人であっても公正な裁判を受ける権利はある」 「断罪して終わりじゃ、同じようなことがまた、別の姿ででてくるだけ」 警察・検察・裁判所・マスメディアを盲目的に信じるのではなく、 自分の頭で考え続けること・・・考えてもわからないかもしれないけど、 考え続ける。楽な方へ流されがちな私には、大変だけれど。 「恐怖」し「憎悪」し「暴走」する集団には決して飲み込まれたくない。

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2011/03/02

メディアに黙殺されている事の多いこと、多い事。そして、ここに書かれている事も多分全部ではないのだと思う。 とにかく読み応え、考え応えがある本。 もう、真実が明かされる事がないんだろうね。残念。 真実を明かさない様にしているのは誰か…この本を読めば大体分かる気がする。

Posted byブクログ

2011/02/28

すごい。読み始めたら目を離せない迫力と一気読みさせる筆力に脱帽。オウムについてというより、現代日本の社会について、マスメディアについて、最も重要な本の一つではなかろうか。

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2011/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 オウム真理教への長期間の密着取材を行った映画「A」「A2」に続く、森達也のルポタージュ。今回は、テーマはずばり、麻原彰晃。過程が新聞などの一般媒体ではほとんど明らかにならないまま、世論の強硬な誘導の下、死刑への道筋をなし崩し的に歩んでいる裁判に対して著者が強い警鐘を鳴らしています。  著者の主観が大いに入った仮説や、感情むき出しの取材姿勢すべてには賛同はできません。ただ、オウム信者に対する大学入学拒否や住民票不受理など、通常の法手続きを逸脱した措置に対して、ほとんど問題提起の声が聞こえない今の日本の有り様は異常であると私も感じています。

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2011/02/20

月刊プレイボーイ誌で連載されたものに大幅に加筆修正を加えたノン・フィクション。ドキュメンタリー映画として公開された『A』、『A2』と違い、今回は文章のみながら、オウム事件を通して日本社会をとらえようという視座は共通。 オウムや麻原を特殊な”絶対悪”と捉える一般メディアとは異なり、...

月刊プレイボーイ誌で連載されたものに大幅に加筆修正を加えたノン・フィクション。ドキュメンタリー映画として公開された『A』、『A2』と違い、今回は文章のみながら、オウム事件を通して日本社会をとらえようという視座は共通。 オウムや麻原を特殊な”絶対悪”と捉える一般メディアとは異なり、オウムや麻原を普遍的な存在と捉え、私たち自身の似姿として引き受けようとする著者の姿勢には好感が持てる。 オウム事件以降のメディアや社会の変容にも鋭く斬り込む一冊。

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