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続・自閉症の僕が跳びはねる理由 の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2023/01/15

前作に続けて読了。 前作から3年。変わってきたこと、変わらないこと、知ってほしいこと、自分の本当の気持ちなど、じっくりと自分のこころについて書かれています。 自分の気持ちをうまく伝えられずに癇癪を起こしたり、気持ちをコントロール出来ずに暴れる子どもの気持ちに寄り添いたいと日々...

前作に続けて読了。 前作から3年。変わってきたこと、変わらないこと、知ってほしいこと、自分の本当の気持ちなど、じっくりと自分のこころについて書かれています。 自分の気持ちをうまく伝えられずに癇癪を起こしたり、気持ちをコントロール出来ずに暴れる子どもの気持ちに寄り添いたいと日々思っているのですが、当たり前ですがみんな個性があって考えていることや感じ方が違うので本当に難しいです。 辛抱強く、諦めず、相手の気持ちを考えて寄り添う。そして優しい笑顔と誠実な心でまずは信頼関係を結んでいくことが大切ですね。 障害の有無ではなく、すべての人に対して大切にすべきことだなと思いました。

Posted byブクログ

2021/09/13

自閉症児を特別視してしまう… しないでほしい、優しくしてほしい、僕もこれができる、これが出来ない… 言葉に出来ることは当たり前で、でも誰もが難しく思っていることは健常者も変わりはなくて… 言葉の端々にハッとさせられる。 おわりに、の中で… 人の幸、不幸はその人が決めるべきもの...

自閉症児を特別視してしまう… しないでほしい、優しくしてほしい、僕もこれができる、これが出来ない… 言葉に出来ることは当たり前で、でも誰もが難しく思っていることは健常者も変わりはなくて… 言葉の端々にハッとさせられる。 おわりに、の中で… 人の幸、不幸はその人が決めるべきもの。みんなと同じことができないことが不幸なのではなく、人間として、自分らしい生き方ができないことが、悲しいのです。 バリアフリー、そんな世界になったらいいなぁ…

Posted byブクログ

2020/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本を読み終えてから、東田さんのホームページを検索し、現在の活動の様子を見ました。ブログを書いたりnoteに詩を載せたりされていることがわかりました。youtubeチャンネルには、質疑応答の様子がありました。 一音一音たどるようにお話しされる様子からは、やはり言葉をすぐに引っ張り出すことは難しいのだとわかりました。しかし、本書で何度も述べられているように、何も感じていない・考えていないということではないのです。 前作を読んだときにも思いましたが、それは何も自閉症の方と接するときだけではない。年齢や見かけに惑わされず、相手をよく見ることが大切だと思います。 (しかし、それは実現するのは本当に難しい…。ついイラっとしてしまったり想像力を欠いてしまったりします) ・できることとやりたいことは違う。 ・同じものに安心する。特に場所。 ・かっちり決まりすぎていると気になりすぎてうまくいかないこともある。変わっても大丈夫、ある程度幅をもたせるとよい。 …これは、非常によくわかります。 旅行の行程など、分単位で決めている人、往復の飛行機の時間とホテル・絶対行きたい場所ぐらい決めておいてあとは現地で考える人・全くノープランの人、様々だと思います。私はかっちりしすぎない方が疲れません。 ・揺さぶりをかけていくと、選択肢が増える。できるようになったら次のステップへ。 されて嫌なこと、してほしい援助についてはとても参考になりました。(120・121ページ) 東田さんは僕の場合、と前置きしていますが、大多数の方に当てはまるものだと思うので意識したいです。

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2020/04/30

この本ほど自分の世界を広げれくれた本は、まだ他にはありません。 自閉症である東田直樹さんに対する質問とその答え、東田さんの作った詩、感じたことが書かれています。 自分の仕事柄、自閉症の人と関わることもあったのですが、その遠い瞳に何を見ているのか、わかりたいけれどわからないという...

この本ほど自分の世界を広げれくれた本は、まだ他にはありません。 自閉症である東田直樹さんに対する質問とその答え、東田さんの作った詩、感じたことが書かれています。 自分の仕事柄、自閉症の人と関わることもあったのですが、その遠い瞳に何を見ているのか、わかりたいけれどわからないという思いがありました。しかし、この本に出会って、自分の狭い考えや信じていた常識はただの陳腐なものになりました。 Q,口から出る言葉に意味はありますか? A,言葉というものは、何かしら意味を持っていると普通の人は考えます。けれども、僕の話す言葉には、人に伝えたいだけではない言葉もあります。… Q,こだわりはやめられませんか? A,こだわりは、とても辛いものです。「こだわりを好きでやっている」と思っている人がいるなら大間違いです。… Q,自己嫌悪に陥ることはありますか? A,「僕なんて」という気持ちはどこからくるのでしょう。  それは、やはり人からの評価だと思います。勘違いされているのは「だったらたくさん褒めて育てればいいでしょう」と思っている人もいることです。  何でもかんでも褒められて、嬉しい人がいるのでしょうか。ちょっとしたことで褒められても、自分のことをバカにしているとか、わかってもらっていないとしか感じないと思います。僕は、赤ちゃんではありません。本当に頑張ったことに対して、きちんと評価して欲しいです。 どんな風に語ろうと思っても、うまくできません。 一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。

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2017/02/01

著者が中学生の時に書いた前作『自閉症の僕が跳びはねる理由』の後に、著者が通信高校に通い始めてから書いた本作を読むと、共通点も沢山あるが、変化している部分があるのが興味深かった。 その変化した部分が凝縮されているのが、本作第八章である。 物語を書くこと、勉強すること、高校に行った...

著者が中学生の時に書いた前作『自閉症の僕が跳びはねる理由』の後に、著者が通信高校に通い始めてから書いた本作を読むと、共通点も沢山あるが、変化している部分があるのが興味深かった。 その変化した部分が凝縮されているのが、本作第八章である。 物語を書くこと、勉強すること、高校に行ったこと、仕事を始めたこと、講演会に登壇したこと、他の障がいを持つ人たちと交流したこと、恋愛について、人間愛について。 前作『自閉症の僕が跳びはねる理由』を書いた後に、著者の世界が広がったのだろうと感じさせられる内容だった。 著者からは、前作と今作で自閉症スペクトラムについて様々なことを教えてもらったが、今作第八章ではさらに、自閉症スペクトラムの枠を超えて、著者自身と向き合えたように思った(語弊がある書き方のような気もするが、上手い表現が思いつかない)。 著者が、他の障害を持つ人と会った時に感じた「自分の存在意義を、この社会の中で見出そうとしていること、人とのつながりを大切にしていること」「その方の持たれている本当の強さや優しさに触れることができ、僕はとても嬉しくなると共に、これまでの自分を反省させられました」という気持ちは、この本を読んだ多くの人もまた、著者に対して抱く気持ちなのではないかと思う。

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2017/01/15

20170115読了 これもNHKの番組を見て借りた本。執筆当時は高校生の筆者も現在は成人している。自閉の世界と健常者の世界を通訳するような立ち位置におられると思う。

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2016/10/20

カレンダーが好きな理由、カラオケが好きな理由、様々な質問に答える形で作者の内面が表現されています。自閉症の人たちは表出の仕方が変わっているので、何を考えてるのかなと思われがちですが、こんなにも豊かな感情を持っていて、それを自分の言葉で表現できるのがすごいと思います。 家族が彼を大...

カレンダーが好きな理由、カラオケが好きな理由、様々な質問に答える形で作者の内面が表現されています。自閉症の人たちは表出の仕方が変わっているので、何を考えてるのかなと思われがちですが、こんなにも豊かな感情を持っていて、それを自分の言葉で表現できるのがすごいと思います。 家族が彼を大切に見守っている姿にも胸を打たれました。

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2015/09/26

著者が高校生になり、端々に成長した様子が感じられた。 やはり今作も自分の中にすっと入ってくる文章で、自閉症の人がどのように感じたり考えたりしているのかを知る事ができた。 思いがけない観点からの表現があったりして、時折はっとさせられる。

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2015/09/06

 この本を読んで世界が広がった。気持ちがとってもよく分かるような気がする。なかなか言葉に出せない分、感情が心の中でエコーして増幅されるのかなと思った。

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2015/09/02

こんなに豊かに言葉を紡ぐことができると知り、驚きました。テレビのドキュメンタリーを見て読んでみましたが、想像以上の奥深さでした。

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