腰痛探検家 の商品レビュー
探検とは、未知なる秘境に行くことだけを指すのではなく、捉え方次第で何でも探検になるのだと認識させられる一冊。今回『腰痛』という地獄から生還するため、情報を集め、知り合いを頼り、色んな種類の病院や治療院に通い、完治を求め彷徨い歩くその姿はまさに探検。そして行く先々で全て違うことを言...
探検とは、未知なる秘境に行くことだけを指すのではなく、捉え方次第で何でも探検になるのだと認識させられる一冊。今回『腰痛』という地獄から生還するため、情報を集め、知り合いを頼り、色んな種類の病院や治療院に通い、完治を求め彷徨い歩くその姿はまさに探検。そして行く先々で全て違うことを言われさらに混迷を深め迷走していく様は、申し訳ないけれど笑うしかないというか。特に治療者と患者の関係を恋愛に例えるところが妙に納得できました。決して読んで腰痛治療の参考になるわけではないですが、集中して読んでいる間は腰の痛みを忘れさせてくれるかも?
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腰痛って何なんだ。腰痛業界の有象無象が面白い。気の持ちようなのか。いくら人体や脳がわかってもこういう痛みは解明されないのではないか?
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腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。 医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。 ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。 結末がどうなるのか、この本を読み終えても...
腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。 医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。 ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。 結末がどうなるのか、この本を読み終えても気になってしまう。 どうぞお大事に。
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表題だけで、世界の整体を試しに行く話かと思いきや、日本はともかく、東京すら出ておらず少々拍子抜けしてたのと、「結局、それか!」というオチにやきもきしてしまった)。
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いつもの高野節、しかもテーマが身近な腰痛! 娯楽として読めるし、腰痛について改めて考える機会にもなる。
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腰痛という、数多くの人が体験しているだろうことをここまで面白く書けるんだから、やはりさすが。とにかくもかくにも面白い
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高野秀行さんの本は、前にも読んだことが。 何しろ人が嫌がるところへ、行ってみる、、、といった冒険家。 怪しい、危なそうな冒険先が多い。 この本は、『腰痛』という正解がなかなか見出せない闇の世界を、這いずるように探検するという本だ! 高野さんが尊敬する冒険家の先輩も出演! あらゆるつてを頼り、次々と『腰痛探検』の旅に出るのだが。 その旅は、マッサージ、整体、整形外科、中道、PNF、果ては心療内科や超能力! 藁をもすがる、、、野地の如く、手当たり次第にがむしゃらに進むのだが2年の冒険談。
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2020年5月24日読了。 角幡唯介氏の「日々本本」で紹介されていた。 高野秀行氏は角幡唯介氏も認める探検家、ある日ブラインドサッカーをやり、腰に激痛が走り腰痛人生がはじまり、数々の医者や代替医療を試すエッセイ。 途中、ニヤッと笑うところもあり、ネタバレまでにはならないと思う...
2020年5月24日読了。 角幡唯介氏の「日々本本」で紹介されていた。 高野秀行氏は角幡唯介氏も認める探検家、ある日ブラインドサッカーをやり、腰に激痛が走り腰痛人生がはじまり、数々の医者や代替医療を試すエッセイ。 途中、ニヤッと笑うところもあり、ネタバレまでにはならないと思うが、リセットできる何かを見つけることはいい。 コロナでマインドも下がっている今でも、参考になる。
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「腰痛探検家」 始まりは三十八の夏、前触れも無く始まった腰痛はいつもと違った。 高野秀行。辺境作家。誰も行かないところに行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書くことがモットーである。未知なる世界を探し歩く中、いつもの腰痛が始まった。本書は、頭の中が腰痛のことばかり...
「腰痛探検家」 始まりは三十八の夏、前触れも無く始まった腰痛はいつもと違った。 高野秀行。辺境作家。誰も行かないところに行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書くことがモットーである。未知なる世界を探し歩く中、いつもの腰痛が始まった。本書は、頭の中が腰痛のことばかりになった辺境作家の腰痛探検である。あの高野秀行の作品の一発目として果たして適切かどうかは自信はないが、おススメによくあがってきてしまえば読むしかない。ジャンルはある種の辺境であり、馴染み深い辺境だ。腰痛はハマればなかなか抜けきれない砂漠に違いない。 そういう私も軽い腰痛になったことがある。単なる寝違えに違いないはずなのに!小さなミスであったはずなのに!なってしまう。腰痛は厄介この上ない。だからこそ、腰痛探検家になった著者には興味が湧く。オチもオチ。 たかが腰痛。されど腰痛。いや、たかがではない要注意な腰痛だ。この深さはなかなか伝えづらい。この腰痛一本でストーリーを書き上げる、この人は探検家であり、やはり作家であった。
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他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする、が信条の辺境作家。なんと腰痛に!地獄からの生還を期して地図なき旅が始まった。カリスマ治療師からも見放され、難病の可能性まで急浮上。画期的な運動療法で自力更生ルートを選んだり、はたまた獣医や心療内科の扉も叩き…。腰痛という未知の世...
他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする、が信条の辺境作家。なんと腰痛に!地獄からの生還を期して地図なき旅が始まった。カリスマ治療師からも見放され、難病の可能性まで急浮上。画期的な運動療法で自力更生ルートを選んだり、はたまた獣医や心療内科の扉も叩き…。腰痛という未知の世界に迷い込み、腰痛治療という密林で悪戦苦闘。とことん腰痛と向き合った、前代未聞の体験記。(裏表紙) 探していた一冊で、他の諸々をいったん脇にどけ、購入当日に読了。 面白い! 「他人の痛みは~」というものもありますが、高野さんの比喩や語られる心境がわかりやすく、笑いながらも感心させられてしまいました。
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