中原の虹(3) の商品レビュー
袁世凱が中央に戻り、孫文と組んで中華民国を設立するまで。 張作霖は東北三省で独立をかかげた。 歴史物で登場人物が多いので考えながら読む必要あり。
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たくさん登場人物が出てきて、色々な角度から中国の歴史を見るのは面白かった。 日本での文秀たちのことも出てきて、嬉しかったな。
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3巻。新たな登場人物がたくさん出てきて物語を追うのに必死です。 蒼穹ではただの面白キャラかなと思ってた戴沢殿下が案外真面目に国の行く末を案じている人で意外だった。ミセスチャンこと寿安との対話が物悲しくて、印象的だった。 日本で暮らす文秀のもとへやってきた蒋介石。教科書で見た名前だ...
3巻。新たな登場人物がたくさん出てきて物語を追うのに必死です。 蒼穹ではただの面白キャラかなと思ってた戴沢殿下が案外真面目に国の行く末を案じている人で意外だった。ミセスチャンこと寿安との対話が物悲しくて、印象的だった。 日本で暮らす文秀のもとへやってきた蒋介石。教科書で見た名前だ。何した人なのかは覚えてないけど。きっと小説オリジナルのキャラクターと史実の人物をうまく混ぜて物語を作ってるんだろうなぁ。 アヘン窟にて珍妃の井戸に出てきたプージュンが登場。順番に読んでてよかった。 張作霖はただの暴君にしか思えなくてで好きじゃなかったけど、子供と動物に優しいところはちょっと見直しました。 時代遅れの人物や物を「ロートル」というけど、それの語源が中国語の老人を表す「老頭児」という言葉だったのを初めて知った。勉強になります。 4巻に続く。
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1908年(光緒34)、西太后と光緒帝(服毒)を喪い、宣統帝溥儀(ラストエンペラ-)が即位。 清王朝の混迷が深まるなか、国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱が北京に呼び戻される。 一方、満洲を支配する張作霖は、名実ともに「東北王」となる......
1908年(光緒34)、西太后と光緒帝(服毒)を喪い、宣統帝溥儀(ラストエンペラ-)が即位。 清王朝の混迷が深まるなか、国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱が北京に呼び戻される。 一方、満洲を支配する張作霖は、名実ともに「東北王」となる...幼き皇帝溥儀に襲い掛かる革命の嵐は、清王朝滅亡の歴史を刻むこととなる。・・・“東京の文秀を訪ねて来た蒋介石(1887-1975)との対話~「蒋介石君。 私は亡命者とはいえ、清朝の臣であることに違いはない。もし君が、孫文らとともに清朝を倒そうとするひとりであるなら、そうした話は聞かぬよ」「救国済民が私の目的です。必ずしも清朝を打倒しようとは考えておりません」「対(トエ)。いい答えだ」「だからこそ、おのれの天命を信じたのちは、迷わず保定軍官学堂に入校いたしました」”
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歴史が大きく動いた本作。でも今まで出てこなかった登場人物がたくさん出てきて、しかも時代が違う。ひらがなだけ、漢字とカタカナだけの文章出てきて、また心挫けそうになる。吉永さんの手記出てくる時、恨めしくさえ思う。だから、結構物語大きな分岐点を迎えてるんだけど、内容あんまり覚えてない。...
歴史が大きく動いた本作。でも今まで出てこなかった登場人物がたくさん出てきて、しかも時代が違う。ひらがなだけ、漢字とカタカナだけの文章出てきて、また心挫けそうになる。吉永さんの手記出てくる時、恨めしくさえ思う。だから、結構物語大きな分岐点を迎えてるんだけど、内容あんまり覚えてない。笑 とりあえず先に進んでみよう! この物語の西太后はほんとに素晴らしい人だった。いなくなってしまった今、歴史がどう動いていくのか。そして西太后がいなくなってしまって、誰が歴史の中心人物になっていくのかも見どころ。春児も頑張ってて、嬉しくなる。 そして春雷と銀花夫婦を、ほんと心から祝福したい。幸せになって欲しい!春雷に、ちゃんと嫁さんの話に相槌うっといた方がいいよと助言したい。
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清が滅んで人民共和国が成立。 どこまでも西太后がこの人民国土をなくしてはならないと働いている。 忠義の人が国を支えながら激動の地代を向かえてる。
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2023年2月17日読了 民を安ずる者は、無私でなければならぬ。 今までが「つらい……つらい……」だとしたらこの3巻からは「えっえっ!?えっっっ!?つ、つらい。つらい!?!?なにこれ!?なにこれつらいよ!!」のつらさ。 沢殿下どんどん好きになっちゃうな。蒼穹の昴の頃はなんだこ...
2023年2月17日読了 民を安ずる者は、無私でなければならぬ。 今までが「つらい……つらい……」だとしたらこの3巻からは「えっえっ!?えっっっ!?つ、つらい。つらい!?!?なにこれ!?なにこれつらいよ!!」のつらさ。 沢殿下どんどん好きになっちゃうな。蒼穹の昴の頃はなんだこのミーハー?と思っててごめんなさい。頭の回転が早くて視野の広い方。白菊の上でもどこでも良いからどうかこの方にも安寧を。 いよいよ吉永中尉と岡さんと文秀がつながってきた。吉永中尉は若いのに自分で世の中を見ようとしていて好きだなあ。 菊人の慰庭を思う気持ちが苦しい。お前の役割は祖国を滅ぼすことだと伝えねばならない菊人と、自分で気がつけなかった慰庭。 えっうそはい??えっどういうこと??って言ってるうちに革命が成立してしまった…… 掴めるはずのない中原の虹を追って、ここまできてしまったのですから。 雷哥と銀花の赤ちゃんが無事に生まれてきますようにと願いながら、いよいよ時代は民国へと入ります。その民国と対立する張作霖たち。次で中原の虹は一旦終わります。
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西太后は中国三大悪女と評される。しかし、『中原の虹』では西太后の悪辣なエピソードはロンドンの出版物によって作られたものとなっている。清朝の高官は出版関係者に怒りをぶつける。 「わが国にはこんな嘘っぱちよりももっと興味深い、もっと面白おかしい事実がいくらでもあるではないか。君たちの...
西太后は中国三大悪女と評される。しかし、『中原の虹』では西太后の悪辣なエピソードはロンドンの出版物によって作られたものとなっている。清朝の高官は出版関係者に怒りをぶつける。 「わが国にはこんな嘘っぱちよりももっと興味深い、もっと面白おかしい事実がいくらでもあるではないか。君たちの国がわが国にいったい何をしたか」(『中原の虹 3』講談社文庫、2010年、89頁)。これは阿片戦争が念頭にあるだろう。依存性薬物を販売して、それを没収したら、戦争を始めることは、考えられる中で最も非道徳的な侵略戦争である。 『蒼穹の昴』で毛沢東が登場したことに驚かされたが、『中原の虹 3』では蒋介石が登場する。それも『蒼穹の昴』で毛沢東と接点を持った人物が関係する。
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西太后、光緒帝亡き後、一度は失脚した袁世凱が返り咲き、宣統帝よりの勅諚を受けて清国総理大臣につく。孫文を中心とする革命勢力と東三省を支配する張作霖の三つ巴のなかで愛新覚羅の末裔と大清帝国の行く末はどうなるのか。 宗・元・金・明から続く中華大陸の異民族による支配の歴史は高校の世界史...
西太后、光緒帝亡き後、一度は失脚した袁世凱が返り咲き、宣統帝よりの勅諚を受けて清国総理大臣につく。孫文を中心とする革命勢力と東三省を支配する張作霖の三つ巴のなかで愛新覚羅の末裔と大清帝国の行く末はどうなるのか。 宗・元・金・明から続く中華大陸の異民族による支配の歴史は高校の世界史の授業を思い出させる内容で懐かしいが、時折り混ざる浅田次郎特有の幻想シーンなどはエンタメ要素が強すぎてややげんなり。
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清王朝滅亡、そして中華民国が樹立する迄の闇鍋のような混迷を極めた時期が描かれていた。視点が変わる度に物語もぐるりと変わってしまう位、立つ位置によって物事の見え方がガラリと変わったように思う。次で最終巻。どんな幕引きをするか気になる。
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