この国を出よ の商品レビュー
大前研一と柳井正の共著。二人とも日本の置かれた厳しい現状について話しており、そのために全員が危機感を持って「国を出る」覚悟をする必要があると語っている。 二人とも一致しているのは、日本人一人ひとりが日本を出て勝負できる人材を目指さなければいけないということ。「英語」「IT」「フ...
大前研一と柳井正の共著。二人とも日本の置かれた厳しい現状について話しており、そのために全員が危機感を持って「国を出る」覚悟をする必要があると語っている。 二人とも一致しているのは、日本人一人ひとりが日本を出て勝負できる人材を目指さなければいけないということ。「英語」「IT」「ファイナンス」という「三種の神器」で武装しないといけないし、リーダーシップを身につけ、問題解決能力を伸ばしていかなければいけない。 日本を出て勝負できる人材を育てるためにも、日本の教育も大きく変わっていかないといけない。大前さんの主張では大学側はCustomer, Competitor, Company の視点で考えないといけないという。 企業(Customer)側が欲しがるような学生を育てないといけないし(そのため、企業が先駆けて人材の要求水準を上げることも教育における大きなロールを担う)、海外(Competitor)とも張り合えるように「英語」「IT」「ファイナンス」で武装させる必要があり、学生自身(Company)も自分自身のおかれた状況を把握し、リーダーシップ、問題解決能力を身につけられる教育が今求められているのではないか。 結論として、危機感を持って、日本という「ホーム」にこだわらなくて良い人材にならなければいけないと改めて思った。
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このお二人が接点があるとは意外でした。聞けば、ユニクロがロンドン進出の際に大前さんの反対にも関わらず、進出し大失敗をしてからのおつき合いだとか。なるほどと思います。 それぞれの分野で結果を出しているお二人ですから、提言は至極正論で、確かにそれができれば日本はよくなるのかもしれま...
このお二人が接点があるとは意外でした。聞けば、ユニクロがロンドン進出の際に大前さんの反対にも関わらず、進出し大失敗をしてからのおつき合いだとか。なるほどと思います。 それぞれの分野で結果を出しているお二人ですから、提言は至極正論で、確かにそれができれば日本はよくなるのかもしれません。 それができないところが日本の問題ですから、そこをどう解決するのかという論点があればなおよかったのではないでしょうか。 いずれにしても、日本人がかつてのハングリー精神を持つようになることは極めて可能性は低く、国家の存続危機を抱いてることには変わりありません。
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債務残高が900兆円を超え、数年以内にデフォルトの危機に瀕すであろうこの日本で安住はできない。これからの時代は個人として世界の人材と渡り合えるビジネスマンでないとやっていけない。「英語」「IT」「ファイナンス」の3種の神器と呼ばれるスキルを身につけ、それらの技術に裏付けされたリー...
債務残高が900兆円を超え、数年以内にデフォルトの危機に瀕すであろうこの日本で安住はできない。これからの時代は個人として世界の人材と渡り合えるビジネスマンでないとやっていけない。「英語」「IT」「ファイナンス」の3種の神器と呼ばれるスキルを身につけ、それらの技術に裏付けされたリーダーシップを発揮される人材こそが欲せられている。「あなたは何ができますか?」
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以下の如く、ビジネス界の巨人の檄文が溢れる。 ・ジャパンパッシング→ジャパンナッシング→ジャパンクラッシングへ ・日本がアジアの”保養所”に成り下がる ・過去の失敗に学ばず、記憶も喪失する、日本全体の体質 ・企業のビジョンや信念が伝わらず、お金儲けばかり ・ビジネスマンは自ら考え...
以下の如く、ビジネス界の巨人の檄文が溢れる。 ・ジャパンパッシング→ジャパンナッシング→ジャパンクラッシングへ ・日本がアジアの”保養所”に成り下がる ・過去の失敗に学ばず、記憶も喪失する、日本全体の体質 ・企業のビジョンや信念が伝わらず、お金儲けばかり ・ビジネスマンは自ら考えて行動、サラリーマンは上からの指示対応だけ ・本来、仕事とは顧客のために汗を流すこと ・ビジネスマン一人ひとりに問題解決力が問われている ・「知識」自体の価値が相対的に低下、深い洞察から答えを導く ・根本的な問題は”自分に対する期待”を失っていることではないか ・サラリーマン意識を捨て、経営者の視点を持て ・知識労働者とは専門性と知識で自ら考えて行動、企業経営を支える ・ハングリー精神で人生に向き合うためには、明確な目標が絶対必要 ・ロールモデル(模範、目標)を持て ・人生の目標を持たぬまま日々の仕事に走り回っている ・GE、サムスンは人材育成に売上1%の年間1,000億円 ・日本は大手であってもせいぜい売上0.1%、しかも不況ですぐに削る ・サムスン電子の入社条件TOEIC900点、課長以上920点 じゃあどうするって、自分で前に進むしかなし。
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日本の現状、政治の現状、自分がどうあるべきか・どう変わるべきか、を非常に明確に提示される。ある意味、非常にショック。 漠然と感じていたことが「やっぱりそうか」と思えたり、「そんなにヒドかったのか」と思えたり、ノンキでいたことに大いに危機感を覚えたり。 G20サミットで「日本は...
日本の現状、政治の現状、自分がどうあるべきか・どう変わるべきか、を非常に明確に提示される。ある意味、非常にショック。 漠然と感じていたことが「やっぱりそうか」と思えたり、「そんなにヒドかったのか」と思えたり、ノンキでいたことに大いに危機感を覚えたり。 G20サミットで「日本は例外」とされたことをなぜマスコミは大々的に報道しないのか、不思議に思っていたが、その感覚は正しかった。すでに日本は世界の中で「おミソ」となり、無視されつつあるわけだ。年収が370万円しかないのに、支出が920万円、借金が1億円というのが日本の現実。今しなければならないのは、景気対策ではなく、財政引締って冷静に考えたらわかるはず。それなのに、臭いものにフタをするように誰もそのことを言わないのは政治家も悪いが、マスコミも悪いし、何より私含め国民にも責任がある。みんな早く、今の病気の状態を自覚すべきだ。 そしてもう国に頼ることはできない、自力で稼げるようにならなくてはならないのだとあらためて思う。おそらく・・・今後数年のうちに、日本は数年前の韓国と同じく、破錠するだろう。ビジョンなき政治家にこの状況を救えるとも思えない。そのときには、新興国の新富裕層が日本を買いあさるだろう。田園調布はアジアの富豪の別荘街になるかもしれない。そのときに自分はどこにいるだろう。どこにいても、自分は大丈夫、といえるだけの力を今から蓄えなければならない、とこの本を読んで思う。 この本には、そんな気持ちにさせられる。
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好きな二人の対談本。 大変面白かった。 危機感の欠如。 将来に対するビジョン。 競争相手は、日本だけではない。
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このお二人はやっぱり凄い。 我が国が直面している危機を認識させてくれます。 そしてその責任がこの国に生きる国民一人一人にあるということ。 日本が危機的な状況にあるにもかかわらず、われわれはその本質を知ろうともせず現状に満足し指をくわえてマスコミに流されているだけなんだなと認識し...
このお二人はやっぱり凄い。 我が国が直面している危機を認識させてくれます。 そしてその責任がこの国に生きる国民一人一人にあるということ。 日本が危機的な状況にあるにもかかわらず、われわれはその本質を知ろうともせず現状に満足し指をくわえてマスコミに流されているだけなんだなと認識しました。 ただただ日本の窮状を嘆くだけでなく、今後われわれが向かうべき道筋を示してくれます。 見習うべき異国の教育や政治、経営のモデルが近隣諸国あるということ、それを自分の目で見て学んで逆輸入することでこの国の発展、ひいては自分自身の幸せに繋がるということに痛烈に気付かされました。 自分自身日本復興の鍵になれればベストだけど、それができずとも 日本が国際舞台で競争力を回復したときに、有能な外国人たちに競り負けないよう、語学力や思考力は養っておく必要があると実感しました。 留学への意欲がよけいに掻き立てられました。 若いビジネスマンは絶対に読むべきだと思います! 最終章のいくつかの提言は本当に魅力的でした!
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活力を貰える書籍。 もっと上に。 歩みをとめない。 そんな気分になれる。 そして、サラリーマン連中をぶっ飛ばしたくなる。
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またまた、大前本。今度は、柳井さんとの対談形式で、両者の持論が読めるという事で、二度おいしいと思って購入してみた。意見として面白く読んだ。惜しむ楽は浅い。もっと深い議論になると、こんな安い本じゃ収まらないと思うけど。続きが読みたいと思ったし、改めて自分なりに考えてみたいことが、い...
またまた、大前本。今度は、柳井さんとの対談形式で、両者の持論が読めるという事で、二度おいしいと思って購入してみた。意見として面白く読んだ。惜しむ楽は浅い。もっと深い議論になると、こんな安い本じゃ収まらないと思うけど。続きが読みたいと思ったし、改めて自分なりに考えてみたいことが、いろいろあった。
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あらためて、現在の日本の危機的状況を認識させられた。内向きの思考をやめ、もっとグローバルな視点で物事を考えなければならないというメッセージがわかりやすく表現されていた。危機意識の乏しい日本人全員に読んでほしい。
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