茶 の商品レビュー
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・墨跡は印可状や遺げ(ゆいげ)→高僧が死に臨んで感懐や信仰、弟子への教訓などを記した言葉で、本来人に見せるものではなかった。 ・濃い茶のまわしのみについてはキリスト教とのかかわりを指摘する人もある。 ・伝統は伝燈だった。油断大敵とは、油をきらさないこと。 たまたま、本当に偶然であるが巻末で対談しておられる 内田樹氏の本「ひとりでは生きられないのも芸のうち」を 同日に読了した。異なる分野の本でこういう事があると嬉しい。 おかげさまでいい発見がたくさんあった。 同じく「掃除道」も同日であるが、この三冊の縁を感じる。 「茶の美学」谷川徹三 「茶話指月集」 「茶の本」岡倉天心 「分類草人木」 茶巾は常に新しいもの 柄杓はあんまり新しいと初心者に思われる。 茶せんは2.3度使ったものがよい。と書かれている。 客への気遣いで新しいものを使う場合とこのような場合がある。
Posted by
今更、稽古ごととかは思わないが、興味は募るばかり。新書で読める幸せ。なるほど、と思うこと多いがやはり敷居高い。礼儀以前に自分にはコミュニケーション能力が無いからなあ。
Posted by
利休以降現代まで続く茶事・茶の湯の真理、精神、歴史をとても分かりやすく誠実の書き認めた一冊。 とても分かりやすく、自分の見聞を広げてくれた有難い本。 茶事を取り巻く多くの事象や作法、仕組みを、なぜそうなったのか、どんな意味が込められているのかを、歴史や成り立ち背景から解いてい...
利休以降現代まで続く茶事・茶の湯の真理、精神、歴史をとても分かりやすく誠実の書き認めた一冊。 とても分かりやすく、自分の見聞を広げてくれた有難い本。 茶事を取り巻く多くの事象や作法、仕組みを、なぜそうなったのか、どんな意味が込められているのかを、歴史や成り立ち背景から解いていこうという著者の茶に対する真摯な姿勢にまず感銘を受けました。 引き継ぐべき伝”燈”をただ闇雲に鵜呑みにするのみならず、なぜこうなっているのか、どんな意味が込められているのかを自らの経験や知識、体感を総動員して感じ取り、咀嚼し、アレンジを加えて後世に伝えていくことこそ、伝燈であり、ある文化芸術が存続していく唯一のカタチであることを、武者小路千家の血筋を引く著者ご自身の経験から語っている、とても濃い一冊でした。 つまるところは「直心の交わり」。相手を思い、自分を思うからこそのコミュニケーションに尽きるという点、人が人として人と共に生きていく以上、今後も普遍的に続いていく価値を具象化して体感する。それが今もこれからも変わらない、茶事の存在意義なのでしょうか。 一度、実際に体験してみたいと強く思います。
Posted by
茶の湯とは何か? この問に答えるべく、武者小路千家後嗣千宗屋氏が平明であることを常に念頭に綴った書。 必ずしも解りやすいとは言わない。 茶の湯に縁遠い人間からしたら、いくら言葉を連ねられても、想像できない感覚、情景とういうのが確かに存在する。 しかし「茶の湯」という一見「一...
茶の湯とは何か? この問に答えるべく、武者小路千家後嗣千宗屋氏が平明であることを常に念頭に綴った書。 必ずしも解りやすいとは言わない。 茶の湯に縁遠い人間からしたら、いくら言葉を連ねられても、想像できない感覚、情景とういうのが確かに存在する。 しかし「茶の湯」という一見「一見さんお断り」な世界を、内側から発信したという点では、これ以上解りやすいものはなかなか望めないのではないか、と感じた。 そしてもっと茶の湯を知りたい、と思い始めた。
Posted by
新書レベルではなかなか読めないジャンルなので、多少の読みづらさは気にせずに読める。 「へうげもの」にもわずかに触れているが、副読本としてよし(多少のネタバレにはなる)。
Posted by
「茶事はコミュニケーション」「お茶を通じ自分を見つめ他者と心を通わせる」「茶事は人類の歴史」・・・興味深い。体験してみたくなった。
Posted by
独服ー一人でお茶を点てることで非日常の時間を作り出し、自分と向き合い、確認し、ニュートラルポジションに戻る。
Posted by