少女禁区 の商品レビュー
日本ホラー大賞短編賞作品。おもしろかった。短いので展開の早さもよい。ツンデレな巫女?もなかなか今風。最後のネタ証に思わず涙・・・。
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表題よりもチョコレートのように甘くてねっとりした感じのするChocolate blood, biscuit hearts.の方が好みかも。 題材、書き方等が乙一に似てるかも。
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『少女禁区』は男と少女の関係がとても魅力的でした。 初期タイトルの『遠呪』の方が小説にはあっていますが、遠呪でしたら手には取らなかったので、改題は正解だと思います。 まあ確かに設定は日本的なホラーなのですが、文章構成力の問題なのか、読んでいてハッとする感じやドキドキはないので、ホ...
『少女禁区』は男と少女の関係がとても魅力的でした。 初期タイトルの『遠呪』の方が小説にはあっていますが、遠呪でしたら手には取らなかったので、改題は正解だと思います。 まあ確かに設定は日本的なホラーなのですが、文章構成力の問題なのか、読んでいてハッとする感じやドキドキはないので、ホラー…?といった感じです。 読者の受け取りようによっては、恋愛物語とも、男の妄想とも取れるところがいいですね。男の妄想だった場合はある意味ホラーと言えるのではないでしょうか。 兎に角ラストが素晴らしい。とてもきゅんとしますが、そこに辿り着くまでは中弛み。 本当に残念だったのが、痛苦の説明が甘いこと。これで痛苦の場所と意味を明確に書いていれば、読み終わった後に読み返して楽しむことができ、より面白く読めたと思います。 同時に収録されていた短編『chocolate blood,biscuit hearts.』は、最初から展開が読めて、こんなものかな…といった感じでした。ページ数に対しての説明が多過ぎる様に感じます。ですが、お菓子の喩えは良かったです。それがもっと上手く絡められれば、また違ったかもしれません。 全体的に、文章力・表現力がもっと欲しいところ。 特に、少女禁区は、村・釘喰様・呪いの内容・義両親の非道さ・巫女裁判など、磨いていけば、あやしく、綺羅ゝゝしく光る所が沢山あるので、勿体無かったです。 今後の成長に期待。そして、何十年後かに、また、書いて戴きたいです。
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なんだか乙一っぽいな~という感じです(良い意味で) 乙一好きな人には、おすすめかもしれません。 作品タイトルの少女禁区ですが、他の方のいうように「遠呪」のほうがしっくりかもしれません。 たしかに、少女禁区といえばそうなのですが…
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表紙の絵と、ホラー大賞受賞作品だというところに惹かれて借りました。 短くて読みやすい。 後味はよいかも。
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去年のホラー小説大賞の短編賞の受賞作 薄くて、表紙買い 2本載っていて、表題作はホラーながらにハッピーエンドだと思ふがどうだらうか あと、男が一人狂って妄言を言っているだけかもしれない可能性が高いのもグット よかったよかった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『chocolate blood, biscuit heart.』と表題作『少女禁区』の2編収録。 chocolate blood, biscuit heart. 鏑木夕乃は弟・相馬と共に、一代で世界的大企業にまで伸し上がった父親にこの先数十年にも渡るスケジュールを定められ、屋敷に閉じ込められていた。ある日専属医師に脱出を手伝うと言われ... 少女禁区 「私」は数百年に一人といわれる呪詛の才を持つ美少女におもちゃのように扱われていた。
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短編2編。 表題作が、さすがに授賞作だけあってよかった。 けど別に怖くない。普通に感動してしまう。 呪術の使い方が上手い。こめかみの痛みには素直に感心し、感動した。 ★は3.5くらい。文章にやや難があるので3に。 あと、巻末の選評はネタばれしてるので読まないようにw
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読了、70点。 第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作「少女禁区」と「chocolate blood,biscuit hearts.」の二編を収録した短編集。 80ページ程度の短編2編ということで小説としてのボリュームには欠けますが、大賞や長編賞とほぼ同時期に出版しな...
読了、70点。 第17回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作「少女禁区」と「chocolate blood,biscuit hearts.」の二編を収録した短編集。 80ページ程度の短編2編ということで小説としてのボリュームには欠けますが、大賞や長編賞とほぼ同時期に出版しなければならないであろう事情を考慮すれば仕方ないですよね。 「少女禁区」は呪術が一般的な世界において、圧倒的な呪術の能力を持ちながら集落では親殺しと忌み嫌われつつ恐れられる少女と、家族を守る為にその少女に付き従うわたしの話。 ストーリーそのものはラストのワンアイデアだけを基点に、肉付けをして行っているような印象で、オリジナリティはさほど感じません。 ストーリーを最後まで要約しちゃうと好きな人は好きだけど、それだけだよねとその辺りに落ち着きそうです。失礼な言い方だけど。 ただその肉付けが非常に良い、表現力が巧みで、この呪術の存在する世界を自然に、また臨場感たっぷりに感じられました。 冒頭の足が地面に沈んでいくシーンは非常にお気に入り。 同じ世界観でまた別の人やエピソードを読んでみたいと感じました。 残念だった部分は、語り部自身が死の直前に自分の過去を振り返るというスタイルのおかげで達観し過ぎている部分が読者に伝わってきた事、それと巫女裁判(?)の展開、ちょっと強引でした。 あとタイトルの「少女禁区」、ぶっちゃけて言えば意味があまりわかりません、応募時のタイトル「遠呪」の方が作品にぴったりだったように思います。 文庫のタイトルとして中身を知らずに『少女禁区』『遠呪』のどちらを手に取るかというと前者な気もするので販売戦略としては正しいと思いますが、読んだ上で言えばやっぱり「遠呪」の方がいいよ。 「chocolate~」は、技術の発展により他人の五感の情報を同じように受け取れる、というサービスが存在する近未来が舞台。その世界を牛耳る企業のトップは自身の娘、息子を徹底した管理下に置きながら教育を施す。 親の死後ようやく開放されるかと思われたが、更新されていくスケジュール管理の中でついに逃亡の機会に恵まれ、自由を手に入れるが… こちらは残念な事に一転して表現がくどく、読み難くなってしまったのは残念極まりない。 お菓子を比喩にした表現で、それらはすべてたった一言に還元されるんですが、途中までそうと気付かなかったせいで読んでいる途中は小説として纏まりに欠ける印象でした。 ストーリーは好みで言っても好きでも嫌いでもありませんでした、結論だけ取り出せばアンハッピーな落ちですが、切ないと言うには生々し過ぎていますし、突き抜けている訳でもないですし… 2短編を比べると非常に対照的、どちらも表現に力を入れていますが、一方はそれが上手さに、もう一方は悪さに繋がったのは面白い。 20代でこれだけ書けるのは単純に凄いと思うし、文章が下手な自分にすれば正直な話羨ましい限りですが。 その辺りも含めて読めて良かった小説でした。
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姉弟と主従。 「あなた」にぞくり。ラストにぞくり。得体の知れないじわじわとした恐怖を感じました。ホラーではあるけれど、ひとつの恋の形。
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