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タソガレ の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2018/08/25

恋愛小説と思って手にしたけどそれだけじゃなく、スリリングな推理小説な要素ありマイナーな病気を抱えるひとについて考えさせられたりもしました。特にクライマックスの”タソガレ”についての会話は心にステキな余韻を残して、読んでよかったなあと思いました!

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2014/07/13

相貌失認という病気を初めて聞いた。人の顔が認識できないと想像してみると、主人公の里美がごく普通の生活をしているのが不思議に思われる。彼女には幸い祐児とリリカという恋人と親友がいて支えられている。そうでなければ不安な毎日を送っていくのではないかと思う。周りにその病気の人はいないけれ...

相貌失認という病気を初めて聞いた。人の顔が認識できないと想像してみると、主人公の里美がごく普通の生活をしているのが不思議に思われる。彼女には幸い祐児とリリカという恋人と親友がいて支えられている。そうでなければ不安な毎日を送っていくのではないかと思う。周りにその病気の人はいないけれど、2%もいるというのに驚いた。ブラットピットもそうではないかと告白したという。自分が相貌失認だとしたら、あまり人と接することなく引きこもりがちになってしまうだろうと思う。信頼できる恋人と友人の存在は大切。

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2014/07/12

恋愛モノかと思ったらミステリだった。 便利屋の主人公は読書会で出会った里美と恋人同士になる。 付き合いはうまく行っていたが、交際4ヶ月目に訪れたパリ旅行で里美の言動に違和感を覚える。 その理由は里美が人の顔を識別できない相貌失認という障害を持っていたからだった。 相貌失認をキ...

恋愛モノかと思ったらミステリだった。 便利屋の主人公は読書会で出会った里美と恋人同士になる。 付き合いはうまく行っていたが、交際4ヶ月目に訪れたパリ旅行で里美の言動に違和感を覚える。 その理由は里美が人の顔を識別できない相貌失認という障害を持っていたからだった。 相貌失認をキーとしたミステリの連作短編。 日常の謎テイストだけれどもう少し重い罪である。 1,2話は主人公が、 3話は里美と巡りあった犯罪者、4話は里美の親友の視点で描かれる。 相貌失認の描写に割かれる割合が多いために説明的な内容で冗長に感じられる部分が多々あった。 そしてミステリの仕掛けとしては実体験から遠いものなのですっきり感が薄い。

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2014/01/30

最後に、タイトルの意味が。 この言葉から書きかったことが。 昼間の空と、夜空が混じりあっていく黄昏時は、私もだいすき。

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2012/11/27

 彼女の特別な感覚に、驚き戸惑いながら何とかそれを理解しようとする彼と、その感覚を持っているために自然に身に付いた防衛策で、明るく過ごす彼女。危険な目にあいそうになる彼女を、彼が回避させていくという風に進む軽めのミステリーなので、恋愛が主だったけれど読みやく感じました。  彼女の...

 彼女の特別な感覚に、驚き戸惑いながら何とかそれを理解しようとする彼と、その感覚を持っているために自然に身に付いた防衛策で、明るく過ごす彼女。危険な目にあいそうになる彼女を、彼が回避させていくという風に進む軽めのミステリーなので、恋愛が主だったけれど読みやく感じました。  彼女の抱える特別な感覚も、彼が付いていれば大丈夫!と太鼓判を押したくなる、そんなハートウォーミングないいストーリーでした。

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2011/06/20

読後、急いで、しまいこんでいた「食卓の魔術師」(佐々木倫子)を引っ張り出してきた。まさか小説の中で、この漫画のタイトルを見るとは思わなかった。 相貌失認というのはなかなか理解しがたい症状ではあるが、想像を絶するというわけでもない。人が人の顔を認識するという働きはよく考えてみたら実...

読後、急いで、しまいこんでいた「食卓の魔術師」(佐々木倫子)を引っ張り出してきた。まさか小説の中で、この漫画のタイトルを見るとは思わなかった。 相貌失認というのはなかなか理解しがたい症状ではあるが、想像を絶するというわけでもない。人が人の顔を認識するという働きはよく考えてみたら実に不思議な働きであるからだ。 なぜあのひとは昨日会ったあのひとだと断定できるのか。 そういう根本的な認識を欠いている人生なら、恋愛に対する認識もそりゃあ違ってきて当然なんじゃないだろうか。 祐児というキャラクターが今ひとつ魅力的に見えないのだが、でも一生懸命里美を受け入れようとしているところはいいなあと思った。

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2011/04/06

この作家さんは一般小説とファンタジーを描くけど、ファンタジーは圧倒的に面白い。一般小説は個人的には中の上という感じ。

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2011/03/13

+++ パリ旅行中に明かされた里美の“特別な感覚”とは!?彼女の無意識の所作が呼ぶストーカーと誘拐殺人の行方は!?何でも屋の祐児の愛は障碍だらけ。大胆な展開を支える繊細な文章!注目の女性作家が『あやまち』『カタブツ』『さざなみ』に続いて贈る好評4文字シリーズ最新刊は、恋人たちの危...

+++ パリ旅行中に明かされた里美の“特別な感覚”とは!?彼女の無意識の所作が呼ぶストーカーと誘拐殺人の行方は!?何でも屋の祐児の愛は障碍だらけ。大胆な展開を支える繊細な文章!注目の女性作家が『あやまち』『カタブツ』『さざなみ』に続いて贈る好評4文字シリーズ最新刊は、恋人たちの危機を救うハートウォーミングな物語。 +++ ある日彼女の部屋で/恩知らずな彼女/憶測の彼方に/チャンスの後ろ髪/テストの顛末/別の日、彼女の部屋で +++ 人の顔を憶えることのできない「相貌失認」という病気があることを本作で初めて知った。生まれつき相貌失認の主人公・里美の健気な処し方を知り、普段何気なく接している人の中にももしかすると苦しんでいる人がいるかもしれない、と思わせられた。病気そのものももちろんだが、人に解ってもらえないということがなにより辛いだろうと察せられる。里美には解ってくれる十年来の親友がおり、もうひとりの主人公である恋人・祐児にも、冒頭の行き違いのあとは理解してもらえたのが苦しい中でも救いである。そんな相貌失認ゆえに身の回りに起こる事件を、祐児が解決していくようなゆるい縛りのミステリになっている。謎を解きながら、相貌失認について読者も少しずつ理解を深めていくようになるのである。祐児の親身さがあたたかく、少しずつ里美が甘えられるようになるのがうれしくもある。胸の中がしみじみあたたかくなる一冊だった。

Posted byブクログ

2011/02/05

人の顔を覚えられないと大変だね。自分の場合は、顔や名前は別々では覚えられるけれど、顔と名前をセットで覚えるのが、苦手だったりするので、少し気持ちはわかるなんていうと、主人公に わかってないなぁって思われるんでしょうね。

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2011/01/23

ある疾患を持った女性とその彼のものがたり。 ネタバレ 相貌失認といえばサックス教授の妻を帽子と間違えた男などを思い浮かべるが、人口の2%も存在するとは思わなかった

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