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なぜ、はたらくのか の商品レビュー

4.2

38件のお客様レビュー

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2012/10/24

なぜ、人は「はたらく」のか。 それは、「端を楽にさせる」ためなのです、と言う加藤さん。 「働く」、それは、自分のためでした。それが、「端を楽にさせるため」、「周りの人のために働く」という。 「周りのため」と思っているなら、仕事をすぐに辞めたりすることもないだろう。 10年もし...

なぜ、人は「はたらく」のか。 それは、「端を楽にさせる」ためなのです、と言う加藤さん。 「働く」、それは、自分のためでした。それが、「端を楽にさせるため」、「周りの人のために働く」という。 「周りのため」と思っているなら、仕事をすぐに辞めたりすることもないだろう。 10年もしたら、子どもは社会人となり、働くようになるだろう。その時に、この本を子どもに読んでもらいたい。 また、加藤さんの戦争は絶対にしてはいけない、という強い思いが伝わってきます。 「大切なものをめちゃくちゃにする戦争を美化してはいけない」。 「勝った国も負けた国も傷を負う。憎しみがまた憎しみを生む。」 「なぜ、人と人とが殺しあわなくてはいけないのか。」 3・11以後、特に日本の現状を、特に政治家や官僚たちに憤りを感じずにはおれない。どうしようもない国、破滅に向かって突き進んでいるのではないかとさえ思える。加賀さんは3・11以前に亡くなっていますが、次の言葉に、その通りだと思う。 「こんな世の中だから、と嘆かないで、蓮の花のように、泥の中でもきれいな花を咲かせましょう。  悪い世の中で、自分だけでも何か世の中のためになることをする。  もちろん自分の心がけだけでよくなるわけじゃない。自殺する人が減るわけじゃないし、格差を縮められるわけじゃないけど、自分だけでも絶望しないで精一杯生きていく。  これが世の中のためになるのです。  ささやかだけど、必ず役には立っている。だからヤケになったりしないで、自分だけのきれいな花を咲かせてみせることです」

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2012/10/01

東京・新橋のガード下で理容店「バーバーホマレ」を営んでいた女性理容師・加藤寿賀さんの話です。15歳で理容師修行を始めてから、2年前に94歳で亡くなるまで、ずっと働き続けました。関東大震災、東京大空襲、夫や娘の死を乗り越えた寿賀さんの、庶民の目から見た素直な想いが書かれています。そ...

東京・新橋のガード下で理容店「バーバーホマレ」を営んでいた女性理容師・加藤寿賀さんの話です。15歳で理容師修行を始めてから、2年前に94歳で亡くなるまで、ずっと働き続けました。関東大震災、東京大空襲、夫や娘の死を乗り越えた寿賀さんの、庶民の目から見た素直な想いが書かれています。その言葉の中には、ハッと思わされるものがいくつもあります。戦争を強く憎む想いと、戦争があったからこそ強くなれたと言う気持ち、この矛盾はどこか消化不良ではありますが、これが庶民の正直な想いなのかもしれません。ありがとうございます。

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2012/06/21

これ、マジでオススメ。「このおばあさんすごい人やな」とか、この本の感想を聞いて「この人すごいな」とかっていうところで終わらしたらアカン気がする。

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2017/07/16

何年か前、この加藤さんを取り上げたテレビ番組を観たことがあった その時は「スゴイおばあちゃんだなぁ」程度の感想で・・・ ここ最近の私の読書テーマが「働く」 働き方やどんな想いで働いているのか等々、自然とそういう本を選んでる そのアンテナに引っかかった本でございます 私の夢は「生...

何年か前、この加藤さんを取り上げたテレビ番組を観たことがあった その時は「スゴイおばあちゃんだなぁ」程度の感想で・・・ ここ最近の私の読書テーマが「働く」 働き方やどんな想いで働いているのか等々、自然とそういう本を選んでる そのアンテナに引っかかった本でございます 私の夢は「生涯現役」で働くことだけど、なんかそう簡単に言ってはいけないような 加藤さんの生き方・働き方から感じてしまいました・・・ 「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだけど、関東大震災と戦争をくぐり抜けて 家族を養うために働き続けてきた加藤さん 何もかも奪っていく戦争を憎む加藤さん 生きていくということに対して、ぶれない、すごく真っすぐなものを感じました 加藤さんは2010年の4月に94歳でお亡くなりになったけど 働き続けた自分の人生をどう思っていたんだろう・・・ この本の中で加藤さんが語られる簡単なんだけどグサっと胸に刺さる言葉たちをご紹介します ・今のひとたちに聞きたいんです、「必死ではたらいている」と胸を張って言えますか、と。  会社や時代のせいにする前に、できることを本気でやっているのか自分に聞いてみなさい、と。  文句を言う前に、「必死ではたらきなさい」と。 ・お客さんの前では常に笑顔です。  自分の気分や体調の良し悪しは、お客さんには関係ないこと。それを気分次第でムスッとした  顔で接するなんて、とんでもないことです。 ・女としてみっともないことをしない。そういう意識が今の人たちには欠けているように思うんです。 ・感謝できない人間は生きていく価値がないのですから。 ・運がいいとか悪いとかじゃなく、自分は「生かされている」のです。そう思ったら、いろんなことが  ありがたい。ありがたくてたまらない。 ・雨が続いたら雨もよし、風が吹いたら風もよし。  そういう心境でいれば、気になりません。だいたい晴れがいいっていうのは、一面だけをとらえた  考えです。農作物には照る日も、雨が降る日も大切。暑い日も寒い日も必要なのです。 ・愛されたいと思ったら、まず、愛さなくては。  愛は求めるものじゃなくて、与えるもの。まず自分から周りに愛を与える。そうするとそれがよい縁に  なって、自分のところに戻ってくる。世の中はそうできているんです。 でも、第5章の77が一番グサときたなぁ ・人さまのためにはたらくこと。  人さまの役に立つ技術を身につけること。  自分を磨き続けること。  物やお金よりも、人の役に立つ心の財産を残すこと。  おかげさまの心で、生かされていることに感謝すること。  そして、戦争を二度としてはならないということ。 私の「生涯現役」はどうありたいか、もっと具体的に考えよう・・・

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2012/03/29

生きてく上で大切なことがたくさんかいてある 色々な苦労を乗り越えた人の 言葉やから 読んでて凄く納得させられるんやろな

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2012/03/27

本当に正しい、まっとうなことがこうして活字として残るのは素晴らしい。 著者の来し方に襟を正される思いです。 ただ、この本はある程度生きて経験を重ね、辛酸も舐めたうえで、なおその場所で生きていく、と決めた人にこそしみるのでは。 基本、現状を受け入れその現状を昇華して生きるという...

本当に正しい、まっとうなことがこうして活字として残るのは素晴らしい。 著者の来し方に襟を正される思いです。 ただ、この本はある程度生きて経験を重ね、辛酸も舐めたうえで、なおその場所で生きていく、と決めた人にこそしみるのでは。 基本、現状を受け入れその現状を昇華して生きるという思想ですが、逆に不満や怒りやわがままをそのままエネルギーに道を切り拓いていく方もいます。 自分はもう少し、そちらのエリアであがいてみたいので、この本は読み手次第で生かされる良書、と感じました。 「昨日より今日がよかった」 バァさんの話、直にお聴きしてみたかったです。 追伸、この本、数日置いて効いてきます。 日常のふとした瞬間に、写真でしか知らない著者の笑顔と言葉がふいに思い出される。 これが真実の言葉、というものなのでしょうか。

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2012/03/14

響かなかった。 あまりに時代背景が違うこと 生活環境が違うことからか。 同じ話が何度も繰り返されてて 読み進んでいる感もなかった。 期待が大き過ぎたかな。 以外、一部抜粋 私、こんなに苦労してるんですよって表に出して、いいことってあるでしょうか。 自分も気持ちが落ち込むし、 ...

響かなかった。 あまりに時代背景が違うこと 生活環境が違うことからか。 同じ話が何度も繰り返されてて 読み進んでいる感もなかった。 期待が大き過ぎたかな。 以外、一部抜粋 私、こんなに苦労してるんですよって表に出して、いいことってあるでしょうか。 自分も気持ちが落ち込むし、 周りの空気や運気もどんどん 悪くなるでしょう。 だったら苦労を態度に出さないで、笑って暮らした方がいい。 それを肥やしにして、後からくるいい事ことを待つ方が素敵です。 考え方や態度を変えていかないと、損をするのは結局自分なのです。 壁にぶつかればぶつかっただけ、 悲しみもつらさも、必ず自分の身になる。ぶつかる回数が多いほど、自分が大きい人間になれる。 人に与える心を持っているかどうかが、人間としての温かさなのです。 言ってもしょうがないことは 黙って我慢すること またはその状態を受け入れられる様に自分の心をかえる努力をすること 愚痴を言わないようにすれば 顔も明るくなるし気分もさっぱりする 身の徳を減らしてはもったいない。

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2012/01/31

2012.01.31読了。 これも何かの雑誌で紹介されてた本。 そしてニーチェを超えて私の人生の教科書になった本。 寿賀さんのはたらくことへの考え方はひねくれ者な私にも素直に心に響いた。 80年も理容師として働き、関東大震災や戦争、夫や娘の死、たくさんの苦労をしながらも、とて...

2012.01.31読了。 これも何かの雑誌で紹介されてた本。 そしてニーチェを超えて私の人生の教科書になった本。 寿賀さんのはたらくことへの考え方はひねくれ者な私にも素直に心に響いた。 80年も理容師として働き、関東大震災や戦争、夫や娘の死、たくさんの苦労をしながらも、とても幸せな寿賀さんの話には重みがある。 何度も何度も読み返して、寿賀さんのような生き方ができるように、近づけるように努力したいなって思った。

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2012/01/08

いただきます、は命を捧げてくれる生き物にいう言葉。 とか、こういうことをふつうに子どもに説明できる親になりたいと思う。 家族と一緒に平和に過ごすことができている毎日にも改めて感謝。

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2011/09/25

はたらく とは、端を楽させること。だから、人は働くのだ、と94歳まで現役の理容師として生きた加藤さんからのメッセージがいっぱいこめられています。 嫌な相手にも頭を下げなさい。仕事に頭を下げる思えば、我慢できる。 自分を無くしなさい。自分を無くせば、つらくも悲しくも苦しくもない...

はたらく とは、端を楽させること。だから、人は働くのだ、と94歳まで現役の理容師として生きた加藤さんからのメッセージがいっぱいこめられています。 嫌な相手にも頭を下げなさい。仕事に頭を下げる思えば、我慢できる。 自分を無くしなさい。自分を無くせば、つらくも悲しくも苦しくもないのですから。 『昨日より今日がよかった』と言えるように生きていきなさい。 感謝の気持ちを忘れずに、今日も明日も明後日も、元気出して働く!働くって、素晴らしいね、ほんとに!

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