ウォッチメイカー(上) の商品レビュー
「ボーンコレクター」のリンカーン・ライムシリーズ。 <ウォッチメイカー>と名乗る連続殺人犯が現れる。彼は、被害者を残忍な方法で殺し、現場にはアンティークの時計を残していた。 アメリアの父の話と、尋問のエキスパートの登場が印象的。 でもって、ラストに向かってたたみかけるど...
「ボーンコレクター」のリンカーン・ライムシリーズ。 <ウォッチメイカー>と名乗る連続殺人犯が現れる。彼は、被害者を残忍な方法で殺し、現場にはアンティークの時計を残していた。 アメリアの父の話と、尋問のエキスパートの登場が印象的。 でもって、ラストに向かってたたみかけるどんでん返しがすごかった。 さすが、ディーヴァーです。 今までのシリーズで、なんだかんだとよーするにアメリアはファザコンなんだなと思ってたんだけど、それが生きてるというか、それゆえに苦悩する彼女が切ないです。 でも、彼女のパパは格好いいよなぁ。 所詮、アメリアの主観を通しての父親像なので、当然かもしれないけど、でも、やっぱり格好素敵な人です。 こういう所に、しかも誰かを通して、素敵な人物を描けるのが毎度すごいと思う。 そして、証拠だけが全てで尋問なんて、と思っていたライムの価値観を変えたキャサリン・ダンス。 彼女のバックボーンもきちんと描かれていて、今度は彼女の物語が読みたくなりました。 って、彼女のシリーズも出てるみたいですね。(「スリーピングドール」「ロードサイドクロス」) 文庫化が楽しみです。 安定した裏切りのない(ストーリーは二転三転しますが)面白さでした。
Posted by
登場人物は個性的であり、ストーリーの展開もわくわくさせるものがある。慣れた熟練した書き手によるものだ。 ジェフリー ディーヴァーの作品は初めてだが、週刊ブックレヴューで紹介されて、読む気になった。下巻に期待したい。
Posted by
書評通りの大どんでん返し。犯人ウォッチメイカーが偽装のために悪徳警官グループと結び付く過程に若干の無理を感じたけれど、後半は夜の23時に読みだしてから止まらなくなり、気がついたら25時に。500頁超を一気読み。
Posted by
ジェフリー・ディーヴァーはまず間違いなく完読するので上下巻一気買い。でも、本当は短編のほうが好き。 ライムシリーズ長編は凝り過ぎるきらいがあって、そこまでしなくてもと思う時がある。
Posted by
面白い。天才科学捜査官VS天才犯罪者の構図が面白い。シリアルキラーである犯人は頭の切れる奴で現場に証拠は残さない。だが、探偵役もまた天才で、その証拠のない状況から証拠を見つけ出し、犯人をガンガン追い詰めていく。犯人もガンガン追い詰めてくる探偵をギリギリで逃れていく。天才と天才の知...
面白い。天才科学捜査官VS天才犯罪者の構図が面白い。シリアルキラーである犯人は頭の切れる奴で現場に証拠は残さない。だが、探偵役もまた天才で、その証拠のない状況から証拠を見つけ出し、犯人をガンガン追い詰めていく。犯人もガンガン追い詰めてくる探偵をギリギリで逃れていく。天才と天才の知恵比べ、追いかけっこ。上巻では探偵役が優勢。犯人しっかりしろよと思う場面もある。そういう意味では犯人側のカリスマ性の演出がいまいち立ってない気がする。下巻に期待。
Posted by