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おせっかい教育論 の商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2012/02/28
  • ネタバレ

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■おせっかい教育論  とてもまとまりの無い話が詰まった本。現代と江戸時代の比較や、大阪と東京の比較、現在大阪が抱えている問題や「労働とは何か」など、様々な議題が結論を出さないまま宙ぶらりんの状態で話が推移していく。  本文中に出てきた元禄バブルの話や近江商人の流れを引く企業の注釈、ベトナム戦争に関してニュース番組で自分の意見を述べたウォルタークロンカイトさん話など、面白い話も多かった。  最後になんとなく印象に残ったフレーズを載せる。 ・鷲田さん 「他たちから自分が何をすべく待たれているかという視点が欠落している」 ・内田さん 「自分に対する勘違いから努力kの気持ちが生まれる」 「アクティビティの高い教師が1年後どのような論件に興味があるかなんて分からない」 「教育のことは現場に任せて欲しい」 ・釈さん 「「おかえり」と言ってもらえるだけで辛くても生きていける」 ・平松さん 「そこで子供たちが活動することによってその場所に意味が生まれる空間」

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2011/10/13

出国前に読み切った最後の本になるのかな。 内田樹を含む4人が大阪の教育の話を中心に対談。 内田樹の主張は、下流志向や街場の教育論に見られるものとほぼ同じだったが、一箇所だけ新しいものがあった。

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2011/08/02

ふむふむでした。 こんな座談会が出来るということって、まだまだ捨てたもンじゃないかもね。 ガンバレ、教育再生。。

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2011/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナカノシマ大学の最初の講義として開催された 4人の座談会を収録した1冊。 リッパなおじさまたちが、教育をキーワードに 自分たちの子ども時代から現代の問題点まで 好き勝手縦横無尽に話を交わす。 「教育の本質はおせっかいやね」という いかにも大阪らしい発見がなされている。

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2011/06/18

大阪目線からの教育論.2回の座談会を一冊にまとめたもので,散漫な感じは否めないが,納得がいく点もちりばめられている.

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2011/03/27

関西の教育事情。 鷲田清一、内田樹、釈徹宗が大阪市長・平松邦夫と対談した内容をまとめた本。教育とはおせっかいな人が社会で生きるための知恵を授けるものであり、そのような環境の中で子供が学ぶものである。現在の教育事情は、生きるための知識や知恵を伝授するのではなく単に自分の目的を達成す...

関西の教育事情。 鷲田清一、内田樹、釈徹宗が大阪市長・平松邦夫と対談した内容をまとめた本。教育とはおせっかいな人が社会で生きるための知恵を授けるものであり、そのような環境の中で子供が学ぶものである。現在の教育事情は、生きるための知識や知恵を伝授するのではなく単に自分の目的を達成するための手段になっている。 大阪府知事の学力問題への対応の話が面白かった。橋本知事が主張する一斉テスト結果の公開は、結局、県・自治体・学校レベルでの競争を生むことになり、目的論的な教育体制になってしまう危険性がある。教育が商業化され、本来の教育の目的から離れていってしまうことになる。自治体の首長は教育には口出しすべきではないというのが対談者の考え。政治家が言う教育改革なんてナンセンス。 教育は時間が掛かるものであるし、現場を知っている当事者に任せるべきという主張です。なるほどね。

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2011/02/22

大阪中之島の公開セミナーとフランス料理を食しながらの討議再録。ゆえに、話題があちこち広がり、繰り返される内容も多いのです。が、さらっと読めて、ときどきなるほどねーという名言を見つけることが出来ました。鷲田センセイの言葉にあった、職業、天職、使命を英語でコーリングという、その含みに...

大阪中之島の公開セミナーとフランス料理を食しながらの討議再録。ゆえに、話題があちこち広がり、繰り返される内容も多いのです。が、さらっと読めて、ときどきなるほどねーという名言を見つけることが出来ました。鷲田センセイの言葉にあった、職業、天職、使命を英語でコーリングという、その含みに自分が何かをすべく誰かから呼びかけられているという感覚がこもっている、だから就職活動を前にして「自分がしたいこと」から考えることは務めの観点が欠落している…目の前クリアになる説明でした。

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2011/02/22

朝ヌキで、ハラヘッタハラヘッタと思いながら健康診断へゆくと、なんやかや待って、予約した時間を半時間あまり過ぎてスタート。行きの電車の待ち時間と、診療所での待ち時間のあいだに、ハラヘッタを追い払いつつ読んだ本。 ナカノシマ大学のことは、ごくたまに『月刊島民』を拾って読んだときに...

朝ヌキで、ハラヘッタハラヘッタと思いながら健康診断へゆくと、なんやかや待って、予約した時間を半時間あまり過ぎてスタート。行きの電車の待ち時間と、診療所での待ち時間のあいだに、ハラヘッタを追い払いつつ読んだ本。 ナカノシマ大学のことは、ごくたまに『月刊島民』を拾って読んだときに知っていた。そのナカノシマ大学のキックオフセミナーでの話の記録と、第2夜としておこなわれた4人の教育談義の記録をまとめた本。タイトルにあるように、教育の本質は「おせっかい」にある、というのがこの本の基調。 「遊園地」ではなく「原っぱ」的学びを(そこに行ったらメニューがあって、その中で何を選ぶかというのではなくて、自分たちで何かをすることでその空間の意味を作っていく)とか、「まなび」とは「自分が打ち砕かれる経験」(いままでより、もっと見晴らしのよい場所に出ることが学び)とか、子どもの訳の分からなさと同じくらい訳の分からなさの多様性が必要(子どもの個性と同じだけの数の個性の教師が並んでいることが理想)とか、わりとええなーと思うことが、語られている。 ええな~と思うけど、なにかひっかかるところもあって、私は何がひっかかるんかなーと、ハラヘッタを追い払いながら読んでいた。(おっさんばかりがしゃべってるやんけ、というだけかもな。) 脚注に出てきた、青木淳の『原っぱと遊園地―建築にとってその場の質とは何か』を読んでみたいなと思ったけど、近所の図書館になーい。もう1冊、『原っぱと遊園地 2 見えの行き来から生まれるリアリティ』というのもあるようだが、これも図書館になーい。そのうち相貸で。

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2011/02/14

「見ていないようで見ている」という言葉が一番印象深かった。 いつでもどこでもどんなときでも寄り添って受け止めるってのが大事なのだなと思った。

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2011/02/06

 大阪大学総長・鷲田清一氏、神戸女学院大学教授・内田樹氏、浄土真宗本願寺派住職・釈徹宗氏、大阪市長・平松邦夫氏の4者が「学び」について語り合った模様をまとめた一冊。  2009年の水都大阪2009で「ナカノシマ大学キックオフイベント」として、大阪中央公会堂で開催された座談会の模様...

 大阪大学総長・鷲田清一氏、神戸女学院大学教授・内田樹氏、浄土真宗本願寺派住職・釈徹宗氏、大阪市長・平松邦夫氏の4者が「学び」について語り合った模様をまとめた一冊。  2009年の水都大阪2009で「ナカノシマ大学キックオフイベント」として、大阪中央公会堂で開催された座談会の模様と、後日再度この4人が集まって語り合った夕食会の模様を丁寧に記録している。 「教育とはビジネスではなく、個人の利益追求でもなく、もちろん商品でもない。その本質は「おせっかい」である。」  効率優先、パッケージ化、商品化される教育について、それぞれの経験、考えをもった四氏が、「そうじゃないよ」、「もっと大きな視点で見ようよ」と読者に語りかける。  子どもの親だけでなく、これから親になる世代にも、孫を持つ世代にも読んで欲しいなと思える一冊。  個人的に興味深いのは、大阪府知事・橋下徹氏との対立ばかりが強調される大阪市長・平松邦夫氏が、学力テストの結果公表の問題点を語って、知事とは明らかに違う行政の長としての視点を持った方だということを再認識できたこと。  また、その特別顧問である内田樹氏が市長に「地方自治体の首長は教育行政にできるだけ介入しないでいただきたい」と、なれ合いの関係にないということ。  答えのでない「教育」の答えを、皆で考えてみたいですよね。ホントに。

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