まつりちゃん の商品レビュー
絵本のような可愛い挿絵とまつりちゃんという不思議な存在から、ファンタジーをイメージしていましたが、読み進めるうちにまつりちゃんの身の上がわかってきて、これは大人の物語だと思いました。まつりちゃんを囲むたくさんの人々。殻に閉じこもる心が不思議と開かれていきます。様々な人の物語がまつ...
絵本のような可愛い挿絵とまつりちゃんという不思議な存在から、ファンタジーをイメージしていましたが、読み進めるうちにまつりちゃんの身の上がわかってきて、これは大人の物語だと思いました。まつりちゃんを囲むたくさんの人々。殻に閉じこもる心が不思議と開かれていきます。様々な人の物語がまつりちゃんを真ん中に繋がっていくのが好きです。子供向けにしては視点が大人過ぎる気がして引っかかる部分もありますが、こういうタイプの本もあっていいなぁと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初、まつりちゃんは夢のような空想の人物だと思っていたら、途中でいきなり現実にひきもどされた。 借金取りに追われていたなんて。意外性のある展開だった。
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岩瀬成子さんの文章は、なんて透明感があるのでしょう。 この本も。 まつりちゃんに関わる、いろんなキャラのお話が、短編集のようでもあるのだけど、ラストの「アリさん」が好きです。
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なんかよさげだったので 楽しみだったけど そうでもなかった けどまぁ楽しかった 丁寧語で話す可愛い5歳の女の子 っていうだけで(*⌒-⌒*)
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・・・ひとりで住んでることは秘密です・・・ その女の子はいつもひとりだった。コンビニの前。公園で。商店街で。小さな家のカーテンのかげに。この子は本当に存在するのかな?幻?と思わせる前半から一転、まつりちゃんの身の上が気になりはじめて・・・。大人の事情の中でまっすぐに生きるまつりち...
・・・ひとりで住んでることは秘密です・・・ その女の子はいつもひとりだった。コンビニの前。公園で。商店街で。小さな家のカーテンのかげに。この子は本当に存在するのかな?幻?と思わせる前半から一転、まつりちゃんの身の上が気になりはじめて・・・。大人の事情の中でまっすぐに生きるまつりちゃんが、まわりの人々の心に届けるぬくもり。けなげだけど可哀相じゃない、ちいさなまつりちゃんの物語。
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児童文学とは。。驚き。 新聞の夕刊に佐藤江梨子がコラムを書いている。 多分週1かな。 見つけたときに読む感じなんだけど。 そこで、サトエリが紹介していた本だった。 まつりちゃんは一人ぼっちの子どものところにあわられる。 なんだ座敷童子みたいじゃん、と思ったけれど まつりちゃんは...
児童文学とは。。驚き。 新聞の夕刊に佐藤江梨子がコラムを書いている。 多分週1かな。 見つけたときに読む感じなんだけど。 そこで、サトエリが紹介していた本だった。 まつりちゃんは一人ぼっちの子どものところにあわられる。 なんだ座敷童子みたいじゃん、と思ったけれど まつりちゃんは人間だった。普通に。いや、普通ではないか。 ちょっと心温まって ちょっと郷愁を帯びていて。。。 死ぬことをかんがえているんじゃないかと思わせる背中と、 生きよう、何とかして、と思っている人の背中は、似ている。 という、印象的な一文に感動しつつ。 児童文学ってすごい。と思うあたし。
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ひょっこり現れる、えらく礼儀正しい女の子。 男の子の前、女の子の前…子供だけが気がつくのかと思ったら ちゃんと大人で気がついた人もいました。 それまでは、てっきり座敷わらしの類かと…w 大人になると、うっかりと忘れそうになる子供の気持ち。 そうそう、と頷いてしまうような感情がこ...
ひょっこり現れる、えらく礼儀正しい女の子。 男の子の前、女の子の前…子供だけが気がつくのかと思ったら ちゃんと大人で気がついた人もいました。 それまでは、てっきり座敷わらしの類かと…w 大人になると、うっかりと忘れそうになる子供の気持ち。 そうそう、と頷いてしまうような感情がここに存在して 懐かしいような腹立たしいような、そんな事を思い出させてくれます。 そんな子供たちの視点からばかりだったので あちらこちらに現れる子供? と思っていたら 読めば読むほど、皆様ご近所様。 あれ? と思えば、突如として見えてくる現実。 あぁなるほど…と納得してしまいました。 どうりで、礼儀正しいと。 子供の主張視点から、大人の都合視点へ。 本人が幸せだ、と思う事が大切です。
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久々の児童小説。表紙もかわいらしいし、何よりよく読んだ「理論社」なのが決め手。(最近倒産しちゃったそうで残念…)はじめは、ふしぎな女の子である「まつりちゃん」が、さまざまな登場人物によって語られていく中で徐々に輪郭がはっきりとしてきます。その過程でのそれぞれが抱える想い、それとま...
久々の児童小説。表紙もかわいらしいし、何よりよく読んだ「理論社」なのが決め手。(最近倒産しちゃったそうで残念…)はじめは、ふしぎな女の子である「まつりちゃん」が、さまざまな登場人物によって語られていく中で徐々に輪郭がはっきりとしてきます。その過程でのそれぞれが抱える想い、それとまつりちゃんへのあたたかなまなざしに読んでいてほっとさせられます。
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不思議な女の子、まつりちゃんをめぐる連作短編集です。ひとりで住んでいるまつりちゃん、悲しくてやりきれないストーリーのはずが、ユーモアがあってキラキラしています。近所の人たちのキャラクターがステキ。私はきみどりのおばちゃんの元公務員の夫の「シャラップ」がお気に入りです。パンダコパン...
不思議な女の子、まつりちゃんをめぐる連作短編集です。ひとりで住んでいるまつりちゃん、悲しくてやりきれないストーリーのはずが、ユーモアがあってキラキラしています。近所の人たちのキャラクターがステキ。私はきみどりのおばちゃんの元公務員の夫の「シャラップ」がお気に入りです。パンダコパンダ好きの方は是非、オススメ。
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いつも一人でいるちいさな女の子。ふと気付くとそばにいて、堅くなった心にちょっとだけあったかいものを吹き込んでくれるふしぎな子、まつりちゃん。お互いに関わりがない人たちが、まつりちゃんでつながっていく。そしてみんながなんとなく幸せになる。読んでいる私までも。
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