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バイロケーション の商品レビュー

3.8

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2023/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは一気に畳み掛けて読んだ方が良かった! しまった〜忙しくてちょこちょこ読みしか出来なかった事に後悔。 読んでる間は頭こんがらがってて楽しかった。そしてこのオチ、最高です。 絶対に再読する本。 満足しました。

Posted byブクログ

2023/05/09

自身と同じ容姿、行動を取るもう一つの存在「バイロケーション」。 いつの間にか顕れ、そして消えていく自分のコピーを目の当たりにし恐怖に怯える主人公・忍。 突然訪れた日常の破綻に手を差し伸べてきたのは同じくバイロケーションに悩まされる人達で組織された「会」彼らはバイロケーションの存在...

自身と同じ容姿、行動を取るもう一つの存在「バイロケーション」。 いつの間にか顕れ、そして消えていく自分のコピーを目の当たりにし恐怖に怯える主人公・忍。 突然訪れた日常の破綻に手を差し伸べてきたのは同じくバイロケーションに悩まされる人達で組織された「会」彼らはバイロケーションの存在の抹消を目指していた。  自身とは別の二重存在をテーマにしたSF小説であるとともに、不気味な存在を示したホラー小説である。 そして「会」という謎の存在、彼らはバイロケーションに対して志同じはずなのだが・・・? SF、ホラー、ミステリどれをとっても面白い傑作。

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2023/03/03

〜じゃ と話す老人とか 主人公の性格の悪さとか なのでの多用とか なぜ浜松ばかりとか いろいろ気にはなるが まあ楽しんだ。

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2023/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

榮はなんだかんだでいい奴なのだろうと予想していたから、最後は驚いた。本当に忍たちのことを研究対象としてしか見ていなかったんだろうな。飯塚は被害者たちの気持ちを汲み取れない、ただの残念な男だが、榮はそれらを理解した上で立ち回ってる。本作一番の邪悪だった。

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2022/02/19

映画を観てから読んだのでどっちが本物か偽物か読み返す事なく内容が入ってきた。もし観ていなかったら一日で読みきれなかったと思う。 偽物が悪者と思ってしまうけど、本物でも悪者になるんだなぁとの感想と映画の方が映像の暗さのせいかホラーっぽいと思った。

Posted byブクログ

2022/01/19

これはホラーというよりはSFミステリーですね。設定は嫌いじゃありません。どっちかっていうと好きな方。でも後味悪いなぁ。 ずっと気になってたのは、本体が死んだらバイロケーションも存続しないだろうから、殺し合うのは違うかな?と。ま、バイロケも自分が本体だと思ってるからなんだろうけど...

これはホラーというよりはSFミステリーですね。設定は嫌いじゃありません。どっちかっていうと好きな方。でも後味悪いなぁ。 ずっと気になってたのは、本体が死んだらバイロケーションも存続しないだろうから、殺し合うのは違うかな?と。ま、バイロケも自分が本体だと思ってるからなんだろうけど。 あと、バイロケーションって言葉に凄く違和感を感じる。超常現象用語なんだろうけど、現象はバイロケでも、自分のドッペルゲンガーをバイロケって呼ぶのが気持ち悪かった。これは私の慣れの問題だけど。

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2019/10/20

設定がかなり強引な気がした。 いろいろ都合良く決められている。 途中、かなりこんがらがってきたけど、ちゃんと最後に謎解き(?)があって、ああ、そうなのかと納得したようなしないような。 でも、面白かったか面白くなかったかと訊ねられたら、面白かったと答えると思う。 続編があるみたいな...

設定がかなり強引な気がした。 いろいろ都合良く決められている。 途中、かなりこんがらがってきたけど、ちゃんと最後に謎解き(?)があって、ああ、そうなのかと納得したようなしないような。 でも、面白かったか面白くなかったかと訊ねられたら、面白かったと答えると思う。 続編があるみたいなので、そちらも読んでみたい。

Posted byブクログ

2019/05/27

バイロケーションというドッペルゲンガーの現れる一つの現象を扱ったSFホラーミステリ。特にバイロケーションの設定が面白く、全く同じ記憶を持った自分が現れることの影響や、日常生活に与える不利益などを非常に分かりやすく伝えており、ホラー特有の日常に潜む恐怖という点はクリアしている。記憶...

バイロケーションというドッペルゲンガーの現れる一つの現象を扱ったSFホラーミステリ。特にバイロケーションの設定が面白く、全く同じ記憶を持った自分が現れることの影響や、日常生活に与える不利益などを非常に分かりやすく伝えており、ホラー特有の日常に潜む恐怖という点はクリアしている。記憶が同じ存在の差異を見つけるための策などもよく練られている。可読性も高く、淀みなく読めた。展開の予測のつかなさやテンポなどもよく、結末の理不尽な感覚も作者の持ち味が出ていて素晴らしいが、全体的に細かな設定を積み上げたせいか、やや小ぢんまりと纏まってしまったのが惜しまれる。主人公の独特の境遇も仕掛けを予期はさせるが、真相は予想外ではあった。

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2017/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジャンルはミステリ寄りのホラーだけど別に怖くはない。実際にバイロケーションが出たら恐ろしいとは思うが、うまく共生できれば二馬力になるかも…と思ったり。 結局バイロケってなんなのかとか、警察はどうなったのかとか、飯塚の立場とかよくわからないまま終わった部分も多い。オチの展開も早々に読めてしまう。加納が殺された辺りが盛り上がりのピークだった。飯塚に護衛をつけられた辺りの忍は、見張られているというストレスはわかるものの、守ってもらって?もいるのに不満ばかりで、自分ではなにもしないくせに当たり散らして見ていていらっとしてしまった。最後まで本物の忍はいいとこなしだったし。

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2017/06/05

オリジナルである自分、バイロケーションと呼ばれる自分。 自分ではあっても自分ではない存在。 もしもその姿を目の当たりにしてしまったら、精神的に受けるダメージは想像もできない。 自分だったら・・・そう考えると、見なかったことにしてしまいそうだ。 それでも実際に被害が及ぶようになった...

オリジナルである自分、バイロケーションと呼ばれる自分。 自分ではあっても自分ではない存在。 もしもその姿を目の当たりにしてしまったら、精神的に受けるダメージは想像もできない。 自分だったら・・・そう考えると、見なかったことにしてしまいそうだ。 それでも実際に被害が及ぶようになったら、どんな解決方法がベストだと言えるのだろう。 幸せな新婚生活。 突然現れたもうひとりの自分。 そして、少しずつ蝕まれていく精神。 崩壊していく幸せな生活と、転落していくだけの人生。 人生なんてちょっとした出会いや機会から変わっていくものなのかもしれない。 そのときは気がつかなくても、人生の分岐点に立っていることがきっと何度もあるのだろう。 バイロケーションの存在の怖さよりも、徐々にかけ離れていくオリジナルとバイロケーションの生活の違いが怖かった。 頑なな心は、人を幸せから遠ざけてしまう。 程度問題ではあるだろうけれど、殻に閉じこもっていては幸せはつかめないと言われているような気がした。

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