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2020/12/16

圧倒される情報量。茶家に生を受けたでけではなく、物凄い量の情熱を感じます。茶器、軸、歴史、漢文など、膨大な知識と審美眼。30代半ばでの書とはとても思えません。一期一会のために設えを変え、禅問答のような軸を用意する。所作をきわめるだけではなく、歴史のある貴重な茶道具にこだわるとなる...

圧倒される情報量。茶家に生を受けたでけではなく、物凄い量の情熱を感じます。茶器、軸、歴史、漢文など、膨大な知識と審美眼。30代半ばでの書とはとても思えません。一期一会のために設えを変え、禅問答のような軸を用意する。所作をきわめるだけではなく、歴史のある貴重な茶道具にこだわるとなると、普通の人には到底困難な世界。後輩が大学卒業の折に祖母と両親を招いた茶会と息子を亡くした三渓が催した茶会の話にはグッと来ました。奥が深すぎる!それにしても三渓、持っているお宝にもぶっ飛びました。

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2018/04/04

「茶道」に興味ある方は必読です!武者小路千家次期家元が語る「茶の湯」の本質!端的にまとまっているのではじめての方で「なるほど!」と思って読める一冊です。

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2016/03/09

おもてなしが取りだたされ、今や習いたいお稽古事ランキング上位にくるお茶。 茶道→利休→侘び寂び と、こんな感じに短絡的に考えてしまっていたが、その実、かなり深い。 どうしても、十把一からげに禅に結び付けてしまいがちだが、利休より遡れば、密教の影響も多分に受けている。 利休自体も...

おもてなしが取りだたされ、今や習いたいお稽古事ランキング上位にくるお茶。 茶道→利休→侘び寂び と、こんな感じに短絡的に考えてしまっていたが、その実、かなり深い。 どうしても、十把一からげに禅に結び付けてしまいがちだが、利休より遡れば、密教の影響も多分に受けている。 利休自体も、堺の商人出身だし、当時、モンゴルの侵攻を受けた宋の僧侶が日本に入ってるし、港町であった堺には、宣教師も多勢いたわけで、クリスチャンの文化もブレンドされている。 おもてなしの精神も読みどころだが、日本の美意識が、つまるところ引き算の美学だということを、改めて痛感する。 良書。

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2016/01/11

茶道三千家のひとつ武者小路千家の第十五代次期家元の千宗屋が、茶の湯について、網羅的に分かり易く解説している。 著者はまず、茶の湯の究極的な目標を、「直心の交わり、つまり心と心の交わりを、茶の湯の方法論によって実現すること・・・亭主としては茶事を催し、考え抜いた趣向によってお客様に...

茶道三千家のひとつ武者小路千家の第十五代次期家元の千宗屋が、茶の湯について、網羅的に分かり易く解説している。 著者はまず、茶の湯の究極的な目標を、「直心の交わり、つまり心と心の交わりを、茶の湯の方法論によって実現すること・・・亭主としては茶事を催し、考え抜いた趣向によってお客様に満足してもらい、そのことで自分も「人を招く悦び」を享受する。客としては修練と教養を積んで、亭主のもてなしを察し、的確に応じることができる」と語る。 千利休の言葉として、「茶の湯とは、ただ湯をわかし、茶を点てて、飲むばかりなることと知るべし」と伝えられるというが、茶碗を回す作法も、道具も、小さな茶室も、「直心の交わり」のためにあるのだと言う。 そのほか、茶の湯の歴史や三千家の家祖である千利休についても語られており、茶の湯の全体像を掴むことができる。 (2011年3月了)

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2015/05/12

再読したが、記憶の印象よりずっと良いことが書かれていた。お茶の世界の中と、その外との世界とをバランスよくつないでると思う。 ただ、それは橋本麻里さんの力だろう。若宗匠は絶対にこんな柔らかい表現をしない。

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2014/06/03

「茶」の入門書。一度茶事に参加したことがあるかないかで,著者が言っていることの感じ方も変わってくると思います。

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2014/03/26

作法偏重の茶道観を憂い、茶道の正しい理解と普及を意図して著され、実に分かりやすい。が、茶会を真に楽しむには、あの狭い異空間で他者と共にときを過ごし、同席者と同調できるだけの人格なり審美眼なりを備えねばならぬと改めて知った。

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2014/02/18

茶碗の左右を神経質に言いたてているばかりの芸術では、五百年を生き延びることはできない。遣唐使が持ち帰って以来、お茶/茶の湯は「最先端のクールな習慣」「産地を言い当てるギャンブル」「絵画や器のコレクションを自慢する機会」「明日をも知れぬわが身を振り返る機会」「禅の行をサポートする飲...

茶碗の左右を神経質に言いたてているばかりの芸術では、五百年を生き延びることはできない。遣唐使が持ち帰って以来、お茶/茶の湯は「最先端のクールな習慣」「産地を言い当てるギャンブル」「絵画や器のコレクションを自慢する機会」「明日をも知れぬわが身を振り返る機会」「禅の行をサポートする飲料」「自国の文化を総合的に感じられる機会」など、自分ひとりとの、あるいは心を通わせたい誰かとの、どこまでも奥深いコミュニケーションを取る手段であった。 魅力があるから、死屍累々の歴史を重ねながら、お茶はこれからも生き延びる。

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2014/01/17

「利休にたずねよ」からこの本に辿りつきました。 「茶」の歴史はおもしろかった。 教養のひとつとして読んでおきたい本。

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2013/12/01

作者も書いているが、お茶とは何ということについて分かりやすく書いた本。 一方で現在の茶道界のありかたについて批判的な見方が感じられる。全く同感。 読者層はお茶に興味を持っている人を想定しているだろうが、お茶に長く携わっている人にも面白い内容。 2013-12-1

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