少女禁区 の商品レビュー
『少女禁区』 おもしろい! 両親を殺害した冷酷な呪術師少女。 彼女の呪術の玩具となった男の話。 タイトル、元の『遠呪』の方が合っていると感じる。 『少女〜』のタイトルは、いまどきな感じを狙ったのかな。 読後は、死ぬのが怖くなくなるかも…?(*-∀-*)嘘こわい 主人公が感じて...
『少女禁区』 おもしろい! 両親を殺害した冷酷な呪術師少女。 彼女の呪術の玩具となった男の話。 タイトル、元の『遠呪』の方が合っていると感じる。 『少女〜』のタイトルは、いまどきな感じを狙ったのかな。 読後は、死ぬのが怖くなくなるかも…?(*-∀-*)嘘こわい 主人公が感じている『痛み』は、呪術なのか、精神を病んだが故の産物なのか。 この感想の書き方だと薄っぺらい印象になってしまう。 違う。ごめん。どう言えばいいのか…。 表面上の疑問だけではなく、1段階深い階層で考察させる手法が好き。 なんとも切なくなる読後感が味わえます。 とても好みです。 『chocolate blood,biscuit heart』 体感型YouTubeのようなものが存在する世界。 配信者となった姉弟の動画が、徐々に過激な方向へ…。 こちらは『少女禁区』とはまた違うおもしろさ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
表題作の感想です。 私達が今生きている世界は、少女禁区の世界でいう「あちら側」の世界。少女禁区の世界の住人には決して分からない、読書である我々にしか分からない符号、"左手の薬指をリング状に囲う傷跡"により、少女の信じた「あちら側」の実在を気づかせる手法は素敵だと思った。
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伴名練先生、デビュー作から既に良い! これ二編ともどこかに再録とかされてないんだよね?もったいなすぎる!! 「chocolate blood,biscuit hearts. 」 親の呪縛から逃げられない姉弟をヘンゼルとグレーテルになぞらえて、でも本当の魔女は……みたいな。 話と...
伴名練先生、デビュー作から既に良い! これ二編ともどこかに再録とかされてないんだよね?もったいなすぎる!! 「chocolate blood,biscuit hearts. 」 親の呪縛から逃げられない姉弟をヘンゼルとグレーテルになぞらえて、でも本当の魔女は……みたいな。 話としての面白さ自体は「あぁ、初期作品だなあ」って印象ではあるんだけど、姉と弟の歪んだ関係性が好……良……って感じで個人的にかなり好みです。 「少女禁区」 本のタイトルとしてはこっちのが目を引くけど、物語のタイトルとしては元の「遠呪」のほうが合ってる気がする。 痛みでだけ繋がるふたり、良いよね……。 読み終わってから時間が経てば経つほど思い出しエモでじわじわ良い……ってなってます。好き。
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待ちに待った伴名練のデビュー作読みました!別の市の図書館から取り寄せました。デビュー作も好きだったというか、二作品読んで、「この人は安心して好きでいられる人だ」という安心感を得ました笑、ちょっとラノベ感は強かったけど、オーバーオールの安心感は得ました。 得難い追いかけたい日本人作...
待ちに待った伴名練のデビュー作読みました!別の市の図書館から取り寄せました。デビュー作も好きだったというか、二作品読んで、「この人は安心して好きでいられる人だ」という安心感を得ました笑、ちょっとラノベ感は強かったけど、オーバーオールの安心感は得ました。 得難い追いかけたい日本人作家(存命)になりました笑 「chocolate blood, biscuit hearts.」一作目は、ラノベって感じが特にしました。が、可もなく不可もなく最後まで読めるのは文章力の高さによるものですね。「チョコレートの血とビスケットの心臓」という甘さと、痛みを混ぜようとしつつ、私はそこに生まれる陶酔は見つけられなかったな 「少女禁区」(「遠呪」より改題) どちらかといえば、二作目の方が好きでした。こちらもロマンティックラノベではあるのだけど、この老人の語り派全て狂気かもしれないvs本当かもしれないというバランスが上手く張られていて、好きだった。どっちなんだろうソワソワみたいな。 夏に逝くと決めていた、その台詞が大好きだった これ、なんでアニメ化しないんですか?笑。伴名練全てアニメ化に適している気がしますが笑
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「お前が私の玩具になれ。死ぬまで私を楽しませろ」 主人公の「私」の主人は、数百年に一度といわれる呪詛の才を持つ美少女。私はその少女に、あらゆる呪詛を用いて玩具のように扱われる……。 読んだ当時、呪術廻戦を一気読みしていたので呪術繋がりで選んでみました。 苦しみに満ちた少女たちの...
「お前が私の玩具になれ。死ぬまで私を楽しませろ」 主人公の「私」の主人は、数百年に一度といわれる呪詛の才を持つ美少女。私はその少女に、あらゆる呪詛を用いて玩具のように扱われる……。 読んだ当時、呪術廻戦を一気読みしていたので呪術繋がりで選んでみました。 苦しみに満ちた少女たちの生と死。世界と世界をつなぐ歪なそれは、きっと”愛”に限りなく近いんだと思う。 現在ホラーやSFなど多数執筆している伴名練さんのデビュー作で、面白かったです。
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伴名練『少女禁区』読了。 いま一番ノリにノッてるSF作家・伴名練のデビュー作(よもや今週のジャンプに突如として出現してジャンプ読者にSFを勧めるてくるとは!)。 日本ホラー大賞短編賞受賞の表題作は呪詛が主題の伝奇モノかと思いきや…中盤からSFめいてくる展開に、そして何よりもラスト...
伴名練『少女禁区』読了。 いま一番ノリにノッてるSF作家・伴名練のデビュー作(よもや今週のジャンプに突如として出現してジャンプ読者にSFを勧めるてくるとは!)。 日本ホラー大賞短編賞受賞の表題作は呪詛が主題の伝奇モノかと思いきや…中盤からSFめいてくる展開に、そして何よりもラスト。 ホラージャンルの賞をとってるのが信じられないくらい甘い結末は万人受けはしなくともこういうのこそ伴名練最高に信頼できるって感じ
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3時間くらいでさくっと読める表題作含む2編。ホラーとして賞を取ったようだけど、怖いことはなく、普通に読んで楽しめる。
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若くないせいか、少女漫画のようなラノベのような展開に戸惑ってしまった。 ホラーよりでは無かったのも残念。
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本作が出た頃くらいから(時期は定かじゃないですが)、角川ホラーがラノベ寄りになっていった印象です。 ライトノベルが悪いってわけじゃないですけど、やっぱりホラーはずっしりとくるのが読みたい。 でも、少女禁区は読みやすさが悪い意味での『軽さ』になっていない、稀有な作品でした。 オチ...
本作が出た頃くらいから(時期は定かじゃないですが)、角川ホラーがラノベ寄りになっていった印象です。 ライトノベルが悪いってわけじゃないですけど、やっぱりホラーはずっしりとくるのが読みたい。 でも、少女禁区は読みやすさが悪い意味での『軽さ』になっていない、稀有な作品でした。 オチには少し胸焼けしそうでしたが、たまにはこういうロマンスもいいね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ハヤカワの百合SFアンソロジーで初めて読んで、いちばん気になったのが、伴名練だった。 本書は角川ホラー大賞の短編賞を受賞した、著者のデビュー作。2編収録の薄い文庫で、さらっと読めてしまったのだが、デビュー作からはっきりとSF嗜好があるように思える。 また、『少女禁区』の歪んだ主従関係に『Chocolate blood, biscuit hearts.』の姉と弟と、人間関係が目指すベクトルが妙に谷崎潤一郎っぽいw ところで、本書は実はとうに品切れになっていて、八重洲BCで1冊だけ棚に残っていたものを発掘した。八重洲BCはなかなか返品せずに在庫しておいてくれるから有り難い。
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