少女禁区 の商品レビュー
ホラー?に思えた短編集。「chocolate~」は父親に支配されていた姉弟の逃避行の話。弟は守るべき存在で同じ悲劇を共有していると思っていた姉の心情の変化、逃避行の行き着いた先を考えるとホラーなのか。今読むとYouTuberの危険性を予測している展開が凄い。表題作は最強の呪術師で...
ホラー?に思えた短編集。「chocolate~」は父親に支配されていた姉弟の逃避行の話。弟は守るべき存在で同じ悲劇を共有していると思っていた姉の心情の変化、逃避行の行き着いた先を考えるとホラーなのか。今読むとYouTuberの危険性を予測している展開が凄い。表題作は最強の呪術師であるが故恐れられている少女と呪いによって彼女に支配されている少年の話。生贄を捧げる祭りとか展開はホラーなのに呪いの痛みの意味がロマンスへと反転するのは意外だった。甘口なラスト含め綺麗に纏まっていると思うけどもう少し寒気が欲しかった所。
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ホラー文庫だけど、掲載されている2話は別にホラーじゃない(と思う)。 なんか雰囲気あるし、読みやすくてよかった。 しかし、表題作の最終段落は、やっぱり余計だな。
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どこがホラーなのかさっぱりわからないが ホラーには思えなかったので楽しめた 以前書いたようにホラーは何が面白いのか良くわかららないので 収録作のうち 『chocolate blood,biscuit hearts』は分類すれば少女の冒険もの SF風味だがガンダムがSFでも初音ミ...
どこがホラーなのかさっぱりわからないが ホラーには思えなかったので楽しめた 以前書いたようにホラーは何が面白いのか良くわかららないので 収録作のうち 『chocolate blood,biscuit hearts』は分類すれば少女の冒険もの SF風味だがガンダムがSFでも初音ミクがSFなのかと同じく ニコニコ生放送が在る現在のところSFかというとよくわからん もうひとつの表題作はこの題名でなくホラー大賞短編受賞時の「遠呪」がそのまま ヒロインの魅力を舞台設定を活かして短い中で的確に仕立てた一編 文章は文芸てきだがキャラクタはライトノベルてきな感じ というのはあまりこの作品を表しているとはいえない感じ 短く過不足なく物語舞台を描写する手段のように思った
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表題作が大好きな作品。呪詛を通した痛みを使った意思疎通の物語ですが、その印象が冒頭とラストで大きく異なっており、その変化も、そして丁寧な物語も心が震える作品でした。 『少女禁区』主人公”私”はたぐいまれな呪詛の才を持つ美少女の玩具となります。親殺しの疑いを持たれている少女は私...
表題作が大好きな作品。呪詛を通した痛みを使った意思疎通の物語ですが、その印象が冒頭とラストで大きく異なっており、その変化も、そして丁寧な物語も心が震える作品でした。 『少女禁区』主人公”私”はたぐいまれな呪詛の才を持つ美少女の玩具となります。親殺しの疑いを持たれている少女は私を呪詛の実験台とし、毎日私は悲惨な目に遭っていました。 私と少女の間には呪詛、痛みがあります。私は少女を恨みながら強力な力に抗えずにいました。その関係の変化には心を打たれ、大好きな作品になりました。
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短編集。 「少女禁区」 恐怖を前面に押し出す、いかにもなホラー小説ではない。 すこぶる日本的な恐怖が丁寧に描かれている。 見えずとも触れずとも感覚として感じることができる恐怖は、目に見えるものよりもはるかに恐怖感を増幅させるような気がしてならない。 古来より人と違う能力を持つ者は...
短編集。 「少女禁区」 恐怖を前面に押し出す、いかにもなホラー小説ではない。 すこぶる日本的な恐怖が丁寧に描かれている。 見えずとも触れずとも感覚として感じることができる恐怖は、目に見えるものよりもはるかに恐怖感を増幅させるような気がしてならない。 古来より人と違う能力を持つ者は崇められて権を手にするか、蔑まれ疎まれて排除されるか。 どちらかしかないように思う。 人ならぬ能力を持つ者は、理解されることは少ない。 まして現代のように情報が飛び交う時代ではない。 人々は少女を怖れ遠ざけようとする。 物語の持つ空気感が好きだ。 ホラーとは言い切れない、何とも言えない居心地の悪さが蜃気楼のようにかすんで見えている。 そんな物語だった。 主人公が少女に傾倒し、やがて精神的にも依存していく過程こそが恐怖なのかも・・・とも感じた。 人によって好き嫌いがわかれる物語なのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元のタイトルは、「遠呪」。こっちのほうが内容を表しているのかもしれない。 ・つまり、遠いところからの呪い。彼岸から此岸へ呪いは届くか。痛みは届くか。 ・育ての親を惨殺したと思われる鬼っ子に、少年は目をつけられる。自分の親も生贄となるのか。親を殺させないよう、少年は鬼っ子娘に痛みを植え付けられることを許す。異常に精密なその痛みにはどんな意味が? ・ホラー恋愛小説 他に、「chocolate blood,biscuit heart」大富豪の跡取り姉弟。監禁、監視状態から抜け出し、復讐するため壮絶な行動へ。
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◯痛苦で躾る/られる少女と男というモチーフは耽美でよい Δ少女の真意からすると、なぜそれまで主人公に苦痛を与え続けていたのかが不明。たとえば、実母の躾も狂っていて、少女もまた痛みによってのみ実母との繋がりを感じていた、とかだったら良かったかも。 Δ指輪のくだりは興ざめ。遠野物語的...
◯痛苦で躾る/られる少女と男というモチーフは耽美でよい Δ少女の真意からすると、なぜそれまで主人公に苦痛を与え続けていたのかが不明。たとえば、実母の躾も狂っていて、少女もまた痛みによってのみ実母との繋がりを感じていた、とかだったら良かったかも。 Δ指輪のくだりは興ざめ。遠野物語的世界観に、結婚指輪は不要。
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表題作、好き。全てがこのときの布石だった、というのが。ただ指輪はないほうがよかった。 chocolate blood,biscuit heartsは微妙。
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完全にタイトル&表紙買いの一冊。 第17回日本ホラー小説大賞短編賞授賞の表題作ともぅ一編収録。この年は映画化された『バイロケーション』が長編賞取った年なのね。 先に収められてるのは、「chocolate blood,biscuit hearts」。近未来を舞台とした短編。厳格な父...
完全にタイトル&表紙買いの一冊。 第17回日本ホラー小説大賞短編賞授賞の表題作ともぅ一編収録。この年は映画化された『バイロケーション』が長編賞取った年なのね。 先に収められてるのは、「chocolate blood,biscuit hearts」。近未来を舞台とした短編。厳格な父が、一代で築いた巨大企業を相続した姉弟の物語。タイトルにもあるように、スイーツ関連の小道具、描写、比喩。オチはやや、ビター。 一方「少女禁区」は呪詛の村に生まれた数百年に一度の才を持つ美少女の話。ツンデレ&ドS系。オチは甘口。 両作品ともに主人公はミドルティーンで、ラノベでも通用しそうな設定ではあるが、まるで異なる舞台で描かれている。 「chocolate blood,biscuit hearts」★★★☆☆ 「少女禁区」★★★★☆ の総合★★★☆☆って感じ。 長い黒髪、黒い和装の美少女に「お前がわたしの玩具になれ。死ぬまでわたしを楽しませろ」何て、オッサン言われたら……(以下、割愛)。
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この小説を一言で表現するなら、歪んだ愛、と言う。 chocolate blood,biscuit heartsは、父の幻影から逃げることができない姉弟を、表題作の少女禁区は呪詛使いの少女と男を描く。 面白い、とは思うものの、読後感は個人的には複雑。 どちらかといえば少女禁区が好き...
この小説を一言で表現するなら、歪んだ愛、と言う。 chocolate blood,biscuit heartsは、父の幻影から逃げることができない姉弟を、表題作の少女禁区は呪詛使いの少女と男を描く。 面白い、とは思うものの、読後感は個人的には複雑。 どちらかといえば少女禁区が好きだが、DVに代表されるような感情なのか、私としては理解に苦しんでしまう。 感情移入、ではなく、距離をおいて鑑賞するような小説。
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