まつりちゃん の商品レビュー
一つ一つのお話は悪くはないと思うのだけど、私にはつながりがわかりにくく読みにくさを感じた。小学生向けとは思えないけれど…
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まつりちゃんは、空き家と見せかけた家で一人ひっそりと暮らしている。 借金返済のため両親が働きに行っている間、お留守番をしている。 その役割を懸命に果たそうとして、ちっとも辛そうにしていないまつりちゃんとかかわることで、周りの人が元気をもらっていく。
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ずっと好き。こぼれ落ちそうな時、ふとこの本を開いている。 こどもを、ちゃんとひとりの子供としてかいているところかな、感情的だったり、説明的だったりするわけではないのに、なぜか胸の中にずっとあって、涙が出てきたりする。 うまく言えないほど、好きな小説。
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空き家にひとりで隠れるように住む小さな女の子。周りの人に与えて与えられて。現実にもこういう子どもがいるのかもしれないしもしかしたらこれから増えるのかもしれない。一緒にはいられなくても親も子どもも一生懸命生きている。悲しいけど強い。自助も公助も届かないところはこれからは共助になるん...
空き家にひとりで隠れるように住む小さな女の子。周りの人に与えて与えられて。現実にもこういう子どもがいるのかもしれないしもしかしたらこれから増えるのかもしれない。一緒にはいられなくても親も子どもも一生懸命生きている。悲しいけど強い。自助も公助も届かないところはこれからは共助になるんだろう。人が人に関心を持って関わりたいと思う世の中。そうありたい。人間はきっと優しくなれる。
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まつりちゃん。 最初は 妖精かと思ったけど、読み進めていくうちに 人間とわかって複雑な気持ちになりました。 5歳の女の子が一軒家にひとりだけで住んでいて、 1週間に1回だけ、父親が1週間分の食料を置きに 来る。 これだけの説明だと、ひどいネグレクトの話しだけど、それには ちゃ...
まつりちゃん。 最初は 妖精かと思ったけど、読み進めていくうちに 人間とわかって複雑な気持ちになりました。 5歳の女の子が一軒家にひとりだけで住んでいて、 1週間に1回だけ、父親が1週間分の食料を置きに 来る。 これだけの説明だと、ひどいネグレクトの話しだけど、それには ちゃんと理由があるのです。 しかし、やっぱり可哀想過ぎるよね。
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まつりちゃんは、空き家と見せかけた家で一人で暮らしている。 借金返済のため、両親が働きに行っている間お留守番をしている。 その役割を懸命に果たそうとしていて、でもちっとも辛そうにしていない。そんなまつりちゃんと関わることで、周りの人が元気をもらっていく。 中高生におすすめです
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装丁と中のイラストがかわいらしく、まつりちゃんとその周りの静かでゆっくりとした雰囲気がよく伝わる。 各編で主人公が変わっていく。 年代も性別もバラバラで、彼ら自身の言葉で文章が紡がれて行くので、児童には読みづらいのではないだろうか。 児童文学だけれど、ハイティーン世代向けな印象...
装丁と中のイラストがかわいらしく、まつりちゃんとその周りの静かでゆっくりとした雰囲気がよく伝わる。 各編で主人公が変わっていく。 年代も性別もバラバラで、彼ら自身の言葉で文章が紡がれて行くので、児童には読みづらいのではないだろうか。 児童文学だけれど、ハイティーン世代向けな印象を受けた。 各編の主人公たちの心情はとても繊細に描かれていて、心に何かしら悩みやしこりを持った人にとっては、とても共感できる部分があると思う。 だからこそ、小学生ではなくて、思春期以降の世代に読んで欲しい。 最初はまつりちゃんは座敷童のような、幽霊のような不思議な存在として登場するが、各編の主人公との関わりが表現されていくにつれ、まつりちゃんがどのような存在であるのかが判明していく。 まつりちゃんを取り巻く家庭環境の詳細が明らかになるシーンでは、どんどんテンポが良くなってページを捲る手も早くなるが、まつりちゃん視点の編が展開されてから急にテンポが悪くなり、終着点もはっきりしないイメージ。 この文章が岩瀬さんの本の特徴であるかは、私はまだこの一冊しか読んでいないのでわからないが、児童文学としては、個人的にもう少し明確なオチが欲しかったところ。
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「まつりちゃん」というタイトルを聞いて、どんな話なんだろうと思った。 この話は、まつりちゃんをめぐる、人と人とのかかわりのおはなし。 ちょっと不思議な女の子、というイメージから、話が進むにつれ、 まつりちゃんがどんどん明確になっていきます。 人との距離感だったり、自分の気持ちのあ...
「まつりちゃん」というタイトルを聞いて、どんな話なんだろうと思った。 この話は、まつりちゃんをめぐる、人と人とのかかわりのおはなし。 ちょっと不思議な女の子、というイメージから、話が進むにつれ、 まつりちゃんがどんどん明確になっていきます。 人との距離感だったり、自分の気持ちのあり方だったりを見つめさせられる本です。
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どこかしら屈託をかかえた子どもや大人の前にふっと現れる小さな女の子・まつりちゃん。 彼女と時間を過ごした後には、なぜか優しい気持ちになっている自分に気づくという…。 まつりちゃんって誰なの? . 生きるってことは、子どもにとっても大人にとっても、そんなに簡単なことじゃないん...
どこかしら屈託をかかえた子どもや大人の前にふっと現れる小さな女の子・まつりちゃん。 彼女と時間を過ごした後には、なぜか優しい気持ちになっている自分に気づくという…。 まつりちゃんって誰なの? . 生きるってことは、子どもにとっても大人にとっても、そんなに簡単なことじゃないんだよね。 あれこれ気持ちに引っかかることはあるし、思うようには毎日が進んでいってくれない。 それでも大人は自分であれこれ動いてみることもできるけど、子どもは大人の論理で訳もわからずにあっちへ行ったり、こっちへ来たり、とうん、わかるよ、と言いたい子たちが出てきてね。そして、子どもはまた自分の気持ちをしっかり言葉に表すだけのボキャブラリーを持たないのが辛いところだなぁ、とも。 そんな寂しかったり、苛立たしかったりしている子どもや大人に、ぽっと温かい何かをくれるまつりちゃん。 まつりちゃんの丁寧な言葉使いがとてもいいです。きっとゆっくり、思ったことだけをしゃべっているんだろうな、と、まつりちゃんの眼差しや小さな手までが見えるよう。 また、 「乾いた声で「まだ飲むんですか」」 というお母さん、 とか 「「きみね、もう少しきちんとしたらどうかな。髪の毛とか、着るものとか。」~」 なんて言いながら、 「父はまた自分の部屋に入り、ギターを弾き始めた。父は台所に酒を作りに来て、ちょっとぼくのそばに来ただけだった。」 というくだりには、巧いなぁ~~と。 父親がいかに家族に参加してないかよくわかるし、それを息子がしっかり理解しちゃってるところも。 幼稚園の時は気もちが曲がってばっかりだった。 かみの毛を短く切られたときも、クレヨンが折れたときも、廊下がぬれてソックスがぬれてしまったときも、気もちが曲がった。小学一年生になったんだから、もう気もちが曲がらないようにしようと思った。 と、自分の気持ちを持て余す女の子にも、あぁ、そいうことってあったよね、なんでそんなことでへそ曲げるの?めんどくさい子だね、なんて言われたりして。 ネタバレです。 私、まつりちゃんって、最初はこの町の神社の化身OR 御使いなのかな、って思ったんだけど。 お父さんが大きな借金を作ってしまい、そのためにお母さんとは偽装離婚。お父さんは遠くの工事現場に働きに行っていて週末しか帰ってこれないからまだ本当に小さいのに1人お留守番をしている女の子だったのでした。 町の子どもや大人の目線で一つ一つのお話が進んでいき、徐々に謎が明かされる展開も好ましかったし、何より、抱えているものはなくならないにしても気持ちが落ち着いてくる人たちが嬉しくて、気持ちよく読みました。 まつりちゃん、もうすぐお母さんやお父さんと一緒に暮らせるよね。 暮らせますように!!
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まつりちゃんがかわいらしい。最後の方まで、まつりちゃんの周囲の人からの視点だからか、なんだかほんわかとした暖かい気持ちになった。
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