職場学習論 の商品レビュー
とある人の講義スライドに出てきた本。 職場での学習を科学した本ということで気になって読んでみました。 読んでみたの感想は、本というより、論文のダイジェスト版って感じ。 研究者ではない一般のビジネスマンにとっては、 研究の結論だけつまみ食いするので充分元が取れるような気がします。...
とある人の講義スライドに出てきた本。 職場での学習を科学した本ということで気になって読んでみました。 読んでみたの感想は、本というより、論文のダイジェスト版って感じ。 研究者ではない一般のビジネスマンにとっては、 研究の結論だけつまみ食いするので充分元が取れるような気がします。 面白かったのが、職場での学習が起こる原動力に3つの支援ー業務支援、内製支援、精神支援ーがあるということ。 確かに言われてみればその通り! あまり言語化したことはなかったけれど、 社内で新人や後輩を育てたことのある人は、 無意識の内にこの3つの支援を行いながら、新人を育てていたはず。 そして、驚きと言うか興味深いのが、 ・上司は業務支援をたくさんしているが、部下の能力向上にはあまり寄与していない。 ・一方、上司は精神支援が少ないが、精神支援が部下の能力向上に与える効果は高い。 これって、いかに(日本の)上司が部下を育てるのが下手かってことか。。 じゃあ、業務支援と能力向上の相関があるのは、誰からの支援かと言うと、同僚・同期とのこと。 なるほど、自分の場合は同じ仕事をしている動機は少なかったけれど、 確かに同じチームの年の近い先輩にはよく助けられたものです。 全部をしっかり読むというよりは、各章の最後のまとめだけでも読んでおくと、 職場の・自分のチームの部下育成に対する考え方が精錬される本だと思います。
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”酒井穣さんがメルマガで激賞していたため購入。「組織」よりもミクロな「職場」での「他者とのかかわり」による学習がテーマ。 <読書メモ> ・本書は(中略)「人は生きている限りにおいて常に学び続ける、あるいは、変わり続ける」という「人間観」に従って、のちの議論を進める。(p2) ★...
”酒井穣さんがメルマガで激賞していたため購入。「組織」よりもミクロな「職場」での「他者とのかかわり」による学習がテーマ。 <読書メモ> ・本書は(中略)「人は生きている限りにおいて常に学び続ける、あるいは、変わり続ける」という「人間観」に従って、のちの議論を進める。(p2) ★職場において人々が他者から受けている支援を3つの種類に分けた。「業務支援」「内省支援」「精神支援」の3つである。(p47) ★「職場」で向上させられる17の能力(p72) 1)業務能力向上 ?業務を工夫してより効果的に進められるようになった ?仕事の進め方のコツをつかんだ ?苦手だった業務を円滑に進められるようになった ?より専門性の高い仕事ができるようになった ?自分の判断で業務を遂行できるようになった 2)他部門理解向上 ?他者や他部門の立場を考えるようになった ?他者や他部門の業務内容を尊重するようになった ?他者や他部門の意見を受け入れるようになった 3)他部門調整能力向上 ?複数の部門と調整しながら仕事を進められるようになった ?初めて組む相手ともうまく仕事を進められるようになった 4)視野拡大 ?より大きな視点から状況を捉えるようになった ?多様な観点から考えるようになった 5)自己理解促進 ?自分のマイナス面を素直に受け入れることができるようになった ?以前の自分を冷静に振り返られるようになった 6)タフネス向上 ?精神的なストレスに強くなった ?精神的に打たれ強くなった ?我慢することを覚えた #新人が入社してからの成長を経年で追っていくのによさげな指標。10段階くらいで、本人、指導者、指導責任者でつけたらプチ180度診断として使えそう。 (追加予定)”
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自分がぼんやりと考えていて、うまく言語化できていなかった「職場における自己と他者」についての事柄が言語化されていて、「これだよこれ!」とワクワクしながら読み進めた。 支援の形や互酬性規範のような、自分の中では一緒くたにまとめられていた関係性のカテゴライズを発見し、なるほどと感心し...
自分がぼんやりと考えていて、うまく言語化できていなかった「職場における自己と他者」についての事柄が言語化されていて、「これだよこれ!」とワクワクしながら読み進めた。 支援の形や互酬性規範のような、自分の中では一緒くたにまとめられていた関係性のカテゴライズを発見し、なるほどと感心した。
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学術的な方面から、職場教育に関して述べている本。 結果だけみても良いし、中の統計的な部分を追っても面白いかもしれない。
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http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-040250-7.html , http://www.nakahara-lab.net/
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どんな人からトレーニングを受け、その効果について統計学的に整理している。職種としては営業職とITエンジニアでは得られる効果が歴然と異なるのが面白い。
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研修のために、著者の「経営学習論」を読んだ。けっこう面白かった。自分の会社を「経営学習論」というフレームワークに当てはめて考えてみたとき、「職場学習」がまだ足りていないのではないかと感じた。だから、本書を手に取って読んだ。やはり面白いが、学術書は、その厳密性ゆえに読んでいて疲れる...
研修のために、著者の「経営学習論」を読んだ。けっこう面白かった。自分の会社を「経営学習論」というフレームワークに当てはめて考えてみたとき、「職場学習」がまだ足りていないのではないかと感じた。だから、本書を手に取って読んだ。やはり面白いが、学術書は、その厳密性ゆえに読んでいて疲れる部分がある。一介のサラリーマンが、常日頃学術書を手にしながら、悠然と日々の業務をこなすなどという芸当はできない。少なくとも僕にはできないし、そんなことはすべきでもないと思う。せいぜいそのエッセンスを抜き出すくらいが関の山だろう。今後新書など読みやすい媒体で研究結果を定期的にまとめて欲しいと切に願う。追っていきたい。 (統計学をもう一度学び直したいと思いつつ、結局普段の業務で使わないから勉強ところで血肉化することができないんだろうなあと思って、腰が動かない)
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学術的なアプローチ。 人材育成、職場学習を専門としない自分にとっては、 興味を感じながら読む進められる内容ではない。
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職場で「人は、どういった支援を受けて成長するのか」についての研究論文のような本です。 結論としては、業務支援、内省支援、精神支援を受けていて、それぞれが効果があることが示されています。それぞれの支援とは、 ◆ 業務支援 自分にはない専門的知識・スキルを提供してくれる ...
職場で「人は、どういった支援を受けて成長するのか」についての研究論文のような本です。 結論としては、業務支援、内省支援、精神支援を受けていて、それぞれが効果があることが示されています。それぞれの支援とは、 ◆ 業務支援 自分にはない専門的知識・スキルを提供してくれる 仕事の相談にのってくれる 仕事に必要な情報を提供してくれる 仕事上の必要な他部門との調整をしてくれる 自分の目標、手本となっている 自律的に働けるよう、まかせてくれる ◆ 内省支援 自分について客観的な意見を言ってくれる 自分自身を振り返る機会を与えてくれる 自分にない新たな視点を与えてくれる ◆ 精神支援 精神的な安らぎを与えてくれる 仕事の息抜きになる 心の支えになってくれる プライベートな相談にのってくれる 楽しく仕事ができる雰囲気を与えてくれる このアンケートには富士ゼロックス総合研究所(FXLI)との共同研究が含まれているとのことです。 本書を論文として見た場合、かなりの完成度だと思います。 また、本として見た場合も、素人でも読みやすい良書と思います。 けど、何か現実と合っていないんですよねぇ。これだけじゃないというか。 確かに、アンケートで聞かれたらこう答えると思うのだけれど、支援は「パーソナリティとの組合せ」で効いてくるものだと思うから、一般論として正しくても個別のケースにはなかなか合致しないと言いますか……。 鵜呑みにさえしなければ、面白い本ではあるし読む価値は大と思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
まるで技術論文のように、整理されて分かりやすかった。 人の心理に関わる複雑な現象を、ここまで理論化できるなんて、本当にすごいと感じた。 個人的に衝撃的だったのは、職場ごとの能力向上ポイントの違い。研究開発や技術の職場はマイナスってどういうことなんだろう・・・? 色々考えて、「この本で行われている「能力」の定義の場合は」ということかと理解した。個人的には、「研究開発」の職場は非常に能力向上に資していたと感じている。では、ここの定義に入っていない能力の要素があるのか?・・・などと思考実験すると楽しい。 ただ、この理論の通りだとすると、SEの職場はこの本の定義における能力向上にあまり貢献しないということになり、それは大きな問題だと思う。 心理統計学についても学ばねばと思ってしまった。
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